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地域でコミュニティファームを行うということ。Vol.1

2020年夏 僕たちのコミュニティファームがスタートしました。
コミュニティファームと言っても、間借りしたスペースで小さく野菜を植え始めただけです。でも、僕たちにとっては何もかもが新しく、地主さんや地域の方々に色々教わりながら、全ての挑戦が始まりました。

 僕達は農業を通じて自分達の出来る事や、やりたい事をシェアしながら楽しもうと集まった仲間達です。 皆んな、それぞれ別の仕事をしており、家庭菜園の経験がある仲間はいましたが、本当に何もかも知らずに、調べながら行っていました。そのため、知らないことに何度も苦労しながら、野菜作りに挑戦し、その中で体験した地域の間借り農園のリアルを少しでもお伝えできればと思います。
 地方で活動する方々や、これから移住や田舎暮らしを考えている方に少しでもお役に立てればと思います。
 

リアル① 「地主」の概念

 僕たちは、地主さんに農地の一部を間借りしてスタートさせました。が、正確に言うと 地主さんに農地の一部を間借りしていると思い込んでいました。
 これは、本当に地域性や、歴史なんかを良く知らないとわからないことなのかもしれませんが、僕たちが借りた地主さんは正確にはその地域の地主さんではなかったのです。つまり、”土地持ち屋さん”だったのです。

 説明すると、僕たちが借りた農地の所有者さんは、その土地の所有権を持っていただけだったのです。本家が近くにあるわけではなく、地主だと思っていた方の先祖が、その土地を”購入して”畑と田んぼを行っていたのです。つまり、自分の家は別の地域(車で15分ほど離れた地域)にあり、畑仕事のためにこのエリアに訪れる。”資産家”であって、大名(平安時代末期からの私田の所有者)ではないため、その地域ではそれほど権力や影響力を持っていなかったのです。「自分の土地」だと聞いていた + 土地をたくさん持っている人 = 地域では偉い人 という浅はかな認識でしかなかったので、上記のような違いは全く意識してませんでした。

 
もちろん、その方は全く悪い方ではありません。むしろ、何も知らない僕たちに様々なことを教えてくださり、その方との繋がりがなければ今はありませんん。本当に本当に大変感謝しています。
 ただ、この勘違いは、後に大きな問題を引き起こすことになりました。

こんな風景も初めて見ることが出来ました。

リアル② 野菜の育て方

 今の時代、ググったら何でも出てくるし、チャットGPTで何でも教えてくれます。しかし、地域のおっちゃん、おばちゃんは良くも悪くもたくさんアドバイスをしてくれます。それも長年の経験と勘で、地域ならではの情報がたくさん。もちろん、ネットで記載されていることより地域に合わせた農法で行う方が良いこともたくさんあります。しかし、時にそのアドバイスは僕たちを悩ませることになりました。
 自分達がやりたい育て方と地域の方のアドバイスが違う場合です。

 野菜の育成方法では特に悩みました。大抵の場合、地域の方のアドバイス通り行っていれば野菜は成長し、上手く育てることができると思います。しかし、自分達が育てたい種類の野菜や育てたい方法を思う様に挑戦が出来ていないように感じることもありました。例えば、品種や肥料を上げるタイミング、虫よけ方法や資材の使用方法について等です。
 始めは何もかも知らない状態での挑戦なので、教えてもらうがままに行っておりました。育てる野菜も簡単なものを。しかし、次第に欲や色々な野菜に挑戦したいと思う様になり、勝手に育てていいのかなぁと思う様にもなっていきました。
 これに関しては、正解や不正解がある訳ではないのですが、「暗黙の育て方ルール」みたいなものがあるように感じました。

 僕が考えるここでの解決策は、一旦やってみる です。先人たちの助言に対して一切同調せず、全く違う育て方で行うことは危険なので、一旦教わった方法を取り入れてみます。その上で +α を自分達で考え、色んな方法を混ぜながら実践することがお勧めです。
 そうすることで、先人たちも「教えたこと」と「新しいこと」が混ざり、知らないことでも受け入れてくれ、僕たちの新しい挑戦にも応援してくれるようになります。

 ただ、実はこれも僕たちの知らないところで、落とし穴が待っていました。長くなるので今回はこの辺りにして、どんな落とし穴が待っていかは後編で詳しくお伝えさせていただきます。

リアル③ ゴミ問題

リアル④ 雑草問題

リアル⑤ エリア問題

まとめ

長文を読んでいただき、ありがとうございました。
③・④・⑤をそのまま書くと長くなりそうなので、別の記事で書きたいと思います。本当に本当にリアルを書いておりますので是非読んでみて下さい。
僕たちも絶賛挑戦中であり、日々多くの学びを得ております。

 僕たちは、自分達が出来る事を出来る範囲で持ち寄りながら、集まっているコミュニティです。でも、農業経験者は誰もいません。だからみんな一緒です。一緒に挑戦しています。
僕たちと一緒に挑戦してくれる方が増えればいいなぁと思っています。大人の挑戦の数だけ、子供は挑戦する。大人が挑戦しなくなったら、子供も挑戦しなくなる。だから、少しでも、ほんの少しでも大人も子供も挑戦できる場をつくれたらなと思ってます。興味のある方はいつでもご連絡ください!


 

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