見出し画像

頑張らないと子育ては無理なのだろうか

私は今、頑張って生きてはいないと思う。
掃除機かけるの面倒だし、床に日々溜まっていくほこりを見て「そろそろやばいな~」と思ってかける程度なので、家事を頑張っているかといったら全くそうではない。
仕事は楽しくしているけれど、じゃあ毎日頑張って働いているか?と聞かれたらそれもまた「う~ん」といった感じである。

平日も自由な時間がそこそこあるし、恋人が帰ってくるまで一人アマプラで映画を観るか~くらいの時間の余裕もある。
土日はひたすらにぐうだらりと生きている。お昼寝もよくする。
最近は暖かくなってきて、網戸にして心地よい風でうたたねするのが至高の時間である。

数年前はもっと頑張って生きていたけれど、持続できなかった。心身ともに余裕がなくなっていた。
だから私は頑張って手に入れた、そんなに頑張らないで生きる今の過ごし方がとても気に入っている。


でも私ももうすぐ30代になる。
今後可能性のあるライフイベントといえば、結婚。そして子育てだ。
女性ははじめて生理になったときから薄らぼんやり出産や子育てを意識して生きてきたんじゃないかなぁと思うが、いよいよ本格的に考える歳になってきた。

子育てをしている人はみんなとにかく忙しそうだ。
それもそうだろう。放っておくと死んでしまうような尊い命を全力で守らなくてはいけないのだから。
寝る時間もない、好きなことも出来ない、でも働かなくてはいけない。

子供と生活をしていくってことは、きっといろんなことに神経を尖らせていかなくてはいけないんだと思う。
小心者な私は、きっと子供がいたら電車を乗るのも迷うだろう。泣いたらどうすればいい?近くにいる人に迷惑そうな顔をされたら、私だって泣きたくなる。
マンションに住んでいるけれど、よく泣く子だったらどうする?近所の人に迷惑をかけてしまう。かといって、一軒家に住めるほど余裕もない。
変な人も世の中にはたくさんいる。女の子だったら余計、変な人間が近寄らないよう神経をより尖らせるだろう。
突然病気にかかったりしたら、私が変わってやりたいと思いながら変わることは出来ないから夜間病院に駆け込むんだろう。

これ、全部私に出来るか?子育ては20年近くある。自分50%、未来の夫50%として完全に分担できたとしても、出来るのか?と悩んでしまう。
多分生まれたら何とかやっていくしかないのだけれど。
少子化で子供がいる方がマイノリティな社会にどんどんなっていくだろう。それなのにこのままだったら、たぶんもっと息苦しくなってしまうだろうな。

私は体力にも自信がない。夏なんかすぐバテるし。
だからそもそも出産出来るだけの体力がある気がしない。出産費用も莫大らしいし、しんどい。保険適用にしてくれよ。
そういえば車に乗る予定もないから、そしたらどうやって病院に連れていく?車なしでは子育ては無理なのか?
あと金銭面だってキツい。たまのご褒美で自分に買う、スーパーの99円アイスだって買うことを渋るようになるだろう。でも子供のために、栄養のあるものを食べさせてあげたいし思い出もたくさん作りたい。

そもそも人間として30年近く生きてきて、そりゃ楽しい思い出もあるけれど「しんどいなぁ」って思うことも多々あった。
このまま天寿を全うするつもりだが、「死んだらもう一度人間になりたいか?」と言われたら今のところ答えはNOだ。
そんなこと思っている人間が新たな人間を産んでいいのだろうか?


だけど、子供を産み育てることに対して、「いいな」とも思っている。
そうなれたらいいな、と思う自分もいる。

でも、こういうことをじっくり考えていると、やっぱり頑張って生きている人じゃないと、なんの迷いもなくこれからもちゃんと頑張れる人じゃないと子供って育てられないのかな。

心身共に余裕のない状況になるのが一番怖い。

一緒に育てたり考えたりしてくれる、ドラえもんのような相棒ロボットが欲しい


少しずつでいいから、子育てする人にとっても未来の子どもたちにとってもよりよい世界になっていくことを望んでいる。


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

いただいたサポートはやる気UPのためにおいしいものを食べたり、楽しいところに行ったりしてありがたく使わせていただきます