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Nitendo Switch『ピクミン4』雑感

ここ1ヶ月ぐらい『ピクミン4』で遊んでいた。

ピクミンとは任天堂から発売されているAIアクションと呼ばれるジャンルのゲームソフトである。

ピクミンは、地球と思しき惑星に、宇宙船が難破したキャプテン・オリマーが不時着するところから始まる。オリマーは自分の星に戻るため、破損してしまった宇宙船のパーツを探したり、エネルギーとなる物質を集めなければならない。そのときに、オリマーの手伝いをしてくれるのがピクミンというカラフルな生き物たちなのである。

わたしは『ピクミン』『ピクミン2』『ピクミン3』と一応全部やっており、ファンであることは間違いない。

今回発売された『ピクミン4』にはオッチンと呼ばれる黄色い犬のような生物(京都弁で「お座り」という意味らしい)が登場する。とても可愛いのだが、ドーピングが過ぎるのではないかと思われる。

オッチンがいれば、敵を攻撃するのも楽だし、ジャンプで飛び越えられたりするし、壁もすぐに壊れる。何というか、「ピクミンと私」感が薄れている。ちょっと違うゲームをやっているような気がした。

ステージは3つクリアしたのだが、You Tubeのプレイ動画を見て、4つ目のステージをクリアするのには時間がかかることがわかり、プレイするのを一旦やめることにした。時間は有限である。こちとら、無意味なSNSを見て、くだらない動画を見るのに忙しい立派な社会人なので、『ピクミン4』に身を捧げるわけにはいかない。

それに今回のラスボスが犬で、オッチンの操作がうまくないとクリアができないことが他人様のプレイ動画を見て判明。もはや、『ピクミン4』ではなく『オッチン1』ではないか。確かにオッチンがいればフィールドを早く走れるし、ピクミンの無駄死にも防げるし、いいことずくめで、痒いところにも手が届くのだが、これはピクミンなのだろうかとも思ってしまった。

書き始めたら批判っぽくなってしまったが、楽しいことは楽しい。こういう試みも悪くないと思う。でも、求めていたのと違う感じがする。あと、登場するピクミンが多すぎる。氷ピクミンも、ちょっとドーピングなんだよなー。

『ピクミン1』でわたしは、黄色ピクミンに爆弾を持たせて、ラスボスに食べさせる、という神風特攻隊みたいなやり方でクリアしており、今もちょっと罪悪感がしこりのように残っている。その自爆テロが『ピクミン2』ではできなくなっていたので、問題視されたのだと思われる。

キャプテン・オリマーには、出来損ないの弟ルーイがいて問題を起こすのだが、イルミネーションと任天堂にはゼルダより先にピクミンを映画化してほしいなと思う。スーパーマリオブラザーズと違って、兄弟愛というよりは、ダメな弟を見捨てることのできない兄の葛藤の側面が強く、こちらの方がドラマチックになると思う。

あと、『ピクミン』で思い出すのは、漫画家のさくらももこさんのことだ。彼女は『ピクミン』にハマって、犠牲0でクリアできたとエッセイに書いていたと記憶している。犠牲0とは、ピクミンを一匹も死なせない、ということなので、なかなか難しい。ゲーマーの彼女だったら、『ピクミン4』をより楽しんでプレイしていたかもしれない。彼女が『ピクミン4』で遊べなかったことは、残念だなと思う。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!