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マチネとソワレのお話

こんにちは。倉増哲州です。

今日は、倉増によるごくごく私見的簡単な舞台用語解説シリーズ第二弾。
前回の上手と下手のお話は以下からどうぞ。

今日は、“マチネ”と“ソワレ”のお話です。

聞いたことがある方も多いのではないかと思うのですが、
マチネ(matinee) 昼公演のこと。
ソワレ(soiree) 夜公演のこと。
です。
フランス語だそうです。

普通に、昼公演、夜公演と言うことも多くて、
マチネ、ソワレということはあまり多くないのかな。
と僕の周りに限って言えば、そんな印象です。

でも、昼公演と夜公演の間のことを、よく“マチソワの間”っていったりします。

このマチソワの間の時間って、個人的には好きな時間なのです。
役者さんによって過ごし方はそれぞれ。
ご飯を食べたり、楽屋でリラックスして談笑したり、または舞台上が開放されていればストレッチしたり、気になるシーンを稽古したり、、、
みんなそれぞれのリラックスした時間を過ごしながら、また夜の公演にむけて集中を高めていく時間なんですね。

衣装が破れた、小道具が壊れた。みたいなトラブルがあったときは、このマチソワの間になんとか修繕!!
という時間との戦いのようなことも時と場合によってはあったりします。

あとは、どっちが良い悪いの話ではないのですけど、
マチネとソワレのお客様の反応も違うことが多いです。
特に平日のマチネソワレだったらお客様の層も違うでしょうし、学校、お仕事終わりで観劇というのと、休みの日に観劇の為に劇場にお越しいただく。というお客様のコンディションで変わるんでしょうね。
舞台のとても面白いところです。

ということで、マチネ、ソワレというのはフランス語でございましたが、
舞台で使う言葉って上手、下手なんかもそうですけど、日本の古典芸能から来ているもの。
ゲネプロはドイツ語。
ミザンスはこれまたフランス語といった具合に結構カオスです。

それでは今日はこのへんで。さようなら。

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