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メチコ薬局 ニュース一週間 (2024年3月3日~3月9日)

一週間で気になった出来事をまとめていきます。
それではさっそく…


眼科門前 試練の時?

先週末から話は出ていたのですが、週明け早々お知らせがでました。

“出荷調整” ではなくて “出荷停止” ってところがさらなる厳しさを物語っているよね。

特にフルメトロン®点眼液なんて、花粉症による目のかゆみに対してのリーサルウェポンとして大活躍必至の目薬で、一年のうちで今の時期が一番需要がある!といっても過言ではないかもしれないですからね。

実際に今週に入って一名、フルメトロン®点眼液が在庫切れと言われた…という患者さんがメチコ薬局に流れてきました。
(その薬局は眼科門前ではなくて耳鼻科門前だったけど)

せめてもの救いは、フルオロメトロン点眼液「センジュ」が2月から出荷量通常に戻っていることですかね。

一方でサンベタゾン®眼耳鼻科用液である。
先発品であるリンデロン®点眼・点耳・点鼻液が思ったように入荷しないとの悲鳴がチラホラ聞こえる中での出荷停止ということで、こっちはこっちで今後またシビアな状況が予想されます。

以前にも少し触れたのですが、眼科領域は良くも悪くも参天製薬次第のところがあるんじゃないかな…と思っていて、今回はその参天製薬のトラブル。
この先ちょっとイヤ~な予感がしております。


お知らせ文書の公開は速やかに

タケキャブ®OD錠が出荷調整中であります。

これね、2月から実施されていた出荷調整がやっとオープンになったわけなんですよね。
普通錠からOD錠へ、採用を変えてきた医療機関が近隣でじわりじわりと増えてきたタイミングでの出荷調整。
処方は止まらん、物は入らんで、じつは結構苦しんでいます。

というわけで、上記2/8付のポストはタケキャブ®OD錠のことを指したものでした。

MRさんが情報提供に来た…という薬局さんもあるようですが、うちのような弱小薬局にはそういったこともなく。

情報がHP上にアップされないがために、
・なぜ出荷調整なのか?
・一時的なものなのか、それとも長期的なものになりそうなのか?
・そもそも本当に出荷調整がかかっているのか?
などなど、わからないことだらけで疑いや不安が日に日に増していったよね。

Xで検索をしたりもしてたんだけど、あまり話題にもなっていなかったようで。
(出荷調整がかかっていることは確からしかったけどね)

いまや結構前の話しなんですけど、とある出荷調整品で在庫の確保がどうにもならず同効薬への変更提案を処方元にした時に、「ものが入らないなんて話しは聞いていない!ウソをつくな!」みたいな感じで怒られたことがあるんですよね。

それ以来、出荷調整絡みの変更提案をする際にはお知らせ文書も必ずセットにすることが私の中では基本スタンスとなっています。
そのため、このお知らせ文書がなかなか手に入らないというケースは想定外で、なかなか困ったちゃん案件だったんですよね。

各メーカー様。
処方元への情報提供は薬局からでもできます。
なので、お知らせ文書の公開は速やかにお願いします。


新薬価と出荷調整と

3月5日付で2024年度の新薬価が公示されました。

新旧の薬価を対比する上で参考にさせていただいたのは、
ファルマーケットさんのエクセルファイルですね。
迅速かつ無料での提供、ありがとうございました <(_ _)>

【令和6年度 薬価改定】新旧薬価の比較表を無料プレゼント【在庫リスクを減らす方法も紹介】 (pharmarket.co.jp)

医療用医薬品の買取り&販売ファルマーケット

さて、薬価が上がることが判明すれば、今のうちに買い込もうとするところが出てきますよね、やっぱり…

いやね、経営者として買い込みたく気持ちは理解できるんですよ。
でもそれを実行に移すかどうかはまた別問題。
(すでにそのほとんどで出荷調整がかかっていますので、実質的に過剰な買い込みは不可能な状況ですが)

何をするかは知性で、何をしないかは品性であります。
品性を疑いたくなるような行為は慎みたいですね。

それにしても、今回特に目を引いたのはツムラをはじめとする漢方薬の上げ幅ですかね。

目を覆いたくなるような、えげつない “下げ” の品目もいくつか。

あとは、メジコン®上がんないのかよぉ…とか、(〇コーバ密約論)
えっ?先発品より高くなっちゃうの?な後発品とか。

なにはともあれ、今年もやってくるキングボンビーイベントにできる範囲で備えたいと思います。


というわけで今回はここまで。
みなさま、今週もお疲れ様でございました。

いただいたサポートはエナドリへ全振りします。パワーッ!!