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おやすみ日記 4月後半

noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。
4月前半の日記はこちらから。

🌸


4月16日
人間ドックに行く。
7:40集合、毎年のことながら早すぎて笑ってしまう。仕事より早起きとは?
10時前には終わり、都心にほっぽり出されて笑った。特に用事もないし、どこかで買い物して帰るにもまだお店すら開いていない。一旦ミスドに避難してドーナツを食べた。21:00以降絶食だった体に沁みる&血糖値爆上がりで眠くなる。

寝そうになるほど腹部エコーが長く、何やら明らかに書き込まれている形跡があったが、去年も何かしら書かれていた気はする。経過観察にすらなっていなかったので、まあ大丈夫と判断したのだ。何はともあれ結果を待つのみ。


こんな時間だし、まだなんでもやれるな〜と思ってミスドで紙にやりたいことを書き出してみるも、何もしっくり来ない。毎年春になると、何も変わらない日々にソワソワする。それなら、とふと思い立って、家の近くの手芸屋さんに寄る。

患者さん方を見ていてずっと憧れていた、編み物を始めることにした。店員さんに「本当に何も知らなくて、何を買ったらいいかすら分からないのですが」とご相談したら、あら〜〜!!!と大はしゃぎでスターターセットを選んでくださった。鶴がマトモに折れないほどの不器用人間なので、まずは何かを作るというより毛糸とかぎ針に親しむところから始めようと思う。


4月20日
夫が美容室と病院で不在の休日。お耳の多い患者さんと接することが多かった連勤ゆえか、扁桃腺が腫れてハスキーボイスになっていた。喉を労るべく、一日ほとんどを自宅で静かに過ごす。動画を観たり、noteを読んだり、編み物をしてみたり。 

編み物、まだ始めて2日目なのでやっとこさ鎖編みを習得したような段階なのだけれど、手を動かした軌跡に何かが生み出されるという過程が面白い。

手先の不器用さに加えて視空間認知能力も乏しいので、「今なぜそこに指を動かした?!?!」とYouTubeで編み方の解説動画を観るたびに唸っては巻き戻している。脳の使っていなかった部分が働いている気がして興味深い。夜は敬愛している山本ゆりさんのレシピで、ビビンバ丼を作った。野菜がワシワシ食べられていいな。


4月22日
朝からピルを貰いに、病院へ行く。PMSがひどくてもう何年もピルを飲んでいる。定期的に採血こそあれど、基本的に受付で薬を受け取るだけで済むのが楽でありがたい。雨も上がったので、自転車でそのまま買い物へ。そういえば患者さんが前に話していらしたパン屋さんがあったな、と少し遠くまで足を伸ばした。普段は行かないエリア。ワクワクで行ったものの、定休日が変わったらしくお休みだった。パンの気分だったのに……仕方ないので丸亀製麺を食べて帰る。小麦という共通項しかない。

その後は自宅でダラダラと過ごす。横川良明「自分が嫌いなまま生きていってもいいですか?」を読み終えた。
タイトルからしてずっと気になっていた本。ご自愛!自分を大事に!まずは自分のことを好きになろう!みたいな本はよく目にするけれど、そうか、嫌いなままでもいいのか。と目から鱗だった。
学生時代から比べると自分のことを随分と認めてあげられるようになったな、自分のことを大事にできるようにはなったなと思うものの、ハッピー自己愛☆みたいなマインドは依然として遠い。けれど、それでいいんだよな、と思えた。

「子どもを持たない人生について、今のところ後悔する気配はない。むしろ重い荷物をひとつ降ろすことができてよかったとさえ思っている。」
( 中略 )
「僕はそういう人生ではなかったんだと思いながら、テレビの電源をプツッと消した。」

 そんな自分を好きか嫌いかなんて考えたってしょうがない。大事なのは、そういう自分と一生付き合っていくんだという覚悟を決めること。面倒くさくて、臆病で、傷つきやすくて、そのくせ傲慢で、自信はないくせに自意識は過剰な自分をなんとかなだめすかしながら一緒に生きていく。

横川良明「自分が嫌いなまま生きていってもいいですか?」


本当にそれ〜〜と思うし、わたしのための本か?と思うことが多々あった。
「わたしはそういう人生じゃなかった」だけ。それだけ。他の人と違う選択をしようが、それを憂う必要はないのだ。嫌いなままでも、そのままでいい。

4月27日
連勤中、束の間の午後休。夫は友人たちと旅行へ。わたしはサクッと働き終えて新宿へ。友人と合流する。
毎回違う人を招いて仕事の話をするというPodcast番組をご友人と始めたそうで、仕事の話を収録してもらう。
( いずれ公開されたら聴いて聴いて〜と言い回ると思います。何卒〜〜! )

「言語聴覚士のあおいさん」として何かを話すのは初めて。もうそこそこ長い付き合いになる友人なので「あなたは知ってるだろうけど」ということも多く、というかそもそもモノを話すのが本当に苦手なので緊張した。良い経験。

その後は駅を移動し、クラフトビールバーで飲む。最近の人生のアレコレを聴いて、目を白黒させるなどした。学生時代からの知り合いだけど、彼を含めどの人もいろんな人生を歩んでいる。結婚した人、離婚した人、親になった人、一人で生きていくことにした人、一人で生きていきたいわけじゃないのにと悩む人。みんな誰かと交わって人生は進む。だからこそ面白く、だからこそ難しい。

人生の中では誰かを恨んだりすることもあるだろう。それは傷を癒す過程で必要なこと。けれど、滅多刺しにした返り血でドロドロになってしまったその姿は誰が拭うの、と思う。友人である限り、最も近しい場所にいる訳ではないのだ。だからどうか、幸せでいてと思う。
抽象的な話になってしまったけれど、これは覚書として残しておきたいこと。


お酒を飲み、コーヒーをコンビニで買ってなんだかんだ3駅分ほど歩きながら話をした長い夜だった。日付が変わる頃まで外を歩いていたのは久々。全然関係ないけど、帰路にハクビシンと遭遇して驚いた。本当に街にいるんだ……



4月29日
連勤の疲労と土曜日の心地良い疲労とが相まって10時過ぎまで爆睡する。すっきり目覚めて準備をし、美容室へ。久々にフルで髪を染めた。

カーキにしていただいたのだけれど、正直染めていただいた直後は自分でも、?という感じだった。
まあ落ちてきたら良い色味になるか〜楽しみ〜と思って帰宅したら、夫が開口一番「おかえり〜あら今回は暗くしたの?いいねえ」と言ってくれて、す、好き……となる。彼のこういう細やかなところ、そしてそれを言葉にするのを惜しまないところのおかげで、今より可愛くなりたいと思うのだよな。感謝。


夜は久々に二人揃ってゆっくりだったので、ダラダラ話す。ここ数日の休暇のこと、考えたこと、読んだ本のこと。話したいことは沢山あるけれど、それ以上に心地が良くて、そしてあまりにも二人して疲れていて早々に解散して寝た。沢山休んでまた話そう。


個人比として仕事が忙しく、いやだー!!!となっている。仕方ないね、春だもの。自分の機嫌は自分で取りながら、いくぞ5月。

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