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地域でコミュニティファームを行うということ。Vol.2

 僕たちは全く農業の経験がないメンバーが集まり、大人も子供も関係なく楽しめる居場所を作っています。農業に限らず参加してくれるメンバーの挑戦をみんなで応援できるコミュニティになればと思ってます。
自然に近づきながら出来る事を出来る範囲で精一杯。

 今回は、Vol.1の続きを書きたいと思います。地域でコミュニティファームを行うことのリアルをここに記します。僕たちが一から行ってきて感じたことや体験したことの本当に本当にリアルを記しますので誰かの参考になれば幸いです。

前回の記事はこちらです。

 下記を読み進めていただく前に先ず、お伝えしたいことがあります。
記事では「問題」という書き方をしましたが、ここには「挑戦」と「学び」が書かれています。そして、僕たちの挑戦に関わってくれた地域の方々のことが書かれております。何度も書きましたが、僕たちはその人たちに本当に感謝しています。尊敬しています。そのことだけはお間違いなきよう読んで頂ければ嬉しいです。

リアル③ ゴミ問題

 僕たちの借りた農地は、区画整備されたエリアや施設ではなく、工具・備品等が設置されている場所ではありません。企業や事業をされている方がしっかり管理している、いわゆる「貸し農園」や「レンタル農園」ではないのです。知り合いの資産家の方が所有されている田舎にある畑であり、しかも畑の中の一角だけです。そもそも、土地の所有者さんが体調を崩されたのを機に、畑の手入れが出来なくなり、放っておくより誰かに使ってもらった方が雑草の処理もできるだろうと無償で貸してくれた場所です。その場所にはもう一人、土地の所有者さんと協力して畑作業をしながら現地を維持されているているおじさんがおられました。僕たちも直ぐに仲良くなり、色々野菜の育て方を教わったりしてました。とても温厚な方です。しかし、農地には休憩所や水道設備が整っていません。

 そのような状態が慢性化しているからなのか土地所有者さんや一緒に作業しているおじさんは、農地に煙草の吸殻をポイ捨てられてました。もちろん、野菜の近くではなく、畦道や雑草、その他間引いた野菜たちを捨てておく別の場所に捨てられてはいたのですが、躊躇いなく捨てておられるようでした。

 凄くショックでした。もちろん、ここで育てられた野菜を出荷して商品にしている訳ではありませんし、所有者さんの土地ですし、僕たちが偉そうに注意できる場所でもありません。野菜や人間に直接的に影響がある訳でもないと思います。ただ、煙草を捨てているいとう行為自体が凄く嫌でした。子供達や地球に良くないことのように思えたからです。次の世代や未来のためにならないと感じました。

 遠回しに辞めてほしい旨を伝えましたが、ダメでした。畑を耕し、種や苗を植え始める畑が綺麗な時期は、なくなったように感じましたが、春から夏にかけて雑草が生い茂るようになると、雑草に紛れて廃棄されていたようでした。だから、僕たちは出来るだけ自分達の場所を綺麗に保ち、捨てる気にならない様に務めました。

リアル④ 雑草問題

 野菜を育てた経験がある方であれば誰もが経験する問題だと思いますが、ここで書かせていただくのは、地方の間借り農園ならではの問題です。それは、雑草処理は自分達だけの問題ではなくなるという事です。

 自分の土地や、区画整理されている場所での農業であれば自分達のエリアの雑草を処理すれば管理を終えることができると思います。しかし、僕たちは農地の一角を間借りしているため、自分達の畝の横は、別の方が管理されている畝です。そして、先述の通り、所有者さん+一緒に維持しているおじさんとの関係性の中、使用させていただいているので、「使用していない場所の雑草も処理してくれたら嬉しいなプレッシャー」が働くのです。
 それぐらい、使用させていただいているので当たり前だろと思われる方もおられると思います。自分達が甘えすぎだと感じる部分もあります。だから僕たちも一生懸命に対応しました。メンバーが其々違う仕事をしながら集まれるタイミングが中々取れず、日々の雑草処理は苦労しましたが、出来る人が出来る範囲で精一杯。そもそもしっかり処理出来ないと野菜も育たないですしね。

頑張って雑草処理してます

 ここでの学びは、農地を維持管理するってホント大変なんだなと。
人間の活動はある程度コントロールできるかもしれませんが、自然は全くコントロールできません。マルチングをして雑草対策をしている部分もありますが全体を押さえることは出来ないし、部分的に対応が必要になる箇所は絶対にあります。世の中の農業に携わられてる方々を心から尊敬します。ホントに。でも、「大変」と「楽しい」は表裏一体の様な気もします。

 凄く大変な作業ですが、僕たちは仲間がいます。雑草が伸びないような対策をみんなで考えたり、畑に行くと誰かが処理していてくれた形跡を感じれたり、だいぶ伸びてきてしまったら誰かを誘って畑に向かったり、雑草は誰かと何かしらで繋がる理由にもなるような気がしました。

大変なことでも、誰かと一緒に挑戦することで楽しみに変わる。

そんなことを続けられるといいなと思ってます。そして、大人達のそんな挑戦を子供達と共に過ごすことで子供達も挑戦できる人になってほしいなと思います。

リアル⑤ エリア問題

まとめ


 また少し長くなってしまったようなので、リアル⑤とまとめは、また別の記事で書きたいと思います。読んで頂けると嬉しいです。ありがとうございました。

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