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副業初心者に伝えたい「せっかくいただいたお仕事が続かなかった」2つの理由

私は会社員と副業のWワーカーだ。
正確には、Wどころかトリプル、クアドラプル……といった具合でわらじを履きまくっている。

この生活スタイル、つまりはじめて本業(会社員)以外にお仕事をもらえるようになったのは2018年頃のこと。シンプルに副業OKの会社に転職したということと、前職を辞めた先輩方の多くが「起業」していたという特殊環境に背中押しされた。起業した先輩の事業の一部(webデザイン)を手伝わせてもらったことが副業はじめの一歩だった。

そこから5年ほどの月日の中で、自分で営業してお仕事を獲得することもあれば、知り合いづてにお仕事をいただくなどさまざまなかたちで「複業」を続けている。そんな歳月が経った今、「あの頃に戻れたらなあ」と思うことがある。

それは、契約継続に至らなかったお仕事をしていた時代
どちらも前職の先輩が事業を立ち上げた際のサポートとしてジョインさせてもらったものだ。そして、どちらも1年ほど続けたところで契約解除となったお仕事

もとが知り合いということもあり、解除のときには「クビ」なんて言い方はされないのだけれど、実質クビだったんだよなあ。(どちらも「このお仕事来月までで大丈夫かな?いままでありがとうね!!😊感謝!!!」みたいなfacebookメッセージであっさり終わった)

どちらも、自分が「副業」「業務委託」「個人(のスキル)で仕事受ける」というはじめての体験づくしだった初期にご縁があったお仕事で、シンプルに私が未熟だったのだ。


そんな過去を振り返って、あの頃に戻ったらこういう姿勢でお仕事に向き合いたい!と思っている部分を反面教師にしていただければと、すこしばかり書いてみたいと思う。

  1. 発注先が自分である理由(価値)を提供できているか

  2. 「お客様」になっていないか


こう書き並べてみると基本的に自分のマインド面の未熟さが主な反省点だし、noteに書くことで「自分は以前こういうマインドで仕事してたんです」という情けなさを露呈することになり恥部でしかないけれど……っ。

働くマインドはや求めるものはひとそれぞれ。ただ、少なくとも私がこういう反省点を感じた案件は継続しなかったよ、という点をまとめてみた。


①発注先が自分である理由(価値)を提供できているか

副業初心者のころは、その会社(A社とする)にとって自分がどういう立ち位置なのか掴めずにいた。会社という組織に属さずに働く経験が学生時代のアルバイト以来だったので、どうしてもこの「アルバイト感覚」が抜けずにいたのだ。

A社では、店舗に置くショップカードや広告バナー、webサイトのデザインなどを担当させてもらえた。依頼は、デザインに起こしてほしい要項とテキスト情報を送ってもらうことから始まる。それを私がPhotoshopやIllustratorでつくって納品。

そんななか、
依頼された仕事を提出するときに「これでいっか」と思うことが増えていた。

相手がOK(検品)と言ってくれるなら、これでいいか、こんなもんでいいか。前にOKもらったこのデザインの方向性なら、NG食らうことはないだろう。前のデザインにちょっと微修正した版で出してみるか。


気付けば、いちデザイナーとしての「提案」がすっぽり抜けた、ただの「作業者」になっていたのだ。

「前回のバナーのCTRとかどうでした?〜〜であれば、全く違うこういうテイストのバナーとかでチャレンジしたらどうかなって思うんですがいかがですかね」

「いただいた"デザインに入れ込んでほしい要素"資料には入ってなかったんですけど、お客様がこのポスター見るシーンを想定するとQRコードとか入れてみるのどうですかね?」

「最近、インスタだとこういうデザインが増えてきていて〜」

こういう、その領域を任されて外注してもらっている人間としての提案が圧倒的に足りず、受け身で、オーダーされた内容をそのまま機械的に返すだけの仕事スタイルに落ち着いてしまったのだ。

自分がつくるバナーやwebデザインは、A社にとっての販促ツールとしてだけでなく、私にとっての実績集にもなるわけで。もっとA社にとっても私にとっても高みを目指せる仕事の仕方をすべきだったのは言うまでもない。

