ONE PIECE 7巻 個人的に好きなところ(後編)
前回は「近いうちにー」と書いてから2週間近く開けていましたが、やっといろんなことがひと段落ついたので、東の海編どんどん進めていきたいと思います!
ちなみにひと段落した喜びで、過去のワンピース・マガジンを購入しました。
Vol.17が良すぎて、書店で過去のを見つけては手に取るようになっていしまい・・・昨日はついにVol.14のライバルズを購入。良過ぎた・・・。
30代になってから、また子どものように好きになれるものに出会えて幸せだー。ほんと、日々素敵なものに出会えるんだから、年を重ねるのもいいもんだよね。
では、後半まいりますー!!!
第57話 〝夢在るがゆえ〟より
・クック海賊団の船がひたすらにかわいい。
コックさんの絵描き歌を思い出す、アヒルのようなくちばしの鳥さん(?)が船首についているのです。その他、コック帽のモチーフがあったりして、めちゃくちゃかわいい。ぱっと見では、海賊船に見えない。そして海賊旗も、なんとも言えないゆるかわいさが漂ってる。
この海賊船・海賊旗を持つ船長が強面のゼフって、そのギャップがたまらんのです。
読み返して、ゼフってこんなにかわいい船乗ってたの? って、ぶったまげました。一層ゼフが好きになった。
WCI編も知っているから、このチビサンジの言動がより、胸に迫ってくる。
心が壊れてしまってもおかしくない幼少時代を経験し、やっと「オールブルーを見つける」という夢へ向かい始めたところ。「夢半ばで死にたくない」という想いが、ゼフの赫足に噛りつくサンジの形相から伝わってくる。
きっと大事な赫足を嚙まれてもゼフが何も言わなかったのは、サンジのそんな想いを悟ったからだと、私は勝手に思ってる。
ゼフのかっこよさってうまく言葉で表現できないけど、それって即興で作った張りぼてのかっこよさではなく、生きてきて培った心の深さだったり、味わいだったり、彼自身から滲み出るものすべてがかっこいいからなんだと思う。
多くを語らず、心の内を見せず、でもしっかり周りを見て、すべてを悟っているような・・・ゼフのような魅力を持つ人を〝イブシ銀〟っていうんだね? パールさん!!!
・打ち上げられた岩山でゼフと分かれたサンジが、座って眺める海の美しさ。
あまりにも過酷な状況なのに、サンジの前に広がる海が私にはとても美しく描かれているように見えて。
世界を恨みたくなるような状況なのに、目の前の世界が途方もなく美しいって、すごく残酷だけど、すごく現実的。そして、そんな世界がやっぱり美しくも思えた。
東の海編て、景色がシンプルだけどすごく美しくて、自分も行ったことがあるような懐かしさもあって、すごく好きです。東西南北、どこの海に住みたいかって考えたら、やっぱり東の海だなぁ。
第58話〝クソジジイ〟より
実の父親や兄弟でさえサンジを傷つけることを厭わなかったのに、敵対していた立場のゼフが自身の身体を犠牲にして自分を助けてくれた。
WCI編を読んでサンジの背景を知ると、その後『おれだって死ぬくらいのことしねェと クソジジイに恩返しできねェんだよ』というサンジの言葉にどれほどの重みがあるのかが分かり、たまらない気持ちになる。
バラティエ編とWCI編は、読み返すたび「ああ、ほんとう、めいっぱいしあわせになってくれ」と心の中で100回は唱えてる。
ここのゼフの台詞が好きなのは、完全に自分の過去と重ねた、共感の気持ちから。
時は遡ること、10年以上前ですが。私は大学受験の際、志望していた女子大に落ちて、その大学の短期大学部に入学しました。
入学した時は挫折感もあったのに、そこで出会った友達と過ごす毎日が楽しすぎて、先生も講義も面白すぎて、気づいたら人生の中でも宝物のような時間になっていたんです。
だから先生が大学への編入を薦めてくれたとき、どうしても「学生生活は今の仲間との思い出で終わらせたい」と思い、私はそのまま卒業して就職することにしました。ほぼ即決でした。
その時の、大切な仲間との時間を塗り替えたくないって気持ちが、なんとなくこのゼフの台詞とリンクするような気がして、私には特別な言葉に感じたのです。
あれから何年も経ちますが、あの時自分が即決したことを今でも後悔していなくて。ゼフのこの台詞を読むたびに、当時の自分の気持ちや、短大時代の楽しかった日々を思い出して懐かしくなります。
だから、本当に「個人的理由」ですが、好きなゼフの台詞なのです!
