駐妻行って帰ってきてみて

数年経って少しは成長したのか、それとも諦めがつくようになったのか…

例えば、独身の友人知人に「専業主婦って暇なんでしょ?」と聞かれたら

新米駐妻の頃の私だったら「そんなことないよ!毎日云々〜」
と、一生懸命専業主婦の忙しさを訴えていた。

帰国した今の私の場合はこう↓

「そうだね。(将来この人が結婚出産した暁には、独身時代の言葉がブーメランとなって突き刺さったり、こうした発言を繰り返すうちに他の主婦や育休中の人からも遠巻きにされたらいいのになぁ。)その通りだね。」

昔は血気盛んだったのに、今は恐ろしいほど「どうでもいい他人」に関わる気が無い。
時折、人にマウンティングされることがあっても
「ああ、人はこうして他の人に遠ざけられるのだなぁ」
とフィルター越しに見ている感じがしてどこか他人事のように見ている自分がいる。

帰国後、失礼な人に失礼なことを言われても流してしまう。
言われたときにちゃんと言い返せたり、相手に説教できる人は優しいと思うようになった。失礼な相手を更生に導いている人に見えるのだ。
私はそんなことをしてあげようと思わない。気力がない。
失礼な人はそのまま嫌われていけばいい、くらいに思っている。正直そこまで関心が持てない。

駐妻生活中、ママ友とうまくいかなかったり、亭主関白な夫との立場が変わったりした。その過程で今後数年分、もしかしたら数十年分の負の感情を発して振り回されてきた気がする。
怒りや恨みの感情をストック分まで出し切ってしまったようで、ある意味空っぽで真っ白な部分がある。

本帰国後の生活も落ち着いて、色々な面で目標を立てたり前向きになってはいるが、この「どうでもいい他人」に対する感情は海外に置いてきてしまった気がする。

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