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スコットランド修士留学雑記 Week2

気づけば、日本を出てから、1ヶ月経とうとしています。こうやって、すぐに一年経っちゃうんだろうな。一日一日が長くもあり、短くもある。この留学は、もちろん大切な機会なのですが、ほんと贅沢な遊びをしているような気持ちにもなります。

この瞬間だからこそ感じていることがあるな、と思って、全然推敲せずに、つらつらここに書きました。いろいろ調べずに書いてることも多いので、お手柔らかに読んでもらえたら嬉しいです。

*トップ写真は、唯一さいきん一眼で撮ってた写真。本当はエディンバラ城が後ろにあるのですが、映ってないですね。ということで、再掲。こんな天気が続いてます、建物はお城をはじめ、とても美しい。

  • Edinburgh Futures Institute(以下:EFI)という学部に所属してるのですが、この学部を選んで、本当によかった。ブログで意見をシェアしていったり、Miroを使いながら論文を読む課題が出たり(クラスメイトで、教授の質問にコメントを入れていくんです、Miro上で議論、うーん対話の方がしっくり来るな)いままで出会ったことのない学びの機会が嬉しいです。英語はがんばってきたのを感じるところと、やはりネイティブの議論になると??が浮かぶところと両方。Readingは完璧に読むことを意識しすぎると読み終わらないので、DeepLに一旦かけて、ざっと内容把握してから必要なところを読む、みたいな工夫をしてます。完璧主義を、手放す努力をしております。発言をためらってしまいがちだけれど、教授たちが優しくて、ものすごく発言しやすい雰囲気を作ってくれてるので、最近はするりと言えるようになって来ました。一瞬一瞬大丈夫大丈夫と言い聞かせながら、声を出しています。このビビりな性格は、ずっとつきあっていくものなんだろうな。失敗、争いを数ミリでも感じるとその場から立ち去りたい心の動きがあるので、それとの真っ向勝負です。笑

Miroの画面
  • 修士は一年なので、まだ学期始まって二週目ですが、修論のテーマについても話はじまってます(早)。どうやら自分の考えをブログに上げながら、先生やクラスメイトたちからコメントをもらいつつ、テーマを内容を磨いていくスタイルのようです。この上に書いたMiroと言い、常に学びの質がコラボレーションによって生まれる、と信じている感じ、とてもすきです。

  • 日々、論文を読んでます。先週は「未来って、問題解決するようなものマネジメントできるものって思いがちだけどそうじゃないよね。いろんな未来が考えられるし、今と未来は繋がってるんだから、未来を考える時は現状や過去に目を向けるのも大事だよね」というメインメッセージを受け取り、今週は「デジタルと対面って二項的に扱われてるけど、もっと境界があいまいなものなんじゃないのか」「生徒たちの学びと言われるけど、そこに一緒にいる先生も影響を受けてるし、なんなら生徒、先生の関係性だけが教育を語る上の要素じゃないよね。場所もデバイスも全部が影響して、教育ってできてるよね」みたいな話を読んでます。

  • 読んで、自分的に引っかかっている(深掘りしたら、修論のテーマになるかも)のは、自分が対面の学び信者だったということ。Compathの学びを作っているからこそ、対面であることが学びにとても価値があると思っているけれど、一面的だったなと思うのと同時に、では対面であることの価値はなんなのか、もう一歩言語化してみたくなりました。いわゆる雑談が少なくなる(オンラインでも、仮想空間みたいなところだったらできることはできるという意見も)から偶発的に生まれる意見や学びの深まりが無くなるのでは?言語化される前に、その素材として受け取っている感覚情報が少なくなるのでは?(これはCompathで佳さんと話してた話)と思ったりして。オンラインだけだと、学びの質が下がらないか、クラスメイトとの関係性も共有感覚が少なくなることで悪くならないか、そんなことを考えたりしています。

  • EFIには、47カ国から学生が集まっているらしいです。チベットの少数民族が抱える問題を語る人もいれば、南アフリカのアパルトヘイトの影響を語る人もいます。こんなに置かれた状況が違う、文化も違うということは、合った教育スタイルも違うのでは、そんなことも思ったり。ずっと前から本を読んだりして思っていた、私たちには私たちの幸せ、Well-beingのあり方があると感じていたのと同じ感覚です(個人主義が強い欧米が決めたWell-beingの指標で、日本人がWell-beingを測っても、極端に不幸に見えてしまう的な)

  • こっちに来てから、学部に通う日本人の大学生たちから就活の相談を受けることが続いて、なんでこんなに悩ませてしまう、ネガティブな気持ちを持つ人が多いんだろうというところも、気になり。こっちに来てから、もっともモヤっとしたことです。
    そんな綺麗事じゃねえよ、っていうのは百も承知ですが、仕事を決めるってことはこれからの人生を決めること。必ずしもネガティブでなくていいはず(わくわくしたり楽しいと感じるものであったらいいな)なのに、なぜみんなこんなに悩むのか。決めるペースは早くても遅くてもいい、仕事と生活のバランス、いろいろあっていいはずなのに、なにかその選択を狭めるものが存在しているのを、大学生たちと話しながら思って、うーんと頭抱えました。
    といろいろ言うけど、私もね、久々に将来考えてます。Compathのお仕事は大切にしつつ、自分の生活と、他に割きたいことがあるものがあるとすればなんなのか。他には無いというのもひとつの選択肢で。来週、キャリアフェア的なものに、参加してみようとも思っています。

