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モラトリアム日記③ 会社を辞めて、デンマークへ(前編)

モラトリアム日記と題打ったものの、
テーマを決めてなかったから、
すぐに話題が尽きた…

でも、ちょうどこの日曜日、
オンラインで私のデンマーク生活を
シェアさせてもらう報告会をさせてもらって、

デンマークに行くと決めたのは、
唐突ではあったけれど、
そこに至るまで、私はとてもとても
長い時間と思考と想いを
注ぎ込んでいたんだと感じたので、
今日は、社会人6年目、28歳のタイミングで、
なぜデンマーク生活を選んだのかを、
共有させてもらおうと思う。

*4/26(日)に開催した「デンマーク報告会」

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やりたいことが分からなくなった私

2017年12月11日、
この日のことを私はとてもよく覚えている。

社会人4年目もそろそろ終わろうとしていた頃、
ある大企業の編集部で働いていた私は、
ひとりオフィスに残って、残業していた。

なぜだかその日は、
同僚たちはみんなそそくさと帰ってしまい、
21:00頃だったか、
オフィスには誰もいなかった。

次の日は、26歳の誕生日。

「誕生日の予定もない…
目の前の仕事やりたいって思えてない…
私の情熱の無さがいけないのかな。。
一体なにしてるんだろう…」

とふと、めちゃくちゃ
センチメンタルな気持ちになってしまった。

学生時代は世界一周もして、
留学もして、大企業に就職が決まって、
周りからはやりたいことをやっているように
見えていたかもしれないけど、
本人のなかには、自信がなかった。
髪の毛の色で精いっぱい、自分を主張w

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そして社会人になったら、
社会に全く通用しない自分に遭遇。

どんどん自分の発言に
自信がなくなってしまい、毎日こなす仕事へ
なんとなくの違和感を抱えながら、
「でもきっとこれは自分の能力が
低いからできないんだ」
「自分の仕事にかける想いが
弱いからやりたくなっていないのだ」
と自分に言い聞かせ、
なんとか毎日の仕事をこなしていた。

センチメンタルがピークに達した、
誕生日前夜。いつもだったら、
こういう時は、ひとりで家に帰って、
だらだら携帯の占いでも見て、
罪悪感を感じながら、
やり過ごすのが鉄板だったけれど、

この時の自分は、
なんとかこの状況を変えたくて、
いつもとは違う行動を取ってみることにした。

誕生日を祝ってほしかった、、

将来を見据えた、
大きなキャリアプランなんて、なかった。

やりたいことは分からないけれど、
その時の自分は、
とにかく誰かに誕生日を祝ってほしかった。

そして、乗換駅の品川駅で、
いつも乗る電車ではない
青砥方面行の都営浅草線に乗って、
東京の父のように慕っているお店に、
駆け込んだ。

正確には、駆け込もうとした。

*お店は、ココ。私は駆け込み寺のように、
使わせてもらっているけれど…
本当に美味しくて、美しい
和食割烹が食べられるお店です。

あたたかく、静かで
ゆったりできるお店なので、
家族や大切な人と、
大切な日にも使わせてもらってます。

今も、宅配・テイクアウトで、
〆のお茶漬けと晩酌セットが
頼めるみたいなので、そろそろ
美味しい外食がしたくなった方は、ぜひ。

突然、目の前に先輩が現れた

「どうか誰もお客さんいませんように」
と願いながら、お店の前に着いたら、

案の定、お店は、、賑わっている。

こんな時に、こんなセンチメンタルな私が
「誕生日を祝ってください」なんて迷惑すぎる…と思い、そっと気づかれずに、
来た道を戻ろうとした。

ら、

目の前から、会社の先輩が現れた!

「え、なんでいるの…(心の声)」

結局、私は、またお店に引き返すことに。

有難いことに、誕生日も祝ってもらい、
そして、この出会いが、
この後の人生を変えていく。

「宮内舎」との出会い

この時の飲み会で、先輩がお店で、
島根県雲南市の会社「宮内舎」が販売する
「玄米麺」を食べる
イベントを企画していることを知った。

会話の流れで、
私も集客を手伝うことになり、
お世話になっている先輩と、
東京の父のためならば、
と思って、友人たちに一生懸命、声を掛けた。

そして、イベント当日。
「宮内舎」の想いのこもった玄米麺が、
丁寧に料理されて、
みんなが美味しそうに麺をすすっている。

先輩が話す「玄米麺」の奥に込められた
どんな人にも、
美味しい食事を食べてもらいたい想いや、
農家さんがどれだけ
丹精を込めてお米を育てているか、
といったストーリーに、
参加者の方が真剣に耳を傾けている。

この空間が、とても幸せだった。

自分では気づいていなかったけれど、
誘った友達に
「今日、いままで見た明子で一番幸せそう」

と言ってもらい、ハッとした。

「あぁ、私って、こんなに幸せに
働くことができるんだ」

「こんな風に、毎日働けたら
どんなに幸せだろう…」

そんな風に思い、
うまく言葉にはできなかったけれど、
このイベントのように、
毎日仕事ができたら、
この状態を毎日続けていきたい、と思い、
行動してみることにした。

完璧じゃなくても、形にしてみる

ひとまず、イベントが終わった後、
勇気を出して、先輩に
私も「宮内舎」を手伝いたい!と伝えた。

同時に、あの時のイベントで、
何が叶っていたから、私は幸せだったのか、
をなんとか言葉にしてみた。

ひねり出した言葉が、
「関わる人だれもが
幸せになる事業に関わりたい」
「本当に良いと思うものを
広めることに関わりたい」

その一歩目として、自分でも、
宮内舎の商品の奥に込められた
想いを伝えながら、
玄米麺やお米を美味しく食べる
小さなイベントを自宅で企画した。

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イベントを開催させてもらったら、
やっぱり、、幸せだった。

こうして、小さなイベントを開催したり、
マルシェに出店してみたり、
その時の自分がしたい、
幸せに働けそうな、やりたいことを、
「宮内舎」をはじめ、
周囲の方々の力をお借りしながら、
実際に行動していった。

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そして、その時の幸せを噛みしめると同時に、
自分の幸せな状態の定義を、
少しずつアップデートしていった。

そして、1年後…

「社会への貢献感を感じていたい」
「自分が正義を感じるものに関わりたい」
「自分のペースを大事にしたい(働く場所や時間に対して)」

を大事にしながら働いているのが
誰が何と言おうと私は幸せなんだ、
とやっと思えて、会社を辞めた。

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時間はかかったけれど、
ビビりな私には、行動しながら、
自分の幸せの定義を確かめていく作業が、
とても大事だったし、今でも大事にしている。

もしいま読んでくださってるいる方が
やりたいことが分からなくなっていたり、
日々の仕事で悩んでいるとしたら。

人それぞれの方法があるとは思うけれど、
例え小さなことでも、自分の感じた幸せや
今自分がやりたいこと・興味があることを
大事にしてもらいたいなと思う。

転職など、形になるのは
時間がかかるかもしれないけれど、
自分の幸せな時間が増えるし、
きっと将来の素敵な選択につながるはず。

だいぶデンマークから、
話が逸れてしまったけれど、
今日は、一旦ここまで。

さて、これがどうやって、
デンマークにつながるのか(笑)



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