見出し画像

#5 初ハワイで気になった所 2023年4月 ハワイ初心者の新婚旅行

今までハワイの物価が高いだの、食べ物の量が多いことしか書いていませんでしたので、それ以外の2023年4月時点でのハワイ・オアフ島全体で気になった所を書きます。

これからハワイに行く人の役に立てば幸いです。
ただハワイのオアフ島、それもホノルル近郊とノースショアしか行かなかったため、他の島々や、もっとディープなエリアの近況を知りたい人には物足りないかもしれませんが悪しからず。
初心者なもんで許してください

ハワイ・オアフ島 2023年の近況について

コロナ禍前のハワイが実際どんな所だったが僕にはわからなかったが、コロナ禍により大きく変わっているであろう、という印象を受けた。またフォトウェディングを兼ねての旅行であったので、現地の日本人コーディネーターの方から色々話を聞けたため、ナマの情報をお届けできると思う。


日本人観光客激減

ハワイと言えばどこもかしこも日本人だらけ、日本語しか出来なくても何ら問題がない場所、と嘗て言われていたようだが、5泊7日の旅行中、日本人観光客とあうことは殆んどなかった。

ハワイでは、毎朝先日の外国人渡航者情報がラジオ等で発表されるらしいのだが、僕らがハワイに渡航した2023年4月上旬は平均1500人/日 程度しか日本人は来ていなかったらしい
パンデミック前は平日でも平均5000人ドシドシ訪れていたらしいが、3分の1以下になってしまっている。

平日でも毎日5000人もハワイに遊びに行っていた、という昔日の我が国のノリノリっぷりにはちょっと驚くが。

ハワイの検疫はかなり緩和されており(事前手続きは結構煩雑ではあるが)制度的な意味でのハードルは下がっている。
だが海外旅行をまだ控えるべきである、という日本人特有の保守的なマインドと、物価高と円安により行きたくても経済的に渡航するのが困難になっている、という事情もあるのだろう。

多かったのはアメリカ本土の人間、特に白人の家族連れ。アジア系では韓国人の若者たちが多く見られた。中国本土の人はビザの問題なのかそれほど多くはなかったが、中華系の人々も多く見受けられた。

あまり信じたくはないが、日本は内向きになり、アジアでも没落しているということを否が応でも感じさせられてしまった。

バブル時代に栄華を誇り、日本語で書かれた看板やインフラですら進出した我が国であるが、色あせて修繕されていない日本語の看板、全く人が乗っていないガラガラのJTBのトロリーバスを見ると本当に悲しく、寂しく、暗い気持ちになる。

明るい新婚旅行の筈なのに母国の凋落っぷりを知ってはいたが楽園ハワイで目の当たりにする、という残酷な現実に心が暗くなった瞬間もあったのは事実である。

マスクについて屋外はほぼゼロ - 接客業の人は一部している

コロナ禍も完全に収まっている訳ではないのだが、ハワイではマスクをしている人は屋外では皆無であった。観光客も現地人もほとんど誰もしていない。一部で医療用のN95でガチガチに防御している中華系の人はいたが、少なくとも白人、黒人、ポリネシアンは誰もしていない。

ただ不特定多数の人間と関わる仕事をしている方、接客業の人の一部はマスクを着けていた。ただ全てではない。
会社の方針なのか個人の信条なのかわからないが、特にフードコートの従業員でアジア系の人は大抵マスクをしていたが、やはり白人、黒人、ポリネシアンは稀。

あとは公共交通機関の運転手、ウーバーの運転手は全員もれなくマスクをしていた。ウーバーの運転手ですら意識が高いのは凄い

薬物中毒者・浮浪者が結構多い

ハワイもアメリカなので、パンデミック前からその手の人間は一定数いたらしいが、コロナ禍により特に増えているという話をフォトウェディングのコーディネーターから聞いた。

コロナ禍によるロックダウンで観光業が大打撃を受けたハワイでは大規模なレイオフ(雇い止め)が頻発し、失業する人間が続出、それに加えて一連のインフレで経済的に立ち行かなくなった人々、繋がりを絶たれて薬物に逃げる人が増えた結果ではないか、とのこと。

最初のエントリでも書いたが、僕もダニエル・K・イノウエ空港到着後、アライバルにあるトイレで歩行器を付けた薬物中毒者の白人に背後からいきなり声をかけられ、change pleaseと小銭を無心される、という怖い思いをした。今までそこそこ多くの国を旅行してきたが、空港のアライバルにあるトイレで、しかも早朝に危険な目にあったのはこれが初めての経験であった。

日本で普通に暮らしていると薬物中毒者を見ることは殆んどないが、顔色が尋常じゃなく悪く黒ずんでおり、病的なや痩せ方をして、視点が定まらず何か妙なことをぶつぶつ呟いたり、突如奇声を上げたりしながらフラフラ歩いている人が薬物中毒者である。
明らかに普通ではない、危険なオーラを放っているので、これが薬物中毒者か!と今まで出会った経験がない人も一発でそれだと分かる。

