自分を褒めること出来ていますか？

自分を褒めるなんて思ってもみなかったこと

一日に何度も頭の中で、自分を叱ってしまっていました。

「それじゃあダメでしょ。」「なんで出来ないの？」「なんでいつもそうなるの？」

自分を正しい方向に導くためには、自分に厳しくダメ出しをしていかないといけない。そうした考えが僕の深い部分に根付いていたのです。そうしないと、僕はすぐに堕落してしまう人間だと決めつけていたんです。だって、僕は弱虫だから。すぐに諦めるし、すぐに逃げ出してしまうし、自分で決めたことすらも守れないような人間なのです。

思い返せば、子供の頃から、母に叱られていました。勉強すると言いながら、僕はすぐに違うことをしていたんです。本や漫画を読んだり、レゴをしたり。正直なところ、勉強するといいながら、何をして遊ぶのかばかり考えていた気がします。小学生の時に、習い事に行くと言いながら友達と公園で遊んでしまったのです。そんなことすぐにバレて、こっぴどく叱られましたた。それから、母の監視が非常に厳しくなったのです。僕は不平不満でいっぱいでした。ただ、厳しさが功を奏して、僕は勉強をするようになったのです。

他にもこんな記憶があります。

学校の先生で優しい先生の前ではふざけて言うことを聞かないのに大して、厳しい先生の前になると、ゴマをするように大人しく真面目になれるのでした。自分を甘やかしては失敗することばかりだった。

そうした記憶からも、絶対に自分は厳しくないとダメだと思う様になったんだと思います。

ですが、いつからか何をしても自分に自信が持てなくなっていました。そして、自分の駄目な部分ばかりが気になってしまったのでした。自分の良いところなんか、何一つないと落ち込むのでした。

でも、それが僕が自分に厳しく叱っているせいだなんて思いもしませんでした。

自分を褒める習慣

こんなこと、滅多に聞かれるものではありません。ですが、いつだったかは忘れたけれど、あるセミナーに参加した時に、自分の良いところは何ですかと聞かれたことがありました。その時に、僕は悩んだ挙句にこう答えたのでした。「自分の良いところはなにひとつありません。」そう言うと、驚かれたのです。

その時に、講師の方にこうアドバイスして頂いたのです。

小さなことでいいから、自分を褒めてあげなさい。

その言葉に、凄く抵抗を感じました。ですので、それは出来ないと感じて、その時にはしませんでした。ただ、どこかで心には引っかかっていたんだと思います。

それから、僕は人間関係で悩むようになりました。どうにかしたくも、どうにもならず、どうしていいのか分からなくなってしまったのです。職場において、チームのリーダーとして、誰も、僕の望む通りには動いてくれずに、いつも悩ませることばかりしているのです。

その時にある人から言われたんです。ちょっと厳しくし過ぎなんじゃないかって。

そう言われて、僕のこれまでの行動を振り返ってみた時に、僕自身に厳しくするように、人にも厳しく接していたことに気がつけたのです。

その時に、あの時の言葉が蘇っていたんです。

どんな小さなことでもいいから、褒めてあげよう。

本気で悩んでいたから、本気でどうにかしないといけないと思ったから、本気で自分を変えたいと考えたから、この言葉が心に刺さったんだと思います。藁をもつかむ思いで、人の良いところを褒めていったんです。

はじめは上手く言えなかったりしたんですが、続けていくうちに、感謝の気持ちと言えば大げさかもしれませんが、「ありうがとう」と、自然に言えるようになっていたんです。

そうして、少しずつ人間関係が改善していく中で、気が付けば、自分に対しても褒めることをするようになっていたんです。

「よく我慢したね。」「今のは優しかったよね。」「よく挑戦できたよね」

いつの間にか素直に自分を褒めることが出来ていたんです。自分で褒めて、喜ぶはずなんかないと思っていましたが、思いの外、喜んでいる自分がいたんです。

そのときから、自分を褒めることをちゃんとしてあげようと思う様になりました。

そうしたら、それに答えようとする自分がいたんです。

自分を叱っていたときには、自分に対して不満でしかなかった関係が、今では、一番の応援団になっていると感じいます。

自分を褒めることは、思った以上に効果が絶大です。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー