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バリー・コーガンとストロングゼロ

電車通勤をしていると、馴染みの面子というのが、できてくる時期がある。まあ、異動や転職、引っ越しがあるので、いつのまにやら見かけなくなる人がほとんどだ。

ここ最近、バリー・コーガンのアジア版みたいな男性と一緒になる。バリー・コーガンは狂気を秘めた俳優さんで、好きだけれど、ちょっと怖い。わたしの近所のバリー・コーガンは、LINEのスタンプを連打しているのを見かけたことがあるので怖くはない。でも、鹿を殺すやもしれぬ、と思って彼を見ている。

その車両に新たな人物が登場。なんと、朝からストロングゼロを電車内で飲んでいるではないか。その缶がジャケットの胸ポケットにすっぽり収まる。男は何食わぬ顔でいるが、朝から酩酊状態なのだろう。頬はほのかに赤く染まっている。

やっぱり、この世は狂っているのかもしれない。朝の通勤電車で飲まずにいられない。アルコールで痛みをごまかしているうちに依存症になってしまったのだろう。そのことが恐ろしい。

みんな人生に痛みを抱えて生きている。朝からそんなことを図らずも学んでいる。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!