メロウ野郎

主にミニベロ(14/16/18/20/27㌅)で、主に東北各地、たまに国内や外国を旅し…

メロウ野郎

主にミニベロ(14/16/18/20/27㌅)で、主に東北各地、たまに国内や外国を旅したり、あるいは「旅」そのものに思いを馳せたりする話。ひとりだったり、妻氏とふたりだったり。 山形の街と宮城蔵王の森の二股居住。

マガジン

  • あきた里みちサイクリング

    走りやすい南部を中心に。旧街道好きにも魅力的な秋田。

  • A day in the life

    クラウドの写真アルバムから「◯◯年の今ごろここにおったで」と出された旅の日々の断章。タイトルはサージェントペパーズ。

  • Twitterまとめ

    Twitter(またの名をX)投稿の自転車ネタの拾遺

  • みやぎ里みちサイクリング

    走って楽しい場所が意外と多くない宮城県、それでも県南と県北を中心に東北らしい田園ライドを集めました。

  • ふくしま里みちサイクリング

    福島はいいぞおじさん「会津はいいぞ。阿武隈山地もいいぞ。たまに浜通りもいいぞ」

最近の記事

春のちょっとポタシリーズ6: 十文字からマイナー旧街道をつないで走る (秋田県)

はじめに Googleマップで秋田県を見てみると、片田舎の細い道路にマイナーな旧街道の名がやたら細かくクレジットされていることに気付く。 Googleの中に旧街道マニアでもいるのだろうか、他県はどうかと見れば山形などは羽州街道などのおもなものしか記載がない。なぜ秋田だけやたら詳細なのか謎だ。 どうあれ元々、どこの地域も、大名行列が行き来するような主要街道のほかに、脇街道としてそのようなマイナーな道が多く存在して人と物のネットワークを形成していたのだろう。 近代になりその多

    • 奥只見から信州 2010.5 (A day in the life 2)

      (今回は自転車は登場しません) 仕事旅に明け暮れていたころ、いちばん西の仕事先が長野県だった。だいたい年に一度訪れた。 仙台からだと高速道で栃木から群馬を経由した方がラクで早かったのだが、あえて会津か新潟から山中をぶち抜く酔狂なルートを好んだ。途中で一泊したりもした。あんなすごい山奥はわが国にもなかなかない。 この時の往路は国道290号線で村松〜栃尾〜長岡と新潟県の深部を貫いて走ったのだった。 途中の加茂市のスキー場に、かつて五泉と加茂を結んで走っていた蒲原鉄道の保存車両が

      • Twitter投稿拾遺2024春 (ロイさんの旅、火野さんのe-bike、山形ポタリングクラブ 他)

        ロイさんの旅 都内在住のミニベロer ロイさんご夫妻、紀伊半島一週間の旅。 ポタリングに限らず、街歩き、乗り鉄、乗りバス、アミューズメントパークまで幅広く身軽に、ブロンプトンの旅はかくあらまほしという内容で素敵である。 こころ旅の火野さん最終兵器 齢75にしてe-bike デビューの愛車はトマジーニ!。ていうか電アシ作ってんのか!と驚いて検索したところこの記事しかない。 ハンドメイドで本邦未発売。前任チャリ夫のデローザもそうだけど、NHKにヤバい好きものがいて火野さんに

        • ツイッタ投稿拾遺2024 その1

          ロードバイクで地域おこしは困難だ 新しいブロバッグ 小洒落たバッグやウェアを作っているブランド。 いい色いろいろなフロントバッグは15㍑。 石田ゆうすけ氏の選ぶ一泊二日自転車旅 BePalの記事。こっちだと酒田〜村上とか、奥入瀬とか。 秋田県南の旧街道に気づく。 横手盆地には旧羽州街道から分岐するマイナー街道があまたあったことを改めて知る。いい雰囲気だったこの豊川集落も羽州街道六郷宿から岐れて南部領に向かう生保内街道の町だった。 右に見える食堂も、入らなかったけ

        春のちょっとポタシリーズ6: 十文字からマイナー旧街道をつないで走る (秋田県)

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        記事

          閖上ポタ 2016.5 (A day in the life 1)

