体験と経験は違うということ

プレイワーカー研修の一部を毎年担当させてもらっています。
危機管理、リスクとハザードというタイトルの中で、リスクを残す意味とは?の部分です。

ハイリスク、ハイリターンという言葉があるように、人はやっぱりリターンを期待するからこそ、リスクをとれる。
遊び場で、大人にとっての最大のリターンはなんなのか?
子どもの成長とかいい顔とか、そういうことだと思っています。

子どもがやってみたいことをやりたいように、自分のペースでやるためにはそれを見守り、子どもの日常をサポートしている大人の理解が必要不可欠です。

子どもに成長してほしくないとか、いろんな体験をして経験を積んで欲しいと思わない大人ってそんなにたくさんいないと思います。
みんな子どもたちのために、子どもが健やかに育って欲しいと思ってる。
だからこそ、やってあげたい、教えてあげたい、失敗しないようにしてあげたい。
子どもの嬉しそうな顔がみたいから。
悲しそうな顔は見たくないからです。

でも、体験と経験は違います。
「自分でやった」があるかないかは大きな違いだし、自分でやったは自分で選んで、失敗のリスクも自分で負うからこそ、面倒なことも分かったうえで自分でやると決めてやるからこそ得られる実感が子どもたちには必要です。

リスクは大人にとっては面倒事のもとで、やってあげたい大人にとって失敗するかもしれないことをやらせるのはとっても大変。
でも、それこそが経験のもとであり、子どもたちの成長のポイントになります。

やってあげなくても、教えなくても、大人にできることはあります。
一緒に、子どもたちの成長のポイント「リスク」を日々の中で守っていきたいです。

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