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僕たちの居場所

menuBASE

 僕たちコミュニティファームにおいて欠かせない存在なのが、その名も「menuBASE」。ありきたりな名前のような気もしますが、ネーミングより何より、「皆が集まれる場所」という解釈をしています。
 
 メンバーは、それぞれに仕事をしながら休日や仕事の前後など、空いた時間に畑に寄って、好きな時に土に触れることを楽しむスタイルを取りました。しかし、間借りしている畑のため、自分たちの道具や資材を保管する場所がありません。全員が毎回毎回道具や資材、肥料等をそれぞれ持ってくるのは大変。夏は日差しが強く、女性や子供がいると長時間畑にいることなんて到底不可能になる。どうしたものか。。。

 結果、

 作ってみるか。 

という事で、みんなで基地を作ることにしました。出来るだけ自然由来のものを使用し、地球に還る仕組みのもの。そして、僕たち大人や子供達人間の休憩所になって、簡単な農具や荷物を置くことができるもの。

作業開始

 そこで思いついたのが、「竹」の利用です。
放置竹林が問題となっていることも知っていたし、農業資材でよく竹が利用されているのも知っていました。竹は丈夫であり、竹小屋で検索するとたくさんの事例が出てきました。さっそく近くの竹林所有者に交渉に向かい、頂戴することができたので作業開始。

車で竹を運ぶ様子
社内も竹の臭いが凄かったです

 設計の知識や、建築の経験は全くありません。本当にド素人がGoogleで見つけた画像を基に簡単な図面を書いて、資材を調達し、組み立てていきます。屋根の重さには耐えれるだろうか、床部分は人が乗って突然崩壊しないだろうか、強風で飛ばされないだろうか等様々な不安を抱えながらも、

「やってみないと わからない」
「やらないと 変わらない」

と言いながら、ドキドキとワクワクを感じながら作っていきました。

作業して直ぐの風景
屋根の骨組み完成

 途中で雨は降ってくるし、野菜を育てる作業もしないといけないし、それぞれ休日の合間での作業になるしでなかなか思う様に進みませんでした。出来るだけ真っ直ぐな竹をもらってきたつもりだったのですが、もちろん真っ直ぐじゃないものもあり、組み合わせるのに苦労しました。


ここまで出来上がってくると、地域のおばちゃん、おじちゃんが達が

「お、何作るんや 小屋でもこしらえるか」
「なんか 楽しそうやね~」
「出来上がったら私も休憩させてね」

と話かけてくれるようになりました。
作るのが楽しくなっていき、なにより、皆の喜ぶ顔が早く見たくなりました。

屋根作業開始
雨水が溜まらない様に竹を組み合わせました

 
そしてようやく、

手作りmenuBASE完成

手作りmenuBASE

 やっぱり、作ってよかったなと思いました。
畑に来たけど、荷物を置くところがない、日陰で休憩できる場所がないから滞在時間が短くなる、サっと作業だけして帰ってしまう、そもそも仲間達に会いに来る場所なのに、会う時間や場所がない。それでは、僕たちが思っているコミュニティファームの意味が薄れてしまう。
それをこの手作りmenuBASEが解決してくれました。

 手作りmenuBASEは、「みんなが集まる場」であり、小屋としての「場所」ではなく、そこにみんながいる「場」としての居場所になっていっている感覚になりました。


 僕たちはこの場所で色々なことをやってみました。
大人も子供も楽しみながら、好きなことを好きなように。誰かのやりたいことをみんなで楽しむスタイルで。

みんなで炊き立てカレーライス
どうやら美味しいらしい
包丁使ってみる
鍋食べてみる

 夏は採れたて野菜を使用してみんなでカレー
 冬は採れたて野菜を使用してみんなで鍋

をして、自然に近づく活動をしました。
無農薬の野菜はむちゃくちゃ美味しく、自分達で育てた野菜なので更に美味しく感じることが出来ました。

仲間の一人が
「(子供が)野菜食べへんかったのに、畑で作ったカレーやったら野菜食べるようになったんです」って。

この上ない喜びだと感じました。
なにより、子供達がいてくれることで自然と遊び場にもなる。

ジャングルジム
遊び場

まとめ

 自然と仲間達の経験や知識を共有しながら活動ができていて、栄養士や調理師がご飯を作ってくれたり、教師が子供達と遊んでくれたり、看護師がいてくれることで安心して遊べる。
 一人じゃなくて、誰かがいてくれることで楽しめたり、出来る事が増えたりする。出来ないことは誰かに頼ってもいい。いてくれるだけできっと誰かのためになる。
 そんな風景をみんなと作っていけるといいなぁと思いました。

これらも、楽しみながら色んなことに挑戦していこうと思っています。
活動を共にしてくれる方はいつでもお待ちしております。

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