すごくなくてもいいと思っている。
昨日「ふだん着のコーチング入門編」のLPを作った。
おかげさまで申込も問い合わせもいただいている。
ありがたい限りだ。
私はコーチングを教える立場にいる。
だから自分自身も探求や自己研鑽を続けている。
そういう意味から、結構高度なことも知っているし、使っている。
セミナーでその一部も教えたりはしている。
これ前々から少し疑問に思っていたのだが、
コーチングとかを学んでも
いったいどれくらい教わったことを使えるだろうか?
私の感覚ではそんなに多くはない。
そもそもコーチングスクールにしても
さまざまな場面を想定してカリキュラムを作るので
自分とは関係のない部分もそりゃああったりする。
私のような「うつ」がテーマな場合、
コーチングスクールで学べることは多くはない。
いや、少ないだろう。
ま、すべてのスクールを知っているわけじゃないので
真実かどうかは不明だけどね。
なのでもっと分野別になってもいいかなとは思う。
アスリートとかあるわけだし。
ただメンタルヘルスはないなあ。残念ながら。
NLPにしてもたくさん学ぶけど
使うスキルは大体偏ってくる。
これもまた仕方がないことでもある。
そしてもうひとつ大きな事実がある。
それは
プロコーチになる人はそんなに多くない
ということだ。
誤解されるといけないので説明するが
コーチングを学ぶ=プロになる
ではない。
企業内コーチをやりたいとか
自分や周りの人を元気にしたいとか
そういう普段使いのニーズもある。
いや、むしろ結果的にはこっちが多い。
これはこれでいいことだと思う。
コーチングの理論やスキルが
日常生活に落とし込まれれば
それだけ元気になる人は増える。
ただ、これをするためには
通常のコーチングやNLPで学ぶことは
ボリュームが多すぎるし内容が深すぎる。
おそらくそこまでは要らないだろうと思う。
私は以前から日常会話コーチングを提唱しているので
なるべくシンプルにわかりやすくが信条だ。
それでもコーチングという枠組みで考えると
必要のないものも伝えなければならなくなる。
これは正直ジレンマだった。
そう。日常会話のレベルを上げてほしいけど
私自身のコーチとしてのアイデンティティが
「コーチングをちゃんと伝えろ!」と言っているのだ。
もちろん、それが必要な場所もある。
医療や福祉などの対人支援の現場だ。
ここは日常会話+コーチングのコアスキルが要る。
だから深く広くなる部分がある。
これはこれで置いておこうと決めた。
そうじゃない場面でのコーチング、
いやコミュニケーションを伝える
こっちがふだん着のコーチングになる。
なので目的は
すごくなくてもいいから、ちゃんと使えること
これだ。
これが広まれば世の中変わるんじゃないか。
マジでそう思っているし願っている。
これがすごくないコーチの唯一の野望である。