彼らは時間帯に限らず、朝昼晩、カラカウア通りのような超キラキラの大通りから路地裏に至るまでどこにでも一定数いる。

それも白人が圧倒的に多い。長期にわたる路上生活と薬物の影響で体が異常な黒ずみ方をしているので威圧感が凄い。


何もせず路上やビーチで寝ている人、段ボールに憐れみを乞う文章を書いて乞食行為をしている人(I AM VETERAN. CASH PLEASE,NO NEED FOOD & BEVERAGEと書いているのがミソ)、ボロボロのエコバックを引きずりながらフラフラあてもなく彷徨う人をホノルルで見ない日はなかったくらいである。

弱肉強食で自己責任論が是とされているアメリカではあるが、治安の問題と観光地のイメージダウンにも関わってくるため、ハワイ当局も結構な予算を組んでシェルターを作ったり、民間の慈善団体も活動をしているらしいが、数が多く中々追いつけていないらしい。

それに加えてシェルターに入ると拘束され自由に行動できない、つまり薬物やアルコールを摂取できないため、敢えてシェルターに入らない人もいるとのこと。
前述の「俺は退役軍人だ、金をくれ、飲食はいらん」と物乞いをしていた人間なんてまさにその典型だろう。

イギリスのロンドン、特にオックスフォードにも白人ホームレスが結構な数がいたが、彼らも薬物やアルコールを摂取できなくなることを嫌がってシェルターに入らず、観光客からお金を恵んでもらう道に進んでいる人が多かったが、ここハワイでも同種のホームレス、薬物中毒者が多いことに驚いた。


初日の空港以外では特に被害にあうことはなかったが、夜間に人気のない路地で出くわしたら良からぬ被害にあう可能性はあったであろう。

トイレ問題 数が圧倒的に少ない

トイレには悩まされた。本当に悩まされた。

ハワイに限らずアメリカの繫華街では潜在的な利用者に対して自由に使えるトイレが圧倒的に足りないらしい

これは全て治安上の問題(前述したホームレス対策含む)であり、意図的にトイレの数を少なくしたり、店員から鍵を借りなければいけない仕組みになっている。

公共トイレもあるにはあるのだが、大抵ホームレスや薬物中毒者によって占拠されており、昼間であろうと明らかに近づけない危険な雰囲気になっている。

加えてトイレ自体は広くても便器の数が何故か以上に少ない。
8畳くらいあるのに男性小便器2つに個室1つなんてザラである。むしろそれがデフォルトのようであり、特に基本男性用の個室は1つなのは辛い。本当に辛い!!


そのせいで急な尿意、特に便意に襲われた際、どうしようもない状況に陥ってしまうのである。

それはカラカウア通りのような超大通りでも例外ではない。
各種観光ガイドやWEB上の情報ではカラカウア通りでは基本大丈夫と書いてあったが、基本大丈夫ということは例外もある、ということである。

カラカウア通りには山ほどホテルがあり、ホテルのロビーであれば宿泊客でなくとも原則自由に入れ、且つトイレが必ず置いてあるものだが、一部のホテルではホテルのカードキーがないとトイレに入れない仕組みになっている。

そしてショッピングモールも普通はトイレがあるのだが、深夜から早朝にかけては防犯のため鍵が閉められている。そして朝になりテナントが開きだした時間になったとしても、警備員が全てのトイレのカギを即座に一斉に開けることはしない。
物理的な鍵だけではなく、ナンバー式の電子錠のこともあるのだが、その電子錠が壊れており、警備員が持つマスターキーでなければ開かないこともある。

やけに具体的に述べたが、要は朝のカラカウア通り沿いで急激な便意に襲われたものの、不運が重なり全くトイレに行けず30分ほど悪い脂汗をかく、という嫌な経験をしてしまったのだ。

シュノーケリングのため、ショッピングモールにあるダイビングショップに徒歩で向かった際、どうしようもない便意に急に襲われた。ショップの従業員(女性)に聞いた所、電子錠だからあわてなくても大丈夫、と告げられたのだが男性用トイレの電子錠がまさかの故障。

男性スタッフがおらず、女性スタッフだけではどうしようもないので、近くの何処かのお店で借りる他ない、と言われ必死で探すものの、朝早い時間ということもあり、持ち帰り形式のカフェばかりでどの店もトイレが置いていない。
仕方がないのでいくつかのホテルのロビーに入り、何とか鍵無しで入れる所を発見。無事人間としての尊厳を守ることができたのだが、ホノルル・ワイキキのど真ん中でここまでトイレに困るとは正直思わなんだ。

トイレはホテルで必ず、完全に済ませてからでなければ非常にキツイ!!
それがアメリカ、ハワイなのだと思い知らされた。

全体的にネガティブなことばかり書いてしまったが、楽園ハワイと言いながらも、何もかもが完璧、という訳ではないのよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?