第59話 〝恩〟より
・サンジの気持ちを汲んで手を出さなかったルフィが、徐々に我慢できなくなっていって、最後に『ゴムゴムの戦斧』をかますまでの描写。
いつも本能のままに動いているルフィだから、この耐えているような、我慢しているような描写が珍しくて好き。このルフィの表情が絶妙で、いつの間にか自分もルフィと同じような顔して読んでる。
『そんなつもりで助けてくれたんじゃねェ!!!』の次のコマ、左腕を失くしたシャンクスが描かれてるんですよね。もう、それだけで泣いてしまう。
私がシャンクスで(おこがましい!)、この言葉聞いたら本当に嬉しいだろうなって想像してしまったらさ、さらに泣けてきた。
ルフィはいつも大事なことを知っているし、大事なことを教えてくれる。
第60話 〝ケジメ〟より
ルフィのこういうところが本当に好き! この言葉をけろっと、さも当たり前のように言ってる感じ!なによりこんな堂々とこの言葉を言えることこそ、海賊王の器だなーって思う。
こんなことをルフィのようにに言えたらかっこいいなーって想像したけど、これはルフィだからこそ嫌味がなくかっこいいんだと思ったので、真似はしません!
第61話 〝鬼〟より
・扉絵の眠ってるナミさんがかわいい。
かわいさに説明はいらない。やっぱりこの服装好き。本当にかわいいから見てみてー!
・拘束されたサンジが煙草をギンに吹き飛ばし、ひるんだ瞬間に抜け出し、蹴りを食らわせるところ。
ギンの攻撃を食らったら絶体絶命ってタイミングで、冷静なサンジがかっこいい。この冷静さから、煙草をくらわせるところ、サンジのダークな雰囲気が好き。
(これも超個人的な話ですが)20歳の頃、初めて就職した先で何故かよく干支の話になったんですね。
私は申年なので、そう先輩に伝えると「あー、そんな感じする。サルっぽいかも」と言われ、ちょっとシックを受けたのですが。このルフィの返しを読んだらサルもいいじゃんー!!と素直に思えました。それで、すごく気に入っちゃった台詞です。
そして時が経ち、今は確かに自分でもサルっぽいって思います。(若かったし、あの頃はかわいい女子でいたかったんだよね)でも今はそんな自分も好きです。
第62話 〝M・H・5〟より
・猛毒ガス弾『M・H・5』から守るため、ギンがガスマスクをサンジに押し付けているところ。
ここのシーン、幼かった自分がめちゃくちゃハラハラして読んでいたのを覚えています。そしてギンがガスマスクをつけずに、サンジを助けていたと知ったときの衝撃。びっくりしたなぁ。
サンジの戦闘力を考えると、ギンは相当な力でガスマスクを押し付けていたんだろうなと思って、ギンのサンジへの恩の大きさを感じる。
遡るけれど、61話のギンの台詞。
お金よりも言葉よりも何よりも、優しさって人の心を動かすんだって感じた。
サンジがギンにピラフをあげていなかったら、本当に全然違う世界線だったろうな。ひとつひとつの優しさや愛ある行動が、大きく未来を変えるんだな。
あとがき
後編はちゃんと近いうちに書けたぞー! と、ホッとしています。
この『個人的に好きなところ』を書き始めたのは、裏の目的でナレッジキングの勉強もあったのですが。
昨日、第4回の過去問をやったら41問しか合っていませんでした。半分はあってるかなーと思ったんだけど、まだまだだった!!!
まあ、ハマってから約1年だから、そこそこか!(そういうことにしておこう!)
さて、次の8巻でバラティエ編終わりだー! 絶対長くなるなー!!!
それでは、次もまた近いうちに。
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