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「エコーチェンバーはCIAのサイオプ?」という陰謀論

こんにちは、陰謀論大好きおじさんです😉

昨日、読売の記事でエコーチェンバー現象が取り上げられて話題になっていたようです。記事中では某インフルエンサーとその取り巻きという形で具体的な名前などは出していませんでしたが、書かれている内容と記事が出たタイミングから、わたしもすこし興味をもって追っている件がターゲットだということが読み取れました。

ここではその件がどの件で、そのことをどうこうと言うつもりはありません。単に『エコーチェンバー』という言葉そのものについて思うところを簡潔に指摘しておきたいと思います。

エコーチェンバーという言葉をわたしが知ったのは2021年初頭のことで、この言葉は2020年の米大統領選挙において不正があったと主張するドナルド・トランプを支持する人々ならびにQアノンと呼ばれる人々(これらはある程度重複する集団です)に対して用いられる形で登場したと記憶しています。

わたし自身は選挙よりだいぶ以前からトランプを支持していました。それは彼が米国を中心に行われている組織的な子供の人身売買を撲滅するために本気で取り組んでいることを偶然知ったからですが、それ以降彼の真の人物像を知るにつれ、彼に対する敬意と共感はどんどん増していき、いまでは完全に「推し」です。

それはさておき、陰謀論者という言葉がCIAによって生み出された「発明」であることはご存知でしょうか? というと、これ自体陰謀論だと思われるかもしれませんが、気になるのであればご自分で丁寧に調べてみてください。これから述べることすべてに言えることですが、根本的な話として、「だまされやすい人」とは自分で調べることをしない人、あるいは調べる能力のない人のことです。

陰謀とは、誰かが隠れてはかりごとをすることです。素直に考えれば、この世界は陰謀だらけなはずです。もちろん、陰謀論として世に知られているストーリーのなかには都市伝説並みに荒唐無稽ででたらめなものも少なくはありません。しかし、火のない所に煙は立たぬというように、なかにはまったくの事実であったり、すべてではないにしても一部は真実である、という話はいくらでもあるわけです。

そもそも、陰謀論という言葉が存在する前には、こうしたストーリーは単に「疑惑」であり「噂」であったわけです。そして、そこには当然、疑惑をもたれたり噂されたりすると都合の悪い人々が必ずいました。

しかし、そういうストーリーに陰謀論(コンスピラシー・セオリー)というレッテルを貼り、陰謀論を好んで口にする人のことを陰謀論者と呼んで馬鹿にしたり蔑んだりする風潮が定着してしまうと、どんな疑惑も噂も「陰謀論」の一言で片付けてしまうことが可能になりました。この「陰謀論」というサイオプ(心理戦、心理作戦)によって得しているのはどんな人々でしょうか? 調べると同時に、自分の頭でよく考えることも大切です。

エコーチェンバーという言葉は、わたしが思うに、この「陰謀論」というサイオプを強化するために考案された新たなサイオプです。まあ、CIAが考えたかどうかは分かりませんが、登場した時期を考えればあながち的外れな見解でもないと思いますけどね。

さて、エコーチェンバーですが、たしかにそのような現象はあるとは思います。ですが、この現象が集団的な認知の歪みを生み出すには、SNSのクラスターは囲みとしては緩すぎると思うんですよね。カルト教団の出家信者たちのようなケースであれば確かにエコーチェンバーでしょう。でも、SNSで同じインフルエンサーをフォローして強く支持しているからといって、その個々の人たちには他にも様々な主義主張や趣味趣向があるでしょうし、年齢や職業や地位といった属性も色々でしょう。

ですから、その記事のような図式のエコーチェンバーは「無理矢理感」があるのです。では、誰がどんな意図で無理矢理エコーチェンバーにしているのでしょうか? ここではそれは、記者名までは分かりませんが読売がそうです。記事にしているわけですから、読売がやった、あるいは他の誰かが読売にそれをやらせたということは、単なる事実です。すると、読売や読売に記事を書かせたかもしれない勢力は、このインフルエンサーの取っている行動が気に入らないか、都合が悪いということになりますね。

言葉というものは便利なもので、そもそもそのインフルエンサーの一連の行動がほんとうに陰謀論をもとにして動いているのかどうかを証明することなく、ただ「そこにエコーチェンバーがあるよ」というだけで陰謀論が存在することにしてしまえるのです。これがサイオプの恐ろしいところです。

しかしながら、エコーチェンバー理論には落とし穴があります。それはなにかというと、「エコーチェンバーの外でエコーチェンバーの中にいる人たちを指さしている人たちは、別のエコーチェンバーの中にいる」ということです。

あるエコーチェンバーを一つの円で考えてみてください。この中で同じ考え方、同じ意見ばかりが反響しあい、強化しあっているというわけです。

そして、この円を外側から見て、「はいはい、エコーチェンバーエコーチェンバー」といって馬鹿にしている人たちがいます。この人たちは決して円の外側にいる人たちのすべてではありません。

つまり、この人たちは最初の円の外側にドーナツ状に存在する別のエコーチェンバーの中にいるのです。そこでは「アンチ円」の考え方や意見が飛び交い、あちこちで反響しあって、それ自体を強化し続けています。

もっと外側には、円にもドーナッツにも関心・関係のない圧倒的大多数の人々がいることを、このドーナッツチェンバーの中の人たちは想定できていません。

なにが言いたいかというと、こういうことです。つまり、エコーチェンバーというサイオプの最大のターゲットは円の中ではなく、ドーナッツの中の人々なのです。なぜなら、彼らは自分たちは客観的で常識的な判断力をもった正しい人だと疑いなく信じているからです。そう、いちばん騙されやすいのは、実はこの人たちなのです。

Qアノンのサイオプも、実はQアノンたちを貶めることが目的ではなく、Qアノンを馬鹿にすることで「まともな人間の側」に立っているつもりの人々を容易にコントロールすることだと、わたしは思っています。

わたしの話はここまでです。あとはみなさんで調べて考えてみてくださいませ😉

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