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ふたりの息子が弁当男子になっていた件

22歳と18歳の息子がいます。
新社会人と大学1年生。それぞれ家を出てひとり暮らしをしています。
ねらっていたわけではないのですが、いろいろあって歩いて10分あまりのところに住んでいるふたり。
生活リズムが違うし、ふたりとも自分の生活を整えるのに精いっぱいで、連絡はとっているみたいだけれど行き来はまだしていないようです。

そんなふたりがゴールデンウィークに帰って来ました。
長男が前半、次男は後半に…仕方ない、各自のスケジュールの都合でした。

普段LINEではなかなか知りたいことも聞き出せないので、会えたときはあれこれ話します。
筆まめではないけれど報告したいことはあるようで、けっこう話ははずみます。

で、驚いたのが、ふたりとも弁当男子デビューをしていたこと。
同じこのタイミングで。

大学時代からひとり暮らしをしている長男は、最初から自炊が苦にならないタイプではありましたが、緊縮財政だったはずなのにお弁当を自作する気配はまったくなし。
社会人になり、会社も自宅も便利なところにあるし、それなりの初任給をいただいているようだし、ここへ来てお弁当!?

聞けば大学終盤、卒論で忙しくして生活リズムが乱れに乱れ、人生初の重度の便秘になったとか。薬も服用してみたけれど、つまるところ、簡単でもいいから朝食をとって3食食べる生活がいちばん有効だったらしい。
当たり前といえば当たり前のことを身をもって理解したのだね、3食とり始めたらあっという間に改善したらしい。
食生活を整える大切さを知って入社、さらに自分で稼ぐ大切なお給料をメリハリをつけて使いたいと思うようになったそうで、行きついたのが「お昼はお弁当持参」だそう。

「と言っても簡単なものだよ、だいたい前の晩に多めに作ったり買ったりしたおかずをご飯にどんとのっけるだけ」

なんて照れたみたいに言ってたけれど、毎日続けてるみたいだし、いやいや立派なものよ、感心感心。自分で食べるお弁当だもの、じゅうぶんです。
へ~ぇ、おいしいもの好きの長男のことだから、職場周辺で好きに食べ歩いてるんじゃないかとばかり思ってました。

一方、次男。
こちらは長男と違って好んで自炊するとは到底思えないタイプ。
なんならお腹が空いても食べずに適当にやり過ごして、いよいよとなってカップラーメン、みたいなことをしそう。げっそりやせて体調崩すんじゃないか…まじめにそう心配してました。
本人もいやさすがにそこまで、と言いながら、自信なさそうだったし^^;

お肉と野菜入れてだし入りのお味噌を溶けば一品になるから、あとはご飯を炊けばいい、とそれだけ仕込んで送り出しました。

最初のうちは、大学の新歓も多いし新しいお友達との付き合いもあるし、物珍しさも手伝って、外食三昧。
このままじゃ早々に破算すると焦り始めた頃、近くに住んでいる高校時代の親友の下宿先にお邪魔して、夕飯をごちそうになることに。
彼はスイーツまで作れてしまうお料理上手。次から次へと、次男のための料理が運ばれて来て、その品数と手際のよさに衝撃を受けたらしい。
親が口うるさく言うより、お友達から受ける影響の方が大きいということね、一気に自炊モードに転換し、毎晩のようにご自慢の夕飯の写真が送られてくるようになりました。

そして今回「弁当持ってってるんで」と衝撃告白!!
え、えーー、まじか!
食品保存用にと持たせたプラスチック容器にご飯と簡単なおかずを入れて持参し、学食で野菜のおかずだけ買って食べてる、さらに、大学にウォーターサーバーがあるから、水筒に氷を入れていってそこで水を汲んで飲んでる、と。
ひとつき足らずで、私の懸念は杞憂にすぎなかったことが判明。
こちらは長男より多めに、感心×3で^^

本人の腑に落ちてスイッチが入ると、人ってまさかの変化をするものなのね、忘れてました。

ちなみにふたりとも口をそろえて「まわりにも自作の弁当持参たくさんいるよ」とのこと。そっか、そうよね、だから持って行っても目立つわけでもなく、気にならないんだ。

私はといえば、お弁当作りが一段落して朝はのんびり過ごしています。
お弁当作りが始まった長男の高校入学当初は、力が入りすぎて、材料を揃えるところから作るところまで、まあ時間と手間をかけていたこと!
だいぶ要領がよくなってここ数年はちゃちゃっと作れるようになっていたとはいえ(タイトル写真は次男の受験前、高校最後のお弁当…色味がどうとか野菜がどうとか余計なものは排除されて、分量、内容ともに当時の次男の要望にこたえたものになっている!)やはりお弁当のことを考えなくていいのは楽ちんです。

息子たちはその逆なのね、無理はしないでと思いながら、やはりちょっとうれしい気持ちに…


今回も読んでくださったみなさん、どうもありがとうございました。





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