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11/23(火・祝)東京文学フリマ「履歴書籍」ブース【ナ-09】

間もなく文学フリマ当日です。今回は出版する履歴書籍のほんの触りを読んで、概要を理解していただければと思います。

まえがき  履歴書について
 この履歴書籍は、正規の履歴書には書けない、本当の履歴書を作成してみる。大雑把に言えばそんな試みの本である。具体的にどんなものであるか、例を「織田信長」であげてみる。

信長履歴書_テンプレート_001

 通常の履歴書であれば、進学した学校や就職した会社などを書き連ねるだけであるが、日本の創作業界におけるフリー素材おじさんこと織田信長公の履歴の切り口を、裏切られにしてみるとこんな趣の履歴書になる。読んでいて目頭が熱くなる。
 通常の履歴書を書くのが好きな人はそう居ないのではないだろうか。何故なら、履歴書の目的は進学や就職を前提としているため、マイナスになることを書けない。結果当たり障りのない内容になりがちである。また、自分が人に誇れることの少なさに辟易し、まるで自分には全く個性がない人間なのではと、感じた人も少なくはないのではなかろうか。
 しかし、その人の経歴を履歴書のテンプレートに当てはめてみると実に興味深く、他者との差異がより際立ち、対象の人間味がかなり増すことに気がついた。
 その人の過去の思い出話は、当人の語り口調によってだいぶ演出がかかってしまうが、履歴書のテンプレートに並べると言動より行動が情報として、無機質な履歴書のフォーマットに多彩で奇妙な物語の予感をさせる。かなりエモいと思う。
 今回、本当の履歴書を作成、収集するという思いつきに、有難いことに多くの人が興味を持ってくれ、協力してくれた。そして、交流がある友人知人のまだ知らない話を聞くことができ、興味深い履歴書が集まった。
 就職活動や転職活動には全く役立たない履歴書たちではあるが、それぞれの一度きりの人生を確かに生き延び、紡ぎ続ける物語の一片を、自分や自分の身の回りの人たちの人生にも起こり得たかもしれない、たらればの一つとして読んでもらえたら幸いである。
 そしてそれが、彼ら彼女らにとっての普通であることの面白さ、興味深さ、残酷さを感じて貰えたならば、この試みはひとまず成功と言っていいのではないだろうか。

ざっとこんな感じのいろんな人の履歴書を集めてみました。少しは見当ついたでしょうか……。文学フリマ東京は11/23(火・祝)場所は、東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分の、東京流通センター 第一展示場です。入場料無料。我々のブースは【ナ-09】壁側です!何卒よろしくお願いします!

後ほど参加者の紹介を追記予定です!

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