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メチコ薬局 ニュース一週間 (2024年3月24日~3月30日)

一週間で気になった出来事をまとめていきます。
それではさっそく…


小林パニック ふたたび

リルマザホン混入事件が発端となり小林化工が消滅して数年。
今度は小林製薬による紅麴問題が世間を騒がせております。
※注 小林化工と小林製薬はまったくの別会社です

これ、大きな問題になるかもしれないなぁ…と思い、情報が出始めた段階からこまめにニュース記事をチェックしていたのですが、続々と出てくる情報情報情報。

たった一週間、たった一週間で想像をはるかに上回る展開と膨張。
腎障害? 透析? 死者?
自主回収? 何製品? 何社に流通?
入社式中止? 株主総会? 記者会見?
原因が特定できない? プベルル酸?

すべての流れを把握するのは、とてもじゃないが不可能な状況に。

患者さんからもいろいろと聞かれるかもしれないなぁ…と構えておりましたが、実際には「怖いわね~」といったお気持ち程度で、本格的な相談などは今のところはなかったり。

いっぽうで、Xワールド(=ツイッタランド)では「プベルル酸?なんじゃそりゃ?」と好奇心沸き立つ専門家(もさ)たちの姿もチラホラと。

不謹慎だと感じるかたもいらっしゃるかもしれませんが、これはもはや科学という分野に身を置く者の “性” というものかもしれないよね。

いまだ原因がはっきりしていないところが不気味ではありますが、とにかく今はこれ以上被害が拡大しないよう祈るのみです。


ウーバー 処方薬の配達始めるってよ

業務がラクになるための手段やその選択肢が増える。
患者さんの利便性が向上する。
個人的にはそれら自体に比較的肯定的な考えを持っています。

ただそこには一定水準の安心安全の担保が必要かなぁ…と。

ウーバーの配達員さんたちに関してはそのあたり、“質の担保” という点で不十分というか不明瞭というか。
それがゆえ、「ウーバーはあかんやろ」といった声も結構見受けられました。

ちなみに、この件に関してウーバーからもお知らせが出ています。

十分とは言えないかもしれない。
必要最低限とも言えないかもしれない。
それでも何も考えていないわけではない…というのはわかったよね
(まぁ当たり前か

さて、そこに “危うさ” を感じつつ、それでも一歩踏み出してみてもいいのでは?という考えが今の段階で私の中にあったりします。

なぜなら「利用しなければいけないわけではない」から…ですね。

「向精神薬はいいのか?」とか「請求金額20万はどうなのか?」といった声もありますが、そこは薬局として薬剤師としてきっちりと線引きをすればよいのかなと。
ルール上はOK(グレー?)でも、「利用しない」という最終的な判断や決断を薬局側ができるので。

最初からバツを突きつけるのではなく、運用してみて、問題点を洗い出して、ブラッシュアップして…の繰り返しで洗練させていくことも大事なんじゃないかなと。

医療を受ける環境って地域差がものすごく大きいと思うので、もしも個々人の視野では気付けないようなニーズがそこにあるのだとすれば、これも一つありなのかもしれないな…と思ってしまう私は考えが甘いのかな?

そういえば、「こういうところで登録販売者を利用すればいいのに…」といった声も見られ、「うん、たしかにそれもいい考えだよね!」と思ったりもしました。


春は別れの季節です

新しく販売される薬もあれば、様々な理由で消えゆく薬もあります。

セレキノン®、アレグラ®DS、エクセラーゼ®配合錠、etc…

一世を風靡した…かどうかはわかりませんが、それなりに知名度の高かった薬が消えゆくのはなんだか寂しいものがありますね。

セレキノン®あたりは出荷調整が当たり前の現在において、割と混乱初期に流通がおかしくなっちゃった薬で、物が入らず、でも医師の理解がなかなか得られず認知が進まずで、在庫確保に苦労した記憶ががが…

こうやって人は経験を重ねつつ歳をとっていくんだなぁ… (*´ω`)シミジミ


というわけで今回はここまで。
みなさま、今週もお疲れ様でございました。

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