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目指す会 鋸山トレイルラン大会202402 ②

会場についたらまずは受付。鋸山トレイルラン大会では参加賞でスポーツ用の速乾Tシャツを受付時にプレゼントしてくれる。プレゼントはありがたいんだけど、Tシャツだと各サイズが違うため受付に時間がかかる。名前と番号とTシャツサイズを照らしあわせないといけないからだ。
故に受付は長蛇の列、先ほどトイレでウ○チと格闘していたE原さんは御の字だろう。

受付を済ませたら着替え。廃校になった小学校の一室が更衣室がわり。そこに何十人というトレイルランナーが入れ替わり立ち替わり身支度を調える。ツンと鼻をつく汗の臭いが学生時代の部室を思い出させる。

ここで忘れ物に気付くものが一定いるのもよくある話、E原さんが手袋を置いてきたようだ。ウ○チもそうだがどんくさいおっさん。
幸い最年少でかつ優しいA宮が予備を持っているとのことで貸してくれた。手袋があるとものをつかんだり転んだりした時に手を保護してくれるから何かと安心なのよね。

着替えを済ませスタート前の記念撮影。

左からK子、C原、筆者、E原、N矢、A宮

A宮だけ頭一つ分でかいのと、ゼッケンをズボンにつけてなんか格好つけているのが憎たらしい。

ラッキーなことに通りすがりのプロカメラマンにも撮ってもらえた。カメラに関してはドが3つつくくらい素人の筆者は、ポートレートモードで撮ると背景がぼけてエモくなることを最近知った。これを使えばみんなそれっぽく撮れるらしいぞ。

プロの方がなんかきれい

程なくして開会式、選手がどかっと集まる。市長とか偉いヒトの開会の言葉的なのがいくつかあって、小学生時代の全校集会を思い出した。なんで先生の話って総じてつまんないんだろう。

ちなみにこの手の大会、閉会式も一応やるんだけど基本はトップ5に入るような猛者の表彰がメイン、よって我々のようなにわかランナーがゴールする頃には閉会式はとっくに終わってる。幻の閉会式。

先生? の話に卒倒するのをなんとか耐えいよいよスタートの時間! ガチ勢によるスタートラインのより良い位置を取るためのポジション争いが始まる。メンバーの中で唯一タイムや順位を意識するレベルに達しているC原は並み居るライバルをかき分け前の方に消えていった。

こいつら全員同じ山いくんだぜ、キモいよな

残りのメンバーは目標「完走」というマインドレベル、それでもスタート前の独特な雰囲気にちょっぴり緊張してしまう。
開会式の司会をしたお姉さんがそのまま実況レポーターとしてスタートのカウントダウンを開始。

10  9  8  7…
陽気な人が合唱しだす。ちなみに筆者は割とそう言うのが苦手なタイプで、つまらないヤツといわれることがある。でっけえお世話だ。

3  2  1  パン!!(ピストルの音)
(己との)戦いの火蓋が切っておとされた。忍耐に忍耐を重ねる苦行の始まりだ。うずまきナルトが「オレがしりてェのは楽な道のりじゃねェ 険しい道の歩き方だ」ってくそ名言をこの世に残したが、この時の筆者が知りたいのは限りなく前者だったりする。

序盤はまだ集団が分解されないのでみんな同じようなペース、まずは平坦な街中をジョグして山の入り口に向かう。

ランニングってスタミナが切れる後半はもちろんきついけど、走り出しも意外ときつい。心臓や体がまだ準備出来てないからすぐに息が上がったり心臓がバクバク言い出す。ちゃんと準備運動しとけよって事なんだけどね、ランニングするための準備運動って謎じゃん? ランニング=準備運動的なところあるじゃん?

10分程度で鋸山入り口に到着。そして最初にして最大の難所である地獄の階段が姿を現す。

当日は撮れなかったから別日の

こんな感じの階段が永遠と続く。体感では30分~1時間くらい、実際の時間は不明、トレランの大会とか言うくせにずっと階段。
キャンプでどこぞの神社の階段ダッシュが名物だったかつてのヤクルト選手達も、この階段を全力で駆け上がれと言われたら顔を青くすることだろう。

階段は危ないから走っちゃだめよーと子供の頃の教えをちゃんと守る我々だが、トップランカー達は当然駆け上がって行く、頭がおかしいとしか思えない。去年は早速ここでポキッと心折れたなーなんて思い出しながら1歩1歩登っていく。

スタートから仲良く集団で来てがここで徐々にペースに差が出てくる。スタミナ豊富なA宮と登りが得意なK子さんが少しずつ差を作り、登りの苦手なE原さんと運動不足気味のN矢遅れだし、中庸な筆者が真ん中に。

結局こうやって1人になるんだよね大会って。とドラマでフラれ体質の女が空見上て涙一筋流しながら言いそうな小言をつぶやく。ドラマだったらここで3枚目系の男が
「1人じゃねーよ、オレがいるじゃねーか」って後ろから大声で呼びかけ、
「…バーカ」
と女が涙を袖で拭きながらほんのちょっぴりうれしそうに返すのだろうがここは鋸山、黙々と登り続けるのみ。

大会はまだ始まったばかり。次回に続く。

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