  • 将来のことでいうと、何人かの中国人から、いい仕事に着きたくてマスターに来てるという話を聞いて。マスターを取らないと”いい仕事”はないの、人がいっぱいいるからね、、と話した子は言ってました。マスターまで来る人って、よっぽどやりたいこと、深めたいことがある人だろうと思っていたけれど、そんなこともないのかぁ。正直、マスターでの学び自体に真剣味を感じない人もいて、うーんと思うことも。いい仕事につきたい目的(根本、そんなに学んでることに興味強くなさそう)で、こんな大変な勉強して大丈夫?他にやりたいこと合ってる道ないの?と思ってしまう気持ちと、これだけの人数がマスターを卒業する国って、ものすごいぞ、と脅威のようなものを感じる気持ちと。同じ寮の同じ階に住んでるフラットメイトの大半が中国人。この発言は、浅はかというかまったく調べきれていない前提でいうのですが、こっちに来てから中国、そしてインドの力を強く感じて、世界のパワーバランスは変わっているんだな、日本の立ち位置は変わっているんだなと、肌で感じます。円安でも感じていますが。

  • お金ね、私授業料分、お金用意できずに来てるんですよ(苦笑)できる限り貯金もがんばりましたが、授業料500万円/生活費200-300万円はかかるので、数年前、一回底をついてるような私にはそんな経済力はありませんでした… なので、教育ローンと親からお金を借りてなんとかこっちに来ています。月々数万円は、将来も返していけるだろう、と楽観的に考えて、というか、留学は今だ!と思った直感に抗えなくて、この判断をしています。そんなに節約も得意じゃないので、毎日のカフェでのコーヒーは大切に飲んでます。たまの外食もゆるしてます。親にも甘えてます!いいものにしよう、留学。

  • 道に迷うの大得意&歩くのが楽しかった結果、こっちに来てからたくさん歩いてまして(ある週は、平均毎日一万歩)&食べものがやっぱり美味しくない&ガラスのハートなので、新しい場所に慣れないストレスで食が細い日も続き、しっかり痩せました。ただ最近は美味しいものを見つけて来たのと、やっぱり甘いものは好きなので、さぁこれからどうなるんでしょう。

今日のランチのパッタイ、2300円。人生でいちばん不味かったパッタイ(涙)残したら持って帰れるので(それは最高)自分で味変します
  • こっち(イギリス)に来る前、大切な仲間たちにたくさん会いました。自慢したいほど幸せな8月でした。こっちに来てからもだいすきなみんなが気にかけてくれて、ほんとありがたいです。じっくり人生について語れて、適当にしゃべっている時間が最高に楽しい人たちを、こっちでも作りたいです。素敵な人たちにこっちでも会えているので、これからも続く縁にじっくり育みたいな。

  • 授業の話に戻って、プログラミングをやり始めたのです(Python、まさかの必修)。人生でやると思ってなかったから、びっくり。小学生の時、htmlをちょっと触ってたり、会社員時代、Excelたたきまくったおかげか、意外と平気。やってみると分かることあるなぁ。とはいえ、初学者なので、わからないことがほとんど。クラスメイトに教えてもらって(たまたま話しかけた人が経験たっぷりだった、運いい)なんとかかんとか。大人になって、自分の仕事ってこういうものって決まってくると、こんなに分からないことだらけなことって少ない気もするんですよね。なんでも一旦ひとりでやろうとしがちだから、頼るばっかってなんか申し訳ないやら、何か返さないとやらいろいろ思うけど、全面的に頼ってみようと思います(それしか選択肢ないw)

  • スクラップアンドビルド、カオスを人生に取り入れてる感があるな、と今日思いました。プログラミングみたいな、ぜんっぜん知らない世界に飛び込んでみる(そもそもこの留学がそうか)とか、第二言語によって、自分の力が思うように発揮できないところにいてみる、とか。Compathのお仕事でも、自分が制作するのをやめてみていて、新たなメンバーでインターン生が入って来てくれたり。これまでのやり方で、もちろん物事は進むんだけど、見えてない方向性があるかもしれないし、一旦全然違うものやってみたら、広がるものがあるかもしれない。そう思っているので、こういうカオスは積極的に定期的に取り入れたい派。ビビりで変わることは怖いのに、冒険家で、いつまでもはじめて学ぶ気持ちを大切にしたいと思うわたしです。

  • だんだん手が疲れてきたので、これから意識したいことを最後に。まず学部の中の議論を思いっきり楽しみたい、来週丸2日議論の日があるから、それが恐怖ではあるけど、きっとその時間がここに来ている醍醐味なんだとも思ってます。ついていけない未来がめちゃくちゃ見えるけれど、わからなかった、をちゃんと言いつつ、週末予習して、いまのベストで臨みたいですね。あとは、もうちょっと外に出たい(笑)ちょっと人といる時間が少なめなので、あらたな出会いを求めることも大切に、、深くゆっくり話せる友達との時間をもうちょっと増やしたいですね〜


  • あ、今日弟から送ってもらった日本からの荷物が届いて、とてもうれしい。そんなエディンバラWeek2でした。

こんなところまで読んでくれて、すごい!ありがとうです。

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