          (クラウドの写真アルバムから「◯◯年の今ごろここにおったで」と出された旅の日々の断章を綴るシリーズをはじめました。タイトルはサージェントペパーズ。) 震災前、2007年ぐらいまで仙台の中心部に住んでいた。 しかしあの街は道路がえげつなくて、自宅からクルマを気にせず走れるルートといえば、名取川沿いに閖上、さらに貞山堀サイクリングロードというルコースぐらいだった。とくに冬は東北で走れる唯一のエリアだったのでたびたび愛用した。 震災でもっとも大きな被害を受けた町のひとつとして有

          閖上ポタ 2016.5 (A day in the life 1)

          ツイッタ投稿まとめ2023秋

          ランドナーE-bike 「体力や脚力の低下により長距離のサイクリングや峠越えが困難になる中高年層のサイクリストを支援し、生涯にわたって自転車旅を楽しんでいただくためにEバイク化」グサっ(わたしに刺さる音) 航続100km 重量15kg。 かみのやまツール・ド・ラ・フランス イベントの名はいうまでもなく洋梨の銘品ラフランスに掛けたもの。 ショートコースは当家も好んでよく走るフルーツライン〜楢下ルートなんだな。 とてもいい道なので全国のみなさん走りに来てください。 勝間

          ツイッタ投稿まとめ2023秋

          春の小一時間ポタシリーズ5 : 秋田・上り下りの雄物川サイクリングコース 

          山形の最上川を味わったわれわれが次に訪れたのは秋田県を流れる雄物川の下流である。もはや川ソムリエと言ってもいい。昨年2023年夏には大雨で氾濫して大きな被害をもたらし世情を騒がせたのも記憶に新しい。 この雄物川沿いには秋田市内を起点とするサイクリングロードが南東方面に延びている。 同じ雄物川でもさきに訪れた強首周辺では地形の中を蛇行しながら流れていたが、この辺りになると海も程近く川幅も広い。滔々と流れる大河といった風格がある。若いころは俺もくねくね蛇行したけど今じゃもう卒業

          春の小一時間ポタシリーズ5 : 秋田・上り下りの雄物川サイクリングコース 

          春の小一時間ポタシリーズ4 : 秋田・ 強首温泉と旧陸軍演習場の風景

          秋田県南の横手で所用を済ませたのち、われわれは秋田市に向かうミッションを帯びていた。クルマで高速道路で移動する途中、小一時間を利用してちょっとポタれる一角はないかと地図を物色した。 県南部と秋田市を結ぶ高速道(地図黄線)は山がちな地域を突っ切るため気軽に自転車で遊べる場所はあまり多くない。そんな中で西仙北SA付近に広がる平地(地図赤丸)がちょい乗りによさそうだった。 そこで、西仙北PAで降りて雄物川沿いに強首(こわくび)温泉まで行き戻ってくる田園周遊ルートを考えてみたのであ

          春の小一時間ポタシリーズ4 : 秋田・ 強首温泉と旧陸軍演習場の風景

          春の小一時間ポタシリーズ3 : 村山でいろいろ集めて囃し最上川

          先だって碁点温泉から村山市西部の高原地帯をポタったわれわれであったが、この一帯のよさをさらに深く味わおうと考えてふたたびこの付近に降り立った。 このあたりの風景の重要な役者はなんといっても最上川である。古くはかの芭蕉もああ最上川最上川とか、そんな句は残っていないが、たぶん詠んだに違いない。古来からの雄大な眺めを成す実力はその辺の川が束になってもかなわない。 前回は高原地帯の風景と花見を主眼に据えたが、今回は前回のルートの北側の一帯を走り、最上川を大いに味わい讃えることにす

          春の小一時間ポタシリーズ3 : 村山でいろいろ集めて囃し最上川

          ミニベロに荷物を積む 積載方法とバッグあれこれ (前編)

          小径折り畳み車で旅をするようになってはや20年近くなる。 その間、代々の主力機(Birdy→KHS F20→Brompton)おのおのについて、積載方法にさまざまな試行錯誤を繰り返してきた。 そこでこの機に、これまでの旅で使ってきた各種バッグについて回顧してみようとおもう。 BD-1とパニア、そしてトピークMTXトランクバッグ いちばん最初に小径折り畳みを買ったのは1999年。Riese & Müller BD-1(Birdy)のオリジナルのやつだ。その当時の主力機はフル

          ミニベロに荷物を積む 積載方法とバッグあれこれ (前編)

