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Apple II ▷ タッチディスプレイ工作記(13)

▷ 自作ユニバーサルカード
記事「Apple II ▷ 拡張カード基板の自作」(2022年11月12日公開)で拡張カード基板の自作について書きました.今回はそのカードを使ってタッチディスプレイのインタフェースカードを工作しました.完成したカードを写真1に示します.

写真1.タッチディスプレイ・インタフェースカード

ユニバーサル基板は90mm x 65mmのコンパクトなサイズですが,部品点数が少ないのでうまくまとめることができました.
基板上左端にMetro Mini 328(Arduino互換品),その右隣に上から順にタッチパネル接続用のピンヘッダ端子,74HC595,MC6821Pを実装しています.
Metro Mini 328(Arduino互換品)をよく観察すると少々傷んでいることがわかります.実は別な電子工作で使用していたもので,それが無用となって取り外したものを再利用しているのです.機能的にはまったく問題なし,必要な端子は利用可能であったのでApple IIのインタフェースカードとして活躍させることができました.

Apple IIの拡張スロットはとても魅力的なのですが,スロット間が狭いのでインタフェースカード類はコンパクトにまとめる必要があります.
その昔ワイヤラッピングで工作することもあったのですが,そのソケット類の足がやや長めであるのでお隣のカードと接触しないようと注意を払ったものです.Metro Mini 328はそれ自体がとてもコンパクトなので自作カードでの実装には最適です.以前紹介した実験用汎用インタフェースカードではMetro Mini 328を取り外し可能にするために基板側は背の高いピンソケットでなくICソケットで取り付けましたが,今回は直付けとしました.
カードの裏側にはワイヤがありますが,これらは引っ掛けてしまわないようにカプトンテープで固定しました.拡張スロット間での接触事故は深刻いや悲劇的な結果を招きかねないので最大の注意を払う必要があるのです.

▷ ワイヤラッピング
ワイヤラッピングは,高校の物理部でZ80,MC6800といったCPUを用いたコンピュータを工作したときに始めました.仕上がりの美しさは大切で,それ自体が配線の間違いを回避する工夫でもありました.複数の基板を仕上げてバススロットに実装したようすは感動を覚えるものでした.


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