降霊の箱庭 ~第七話~
<前話>
「え? 分かること、ですか?」
まどかの問い掛けに、達季は必死で頭を回す。
「そうですね……この学校のこっくりさんは、人の願い、つまり呪殺を引き受けられるくらい強力だったとか?」
「そうだね、その通り」
幸いにもまどかの合格をもらえる回答だったようだ。
「三つほど考えられる説があって、一つはまさに一並君が言ったものだよ。だが確率の低い説でもある。
今更語るべくもないが、『こっくりさん』とは固有の霊を指す言葉ではない。漢字で書くと『狐狗狸さん』となる通り、動物霊が呼