結果なにが起こったかというと、A社からの別れのメッセージには「来月から、フォトショップ触れる学生インターンの子が入ってくれることになったので、メメちゃんにはまた違う案件でぜひご一緒させてもらえたら嬉しいです😊!これまでありがとう!」(以降、音沙汰なし)だった。

そう、依頼するのが「私である必要性」がなかったのだ。

ましてや、学生インターン。当時の私と同レベルの仕事を私より安価で、しかも学生ならではの前向きな姿勢で取り組んでもらえる。メンバーチェンジしない理由がない。

とって代われる人材だった。このメッセージをもらってからそれに気づくには遅すぎたのだけれど。


②「お客様」になっていないか

雇用主とそのビジネスパートナー(業務委託など)はどういう関係性なんだろう。

「お仕事をいただいている」と見るべきか、
「(報酬をもらいながら)その会社を手伝ってあげている」と見るべきか。

副業始めたてであれば、採用の連絡をもらうと跳ねて喜び、ありがたやありがたや……!に尽きると思うし、一方で、明らかに報酬が相場以下の「友達価格」で手伝っているようであれば、後者の捉え方もあると思う。

まぁ……少なくとも、名も売れてない、実績も薄い私は「お仕事をいただいている」「経験させてもらっている」と強く感じておくべきだったのは事実。(報酬も相場並にしてくださっていたし)

ただ、すぐに調子にのってしまう私なので、ありがたやありがたや……!!!から数ヶ月経つとどうしても相手にさまざまな「コスパ」を求めてしまっていた。

「そんなにちょこちょこ変更入るくらいなら、情報固まってから依頼してくれ〜〜〜い」

「えらい依頼がざっくりしてまんなぁ……。(○○な感じのデザインで!など)」

「一緒にMTGに参加してほしいって言われたけど、別に私には御社で決まった確定事項だけ最後伝えてもらえたらそれどおりに作りますよ〜〜〜」


といった考えやフラストレーションが徐々に膨らんでしまい、もちろんMTGには参加するし、直接このようなことを相手に発言するなんてことはないのだが、態度やメッセージの節々に漏れてしまっていたのも事実だと思う。

つまりは、相手(雇用主)に対して「私が私の仕事に最も効率よく取り組める環境」を無意識に要求してしまっていたのだ。時間的、苦労対効果的に私がストレスなくお仕事できるように情報をまとめてください、依頼してください、という「お客様感覚」が醸成されてしまっていた。

実績も薄いぺーぺーが、いっちょまえに「大物クリエイター」みたいな扱いと環境を求めてしまっていた。

ちょっと修正(先方都合)が重なっているので、もうすこし要件まとめてほしいです・・・><」は、情報がころころ変わってしまう状態を察して自分のスケジュールを組み直し「手を動かし始めるのは今週末にしようと思っているので、それまででしたら内容変わっても大丈夫ですよ!」に言い換えることだってできたのだ。

あらかじめこちらからスケジュールを提示して「こんな感じで進める、でいかがですかね?」と事前に擦り合わせておけばよかった話。制作物におけるスケジュールや進行方針の擦り合わせだって、デザイナーとしてお仕事を受けている「こちらの務め」のひとつだったのだ。

つい「スキルで仕事をもらう」と、そのひと(雇用主)にできないことを私がやってあげている、という上下関係の大きな勘違いが起きがちなんだけれど(私だけ?ごめんなさい)、そうではなくてその役割を担って責任を持つべきポジションに自分は居るんだということを忘れてはいけないのだ。


以上が、私があの頃に戻れるならやり直したい!と思っている反省だ。雇用主から見れば真っ先に雇いたくないマインドのメメさんが2018にはのうのうと生きていたわけだが、今は反省を生かしてめちゃめちゃがんばっておりますのでお仕事たくさんお待ちしています!!(?)

なんだか最近、副業が楽しくない。単発で終わっちゃう。でもなんか自分のマインドのせいな気がする。でも他責(雇用主のせい)にして自己防衛してる。そんな心当たりがあるひとにいつか届けばいいなと思いながら。

みんな、お仕事頑張って、元気に生きていこうな……!!


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