          春の小一時間ポタシリーズ2 : 山形 ・ 西川町のひそやか桜めぐりと寒河江川

          春になると寒河江川は月山連峰の雪解け水が滔々と流れ出し、ビアンキの自転車を思わせるチェレステカラーを呈する。 その上流にある西川町では例年5月近くなっても桜が楽しめるが、今年は全県的に花の盛りが早まったので同地も例外ではない。 4月半ば、庄内に所用があって向かう途中の小一時間、早まった桜を追ってふたたびショートポタに出かけるのだった。 いつもは寒河江の道の駅チェリーランドから走り出してさくらんぼサイクリングロードをたどり、終点の間沢からは対岸の県道で戻ってくる40kmあまり

          春の小一時間ポタシリーズ2 : 山形 ・ 西川町のひそやか桜めぐりと寒河江川

          春の小一時間ポタシリーズ1: 村山市 ・ 碁点からプチ北海道をめぐる (山形)

          これまで半日を当てるイベントであったサイクリングも、そんなに構えなくても行った先やその途中の空いた時間でちょっと乗ればそれなりに楽しいし身体にもいいじゃないか、というテーゼに至った話はさきに記したところである。 クルマで山形から秋田県南に向かう用事があった。2時間以上を要するから半日をサイクリングに費やしては余裕がない。しかし途中で小一時間寄り道してのポタリングならば可能だ。 そこでわれわれは、村山市西部の高原地帯を周遊するささやかなポタリングを企画した。その一帯は、これま

          春の小一時間ポタシリーズ1: 村山市 ・ 碁点からプチ北海道をめぐる (山形)

          ポタリング、10数kmとかでもいいじゃないかという話

          これまでわたしにとって趣味としてのサイクリングというのは、旅以外でいうならば、半日を充てる行事だった。それも午後から。朝から走れば気持ちいいし、もっと距離を走れるのだろうが、なぜかそうなる。午前中は他のことをしている。 昼から走り出すと距離は50km前後、妻氏を伴うと30km台だ。世間から見れば取るに足らない距離である。しかし反対に、そのぐらいは走らないとエクササイズとしてのサイクリングをしたと言ってはいけないみたいなドグマにいつのまにかとらわれるようになっていたかもしれない

          ポタリング、10数kmとかでもいいじゃないかという話

          冬眠から覚めたブロンプトン〜山形市街花見ポタ

          当地が雪に閉ざされている冬季も、かつては関東だ台湾だと連れ出されていたブロンプトンであったが、コ口ナ禍にあってはそれもままならない数年が続いている。 今シーズンもまたそのようにして過ぎたが、ようやく当地にも春がおとずれて自転車たちも眠りから覚めるのである。 今年は桜の満開と週末がぴったり重なり、当地の良民が挙って桜の名所にどっと繰り出す阿鼻叫喚が予想された。よってそのような場所に足を向けるのは避け、近所のお馴染みの桜を巡回するポタリングで今シーズンの開始を飾るのである。

          冬眠から覚めたブロンプトン〜山形市街花見ポタ

          英国人のおもしろ旅本を読む 2: 「大歩行」M. モーランド

          英国といえばフットパス。 散歩と徒歩旅行は英国人のたしなみである(知らんけど)。 ここに紹介するのは、退職した英国の中年夫婦、マイルズとギレーヌがフランスを徒歩旅行するという話。 旦那のマイルスは金融マン、ロンドンとNYを股にかけて活躍したバキバキのエグゼクティブ。社会的にも経済的にも人も羨む生活だったが、しかしそれでも心のどこかに満たされざるものを感じ、45歳で中途退職する。 以前から旅行好きで仕事の出張も大好き、旅行ガイドブックや地図のコレクターでもあったマイルズに対し

          英国人のおもしろ旅本を読む 2: 「大歩行」M. モーランド

          英国の田園ウォーク動画でヴァーチャル散歩する

          すっかり屋内で英国づいている春は三月、当地はまだ雪も降る。 冬だし、コロナ禍で旅に行けないから外国の旅動画でそれっぽい気分を味わおうと考えた。 最初は鉄道前面展望動画、次にサイクリング動画、と探索していたら、そのうち勢い余ってついに散策 / ウォーキング動画の数々に迷い込んでしまった。どんどん速度が遅くなる。 しかし流れる風景の解像度はそれだけ上がるのはよい。 じっと見ているのも少々退屈ではあるが、部屋でバックグラウンド動画として流すのも風流だ。風呂でタブレットで観るのもい

          英国の田園ウォーク動画でヴァーチャル散歩する