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【詩】旋風
昨日の倍ほど気温が高く
暖かい昼下がりの炬燵で
安全圏すやすやり眠った
娑婆の空気は美味い
久々に遠出した山の麓の空気
透き通っていて心地良かった
ぐっすり眠って起きた時
市内の最果てでは停電が
調べると大規模な火事だ
私は安全圏から綴っている
暖かくしてくれる南西の風
安全圏にいる人間には恩恵
しかし
被害に遭った人達には天災
風は炎に生を焼べ続けてる
枯れ草を引っこ抜いて川上へ運び
洗濯物を振り落として轟音を上げ
小火に酸素を与え大火事に仕上げ
如月最初の突風は
恵みの風が或いは
災悪の旋風なのか
風が、強い。
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