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ハイとはなにか? そして依存とは

ブログ in SPIRE 内なる声をきく のほうに、『苦しみとはなにか? あるいはなぜドラッグは気持ちいいのか?』という記事を書いているのですが、さきほどホーキンズ博士の『パワーか、フォースか 改訂版』を読んでいましたら、この記事において展開した「ハイは苦痛の除去によってもたらされる」という説のエビデンスとなる一節がありました。わたしは旧版を何度も読んでいますので、単にそのことを忘れて自分で気づいたつもりになっていたのかもしれません。しかしいずれにしても、このような記述は、実体験のある人間にしかピンとはこないものでしょう。

しかし、ハイと依存のメカニズムを理解することは、意識の進化において、非常に重要なポイントであるとわたしは思います。なぜなら、ほとんどの人は、ただそれが人生にダメージを与えるような深刻なものでないというだけで、誰でもなんらかのものに依存しているものだからです。たとえば仕事やペットとの関係への依存は、深刻ではないどころか、むしろその人にとってプラスのものをもたらす場合も多いでしょう。でも、依存は依存です。それなしでは居られないというのが依存ですから、なんであれ依存しているということは、その人は自分の外側にパワーの源泉があると考えていることになります。

しかし、本当は誰しもが、自分の中に真のパワーをもっているのです。実際のところ、ドラッグによってハイになれるのも、自分自身がパワーの源であるからです。それでは、引用しましょう。

 アルコールやドラッグには、「ハイ」な状態を作るパワーはまったくありません。アルコールやドラッグを測定すると、たった100(植物のレベル)なのです。ところがドラッグやアルコールによってもたらされるいわゆる「ハイ」な状態は、350~600の数値で測定されます。
 これは、ドラッグが低いエネルギーフィールドを抑圧するという効果を持っているため、その結果、ユーザーがより高いエネルギーフィールドのみを経験しているように感じるのです。
デヴィッド・R・ホーキンズ 『パワーか、フォースか 改訂版』 p.145

『ドラッグが低いエネルギーフィールドを抑圧する効果を持っている』ということですが、低いエネルギーフィールドは人に苦痛をもたらしていますから、それが抑圧されるとき、苦痛は取り除かれることになります。リクリエーショナルドラッグのほぼすべてが鎮痛作用を持っていること、またアルコールには鈍麻作用があることからも、ここまでは理解しやすいと思います。

人は誰でも本来は真理からくるエネルギーフィールドを持っています。これがいわゆる内なる神というものですが、さまざまなカルマによって、その真理のパワー、内なる神の力は覆い隠されてしまっています。そうしたカルマの低いエネルギーフィールドが、人の意識レベルを下げているのです。

ドラッグやアルコールによって低いエネルギーフィールドが抑圧される結果『ユーザーがより高いエネルギーフィールドのみを経験しているように感じる』というのは、太陽を覆い隠していた雲が消え去って、まばゆい光が射してくる状態です。太陽はつねに、わたしたちの内なる宇宙に輝いていますが、ただ、それは分厚い雲に隠されて見えなくなっているのです。

この状態の意識レベルは350~600で測定されるそうです。350でも、200台やそれ以下のネガティブな意識レベルの人が突然体験すると、それはものすごいハイな状態といえます。この数値は、その人の普段の意識レベルがいくつかということと、もうひとつには、どんなドラッグ(やアルコールなど)をどのようにどれくらいの量を摂取するかにもよると思います。

たとえば意識レベルが250の人がドラッグによって意識レベル500の境地を体験してしまうと、それはあまりにも強烈な喜びとなりますが、あくまでそれはドラッグによる一時的な体験です。したがって、その人が同じ状態をふたたび体験するにはまたドラッグの力を借りるしかありません。そうしなければ、苦痛の多い意識レベル250の世界に留まり続けることになります。これが依存を生み出すメカニズムです。

瞑想やヨーガなどによって同じようなハイの状態を体験することがあります。この場合は、自己の内面でそれが起こり得たことを本人は理解できますから、その状態を維持するためのワークを続けていくことで、後戻りのない意識レベル540以上へと到達することが可能になります。

各々の意識の到達レベルが高ければ高いほど、その人の人生すべてを変えてしまうほど、もたらすパワーは大きくなります。非常に意識の高い状態を一瞬経験するだけで、目標や価値観も同様に、人生の方向性を完全に変えることができます。今までと同じ人間ではなくなり、その経験と共に新たな人間が誕生すると言えるでしょう。困難な道ではありますが、これこそがスピリチュアルな進化のメカニズムです。
同 p.147

私見ですが、物質のみで考慮した場合、アルコールでは高くても意識レベル300台上部程度までしか到達しないような気がします。ドラッグについては例えばMDMAなどは確実に意識レベル500以上の経験となると思いますが、600に到達するようなケースは稀でしょう。その場合は、本人のもともとの意識レベルがすでに600に近いか少なくとも500以上はあるのではないかと思います。

自分のことで恐縮ですが、わたしも以前とはまるで別人だと、久しぶりに会った人からはよく言われますし、最近出会った人に、わたしが覚せい剤中毒者であったことを告白しても、信じてもらえないことがあります。

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