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最強のイタリア料理店


No.1イタリアン

前回の記事でも書いたように、イタリア料理の良さは家庭的であること、気取らないこと、”いい意味で”適当であることにあると思う。そんなイタリア料理の良さを詰め合わせたような、大好きなお店が茨城県つくば市にある。

その名も、"La Stalla"だ。

初めてこの店を訪れたのは2019年の半ばごろだったように記憶している。カウンターのみ、コースのみ、全席一斉スタートと聞いて、フォーマルなお店をイメージしていた自分の予想は大幅に裏切られることになる。

7-8人座れるL字型のカウンターキッチンをはさんで、佐藤シェフが対面でおもてなしをしてくれる。カウンター席の寿司屋に行った時のような肩肘張った雰囲気など微塵もなく、家の食卓につくような、これから家族みんなでご飯を食べるような柔らかな空気がそこには流れていた。19時スタートだが、少し早めに行くと雑談しながらアペリティーヴォを楽しめることも。

まず驚くのは、Stallaにはそもそもメニューがないことだ。「表記していないけど、だいたいのコースメニューやスタイルは決まっているよ〜」ってタイプの店もあるが、そういう訳じゃなく、本当に決まっていないのだ。もちろんある程度の構想はシェフの頭の中にあるのだろうが、その場の雰囲気やお客さんのセリフ/要望に応えて、全く別の料理を出してくれることもある。「◯◯食べたいんだけど、ある?」と実家で母親に話しているような感覚にさせてくれる店だ。

そして、本当にお腹いっっぱいに美味しい料理を堪能できる点も素晴らしい。冗談抜きで、"定食屋で絶対に大盛り頼む系男子"も間違いなく満足できる量とメニュー数なのだ。まずは、前菜という名の料理が3品(この時点でだいぶボリューミー)。その後にprimo piattoとしてパスタが2品、secondo piattoで肉or魚料理が1品、ラストに贅沢なスイーツが出てきて、エスプレッソで締める。その後追加でグラッパやクラフトジンを楽しむ。当時はコースで7000-8000円くらいだった気がするが、都心のイタリアンではまず考えられない値段設定である。

そしてなによりも、最高に美味しい。つくば界隈で取れた野菜や果物、佐藤シェフ産まれの地・北海道のニニウファームから届く羊、自分の家の庭で取れたハーブなどなど、すべての食材がベストアレンジ+ベストマッチな状態で提供される。食材の特徴を殺さずに、潜在能力が最大限に引き出されていて、食材の方も大喜びだろう。「こんな食べ方あるんだ!こんな味になるんだ!」といつも新しい発見を与えてくれて、美味しさと驚きのダブルパンチ、食べるのがいつも楽しかった。選んでくれるワインとの相性もこの上ない。

好きな店には、通う。

「好きな店には、通う。通い詰める。」
これが鉄則。

コロナで営業出来なくなってしまった期間を除けば、ほぼ毎月のようにLa Stallaには行かせていただいた。毎回違うメニューで、旬の食材も違えば、料理方法も違うので、飽きるはずなどなかった。通算15回ほど行ったと思う。

たくさんの料理とお酒

ざっと撮った写真をピックアップしてみた。こんなに食べて、こんなに飲んだんだなーと感慨深い。また別の機会に、印象に残っている料理をピックアップしてnoteにまとめようかな。どれも悪魔的に美味しかった。

気付いたら

仕事の都合でつくばから離れたため、残念ながら定期スタッラは難しくなってしまった。大々的に宣伝するわけでもなく、ひっそりと慎ましやかに営業していたスタッラだったが、これほどまでの才能をグルメ界が放っておく訳もなかったようだ。3年が経ち、気付いた頃には、食べログの『THE TABELOG AWARD 2024』にてBronzeを受賞していた。通い始めた当初は、食べログの評価点や口コミ自体がほとんど入っていない状態だった気がする(田舎あるあるかもしれないが)。予約も以前ほどは簡単に取れなくなってしまったようだが、料理を通した感動体験を、ぜひみんなにも味わっていただきたい。

まとめ

本場イタリアに行って、
スタッラの源流となった
”イタリア料理”
を味わいたい。


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