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メチコ薬局 ニュース一週間 (2024年2月18日~2月24日)

一週間で気になった出来事をまとめていきます。
それではさっそく…


ドミノ倒し

ある程度想定されていた部分もありますが、今週に入って花粉症に関係する薬たちが続々と出荷調整になりました。

・ナゾネックス®点鼻液
・モメタゾン点鼻液
・シングレア®チュアブルと細粒
・キプレス®チュアブルと細粒

モメタゾンは先週のアラミスト®やフルナーゼ®からの流れで想定内
(近々エリザス®もくる?)
チュアブルと細粒は元々各社GEが入りづらくなっていたから想定内

想定できるからこそ買い増しの動きがあり、出荷調整に向けてブーストがかかったであろうことは想像に難くないわけですが、もはやその動きを非難することは私にはできません。
それぐらい現場は疲弊しているし神経質になっているのよね。

全国の在庫管理をおこなっている担当者さま、毎度お疲れ様でございます。


プランルカストカプセルおよび錠 散る

メチコ薬局では少し前まで「モンテルカスト、やべーっ!!」だったのですが、あっさりと「プランルカスト、やべーっ!!」に置き換わりました。

プランルカストは品薄状態がかなり長いこともあり、なかなか思ったように在庫を溜めることができないんですよね。

そんななか、花粉症のシーズンだけ薬を持っていく患者さんっていうのが結構いて、90日分とか60日分といったペースでドッカンドッカンと削られていく試練。

毎年メチコ薬局で薬をもらっている患者さんであればまだしも、他の薬局で在庫がなく流れてくる患者さんまで対応していたら、そりゃー無理ってもんですな。

上のポストですが、私べつに怒っているわけではないんですよ。

面で処方を受けていると、患者さんに自分の薬局を利用していただくきっかけをいかにして作るか、その第一歩を刻むのが本当に難しいんですよね。

その一番のハードルを、ただ待っているだけで競合他社がどんどんアシストしてくれる確変状態に突入するわけで。

そして一度でも利用していただければ、「次からは絶対にここ!」とまではいかないまでも、「また利用してみてもいいかな」ぐらいまでは持っていく自信がまあまああったりします(うぬぼれ

あとは既存の患者さんに不利益を与えない範囲でうまく調整できれば、さらなる飛躍のチャンス。
まぁ最近は忙しすぎて、メチコさんお腹いっぱいな感じもあるんですけどね…


新型コロナの公費負担 4月から全面撤廃だってよ

これにより、ラゲブリオ®やゾコーバ®などが処方された場合の薬局での自己負担額が跳ね上がります。
個人的には「それだったらいらねっス」って言っちゃうレベル。

今の段階でも3割負担で1万円弱は費用対効果の面で考えても高いな…と思ってしまうのに(持病がある方に対する重症化予防効果に限ればありかもしれないけれど)、負担額が2~3倍に膨れ上がるとなったら薬を希望する患者さんは激減するよね、まず間違いなく。
あとはこれらの薬の薬価が、4月の薬価改定でどの程度まで落ちるか…ですね。

薬局視点でいえば、やはり保有在庫の問題で頭痛が痛い…
ラゲブリオ®カプセルでいえばお一人様分で約10万円。

処方にしろ薬価にしろ、急激に落ち込むことが想定される薬を必要以上に在庫しておきたくはないよね。
だからといって不足が発生することは避けたい。
このあたりの線引きと駆け引き、う~ん、じつに悩ましい。

ただ一番割を食うのは卸さんなんだろうな…と。
おそらく本当にシャレにならないタイミングで返品を迫る、
「卸に強く言う薬局」が全国で大量発生すると思うんだよね。

私が言ったところで何の抑止力にもならないとは思いますが、卸さんを困らせるようなラゲハラ、パキハラ、ゾコハラはやめましょうね。


というわけで今回はここまで。
みなさま、今週もお疲れ様でございました。

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