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ついつい買い過ぎてしまう話

(1月過ぎに下書きしていたものを投稿しています)

妹のいない2度目のお正月を終えて、急に寒くなりました。いよいよ冬が来たんだなーと。

母が体調を崩し、年明けからちょくちょく実家を訪問していました。

「来る途中に新しい和菓子屋さんが出来てたよ!美和ちゃんが好きそうなものばかり!」と、みたらしやおはぎや苺大福と、食べきれない程買い込んでしまいました。

妹が病気治療をしていた時、食べたくても食べられないものがあったり、たくさん食べないように制限していたりと、思いっきり食べていい時期は本当に少なかったように思います。

糖質過剰はがん細胞の増殖によくないと、選んだものだけを控えめに食べたり、甘いものなども食べ過ぎないように気を付けていました。
アルコールも肝臓を悪くしてからは一切やめていましたし、好きだったコーヒーも紅茶にシフトしていきました。
がん治療中は健康のためにと、色々とセーブすることが多くありました。

大好物のお寿司を食べたいと言っても、抗がん剤治療中は生物などは一切食べられなくて。
「かっぱ巻きにしとくわ」
としょんぼりしていたのが本当に切なかった。

でも妹は大好きなお寿司もぐっと我慢して、治療に頑張って取り組んでいたのです。

それでも、亡くなる10日前のこと。
次男が土曜参観日の代休があるからと、次の日の日曜日〜月曜日に泊まりで遊びに行ったのですが、その時に次男の大好きなお寿司を妹が宅配で注文してくれたそうで。

その時、既にかなり食も細くなっていたのですが、次男と一緒だと美味しいな〜と、一人前にぎり寿司をぺろりと食べたそうです。
訪問看護の先生からは「好きなものを好きなだけ食べていいよ」と言われていましたが、
既にもう食べられない状態になっていたにも関わらず。

次男の美味しそうに喜んで食べる顔が見れて、妹は本当に嬉しそうだったそうです。

なので今は、持ち帰り寿司も、ついついたくさん買い過ぎてしまうことがあります😅
妹のお供え分もしっかり1人前買っちゃいます。

今は天国で好きなものを好きなだけ、
いっぱい食べてね。

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