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古代メキシコ展に行ってきました

中之島の国際美術館に古代メキシコ展を観に行ってきました。会期が5月6日までなので、今日明日の平日を逃すとあとは連休中でもあり会期末でもあってごった返すことは確実ということで、小雨の降るなか出掛けてきました。

今回の古代メキシコ展ではマヤとアステカ、そしてテオティワカンの三つの文明の遺物が見放題で撮り放題ということで、ドリトスを愛する(あとタコスも大好きです😋)者としては入館前からテンション爆上げです。

言うほどテンション高そうには見えませんが

雨降りもあってか、開場前に並んでいる人の数は思ったよりも少なくてよかったです。前売りチケットを買っていなかったんですが、購入もスムーズにできました。個人的には三つの文明ではマヤに惹かれます。もっとも、マヤと一口に言っても先古典期と呼ばれる紀元前2000年ごろからはじまって、16世紀になってスペイン人に征服されるまでの3000年以上続いた大文明です。なかでも有名なのはエル・カスティーヨと呼ばれる羽毛の蛇神ククルカンのピラミッドがあるチチェン・イツァでしょうか。マヤといえばマヤ暦をまっさきに思い浮かべる人もいるかもしれませんね。

さて会場は「アステカ」「テオティワカン」「マヤ」の順で巡るようになっているみたいです。アステカはあまり詳しくない(他も詳しくはない)のですが、とにかくやたらと生贄(人身御供ひとみごくう)をしていた文明というイメージがあってちょっと怖いです。

チコメコアトルというトウモロコシの女神だそうです。手にめっちゃトウモロコシ持っていますからそうなんでしょうね。ちなみにコアトルとは蛇のことですから、この女神も蛇神なのでしょう。蛇には見えないですけど。

これはなんか着ぐるみのようなものを着て行う球技の様子だそうです。この状態で大きな球に腰からぶつかって弾いてやるサッカー的なものらしいんですが、本当かなあ🤔と思いました。

これはシペ・トペックという神様の顔だけの像です。この神様はまたの名を『皮を剥かれた我らが主』というそうです(怖)。Wikipedia によれば「トウモロコシが発芽するときに種子の外層を失うことを象徴している」とのこと。そうなのかあ。

さてここからはテオティワカンです。

今回の目玉の一つ「死のディスク」です。テオティワカンの太陽のピラミッドの近くで見つかったそうです。欠けてしまっていますが、外側の部分は太陽の光を表していて、顎のところにあるのは舌です。骸骨なのに舌。鼻のところは穴があいていますが、ここにナイフを差したとみられる、と左にある解説に書いてありました。ほんまかいな。どういう状況?

翡翠でつくられた女性の立像って書いてあります。女性かどうかよりも地球人なのかな? って思いました。なんでも宇宙人に同定しようとするのはよくないですね。

これは巻き貝を笛にしたもので、表面に彫刻されています。ワニが描かれているって書いてましたが、どこらへんがワニなのかわたしには分かりませんでした。でもこれはなかなかよいものでした。単なる、といったらあれですがただの遺物とかよりお宝的なものがわたしは好きです。

これはなんだったか忘れました。鳥の神様的なものをあれした香炉だったように思います
すごいですよね、壁をそのまま持ってきています
これも香炉でした。香炉ってこういう感じのものでしたっけ?

これも香炉らしいです。香炉かどうかはともかく(信じてない)として、テイストは違うんですが造形のおおらかさとか骨太さは日本の縄文土器にも似ているかなあと思いました。テオティワカンは紀元前後に興ったとされているので、日本ではすでに弥生時代ですが南米でも縄文土器そっくりな土器が見つかっているという話もあるので、環太平洋の交流があったのではないかというような想像もできます。

さて、ここからいよいよマヤです。まずはお皿を3枚。

吹き矢のようなもので狩りをしている(ほんとうに吹き矢かなあ?)
セイバという神聖な木がモチーフです

これは星の記号の土器という名称です。真ん中の十字の周囲にある四つの丸いものは「金星などの星」だそうです。しかし真ん中の十字がなんなのかは分かりません。右側に伸びている尻尾のようなものは「流星」です。って書いてました。ええーほんとかな?(懐疑的)🤔

マヤといえばこういうやつですね

この図像で「金星の周期と太陽暦」を表しているそうです。詳しい説明もありましたが難しいので見なかったことにしました。

説明書きを撮るのを忘れたのでなんだったか分からないですが、興味深い像ですよね。頭部が長いのでこれは宇宙人コーンヘッドだと思います。頭の後ろについているものも気になりましたが見てもなんだか分からなかったです。


芸術の都といわれたパレンケで7世紀頃に在位したパカル王の頭像です。こちらも気になって真横からも撮ってみたのですが、

この人も長頭人の可能性ありますね。エジプトのファラオと同系列かもしれません。ちなみにそんな説明は一切書いてないです。

そして、こちらが今回の展示で一番話題の「赤の女王(レイナ・ロハ)」です。これは発見されたご遺体の副葬品をマネキンに装着させたもので、パカル王の妃であるイシュ・ツァクブ・アハウではないかと見られているとのことです。

赤の女王と呼ばれているのは、ご遺体が辰砂しんしゃ(水銀朱)で覆われていたからです。そういえば国内最大の蛇行剣がみつかった富雄丸山古墳でも辰砂が使われていましたね。なにか繋がりがあるのかないのか、わたし気になります。

これは写真パネルですが、ククルカンのピラミッド(エル・カスティーヨ)です。エジプトのピラミッドよりこういうタイプのピラミッドの方が好きです。ちなみにククルカンはアステカではケツァルコアトルと呼ばれます。ケツァルは「有毛の」という意味でコアトルは蛇ですから、ケツァルコアトルは羽毛の蛇とも呼ばれます。

エル・カスティーヨのあるチチェン・イツァ周辺にはセノーテという、地面が陥没した穴に水が湧いている泉が散在していますが、セノーテは聖なる泉とされる一方で、かつてはそこに生贄が投げ込まれたこともあったそうです。アステカほどではないですが、マヤも生贄の慣習があったみたいですね。

さて、写真はまだあるのですがあまり多すぎてもなんなので、あと3枚ほど載せておきます。このあたりではもう疲れてきて、解説もろくに読んでないので写真だけになります。

鳥のかぶりものを着た人の像(そのまま)


これはなんだったかなあ。神様だと思います。


これもなんだっけか、人間とは思えません

さて、興味深いものをたくさん見て大満足したわたしがこちらになります。

笑っている写真がぜんぜんないよね、と言われたので撮ってみましたが、笑いながら自撮りするのは難しいと思いました。

これで今回の記事は以上になります。古代メキシコ展、行きたかったけど行けない! という人にちょっとでも楽しんでもらえたらと思います。ちなみに中之島の国際美術館のほぼ隣にできた中之島美術館はすごくいいですよ。2月の終わりごろにモネを観に行きました。そういえばモネも5月6日までやっていますね。今回は展示がすべてモネ(全モネ)なのでお勧めですよ。

読んで下さってありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。


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