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オンライン「多言語おしゃべり会」に参加してみた

 みなさん、こんにちは。今日はメーデー。会社や学校は休みなので、ブエノスアイレスでは公園でのんびり過ごす人の姿が見られます。
 先日、こちらの日本語の先生に誘われてオンラインのおしゃべり会に参加しました。私を誘ってくれたのは20代のアルゼンチン男性。今年になってから日本政府が主催する「青年の船」で日本を回ってきたという日本好きです。彼は大学で美術を学びながら、オンラインで日本語を教えています。
 おしゃべり会は、彼の生徒や青年の船の同期生、そして日本で友達になった人など、いろいろな人が集まりました。共通点は一つだけ、「日本語を話せる、または話したい」という点です。
 参加者は小さいグループになって、提示されるトピックを話します。
「私の好きなもの」「自分の国のいいところ」「日本に行ったら何したい?」など、手軽でポジティブなトピックばかり。グループは15分程度で入れ替わるので、大勢の人と話すことができました。
 話すときのルールは一つだけ。「次のトピックになったら、違う言語で話しましょう」つまり、初めに母語で話した人は、次は日本語または他の言語で話すことになります。
 私が同じグループになったのは、5カ国語を話すトルコの大学生、日本の専門学校で学んだブラジルのマンガクリエーター、米国の大学院でPhDを目指しているコロンビア人など、国籍も母語も住んでいる場所もさまざまです。
共通しているのは「日本語」だけ。私も日本語、スペイン語、英語を使っておしゃべりを楽しみました。
 画期的だと感じたのは、先生が非母語話者というだけでなく、参加者の多様性です。なんと、日本語のイベントなのに、日本語母語話者は私を含め、2人だけでした。無料のイベントとはいえ、アルゼンチンに住む若者が「日本語で話そう」と呼びかけて、これだけの人が集まることに心から驚き、感心しました。
 日本にいるとあまり感じられないことですが、もしかすると、日本語はさまざまな垣根を超えて、世界の人とつながるツールの一つになっているのかもしれません。


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