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残業すると、すべてが崩壊する

月曜日が祝日で今週は一日少ないはずなのに、やけに長かった。やっとこさの週末で、部屋は薄汚れているが片付けは後回しにして、机に向かう作業をしている。

リュ・ハンビンさんの『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』という本を読んで、時間割なども作ったのだが、どうにも何もできないことがわかった。帰りの電車は一時間半はかかるし、ちょっと残業をすれば、夕飯を食べるのは九時ぐらいになってしまう。食事をすれば血糖値も上がるし、風呂に入ったら、もう頭がまったく働かない。帰宅後に何かをするのは無理っぽい。

ただ、リュ・ハンビンさんの本を読んで、時間を散財していないか、放漫財政ではないか、という指摘には、すごく納得した。あと、以前からなのだが、作業時間に対する見積もりの甘さ、というのはある。実際にやり始めると、想定の倍の時間がかかっていたりする。やっている最中は、作業ハイになっているから問題は起こらないのだが、のちのちの負債になったりする。余計な残業、夕飯の遅れ、睡眠時間を削ったり、こなせるタスク数が減ってしまう。リュさんは、勤務中の業務も含めて作業時間をメモすることで時間の最適化が図れるとも言っていた。

また、何かの本で、ツァイガルニク効果について知った。いや、前から何度も目にしていたのだが、読み飛ばしており、意味がわかっていなかった。

ツァイガルニク効果
達成できた事柄より達成できていない事柄・中断している事柄を意識している状態。ドイツのゲシュタルト心理学者クルト・レヴィンの「人は欲求によって目標指向的に行動するとき 緊張感 が生じ持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する」という考えに基づき、リトアニア出身で旧ソビエト連邦の心理学者ブリューマ・ゼイガルニクが「目標が達成されない行為に関する未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」との事実を実験的に示した。

Wikipedia

やっていないこと、やらなかったことに対して、もやもやしたり、自己嫌悪に陥ったりするのはそういうわけだったのかと合点がいった。

なんか、わたしの人生、できなかったことを悔いてばかりのような気がする。それは大きな目標を達成できなかったことに対する後悔ではなくて(まあ、それもあるのだけれど)、小さな課題に対して少しずつの努力を積み重ねられなかった自分の意志の弱さに対する後悔の方が強い。

もちろん、無駄な努力はいらないのだけれど、振り返ったとき「あの頃は○○で頑張っていたな」と思えたほうがいい。何かをしていたと記憶に刻まれているのだから。「あの頃は忙しくて何もできなかった。そして何も覚えていない。仕事も職場もクソったれ」みたいな解釈しかできない状態だと自己効力感が育まれないのよ。

そういや、わたしは自己肯定感はイマイチだが、自己効力感は実感ができるし、人間が生きていく上で、一番大事なものなんじゃないかと思っている。

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「今日もできなかった。トホホ」なんて言っている場合ではない。おいらは立派な中年。時間も可能性も、それほど残されてはいない。

「いつやるの? 今でしょ。というか今しかないでしょ。さらに年をくったら、どんどんできないことが増えていくよ」と脳内の林修先生だけでなく、わたし自身の焦燥感も強くなってきた。

時間と可能性があるように錯覚させられていた十代もきついが、目減りする時間と可能性を持たされた中年はきつくはないが、じりじりするのよね。

前置きが長くなってしまったが、わたしは帰宅後に何かをするのはあきらめて、早起きをすることにした。五時半に起きて六時半までの一時間、集中して作業をする。そのあとは身支度をして七時半には家を出る。

スマホはベッドから遠いところで充電するようにした。アラームを止めるには、起き上がって歩く必要がある。二度寝防止効果はある。それでも、目が重いので、歯を磨く。そんで、すぐにパソコンの前に座って、パジャマのままで、白湯を飲みながら、作業を開始する。

やはり、頭がすっきりしていて、作業効率がとてもいい。このときに、部屋の片付けや皿洗いなどの生活のことをしてはいけない。とにかく、自分がやりたいことを優先させる。脳みそと体力は有限なのだから、資源を無駄遣いしてはいけない。このルールだと、やる気待ちもしなくていい。

この早起き作戦は4日続けられたが、ガッテム、残業をして、すべてのことが後ろ倒しになった途端に崩壊。まず、朝起きられない。それに睡眠時間を削ると、ミスが増えて業務にも支障が出る。気を付けねば。

そうなると、やはり、残業をしないことを徹底しないといけない。残業が続いて仕事だけしている状態になるとメンタルにもよくない。

昨日の午後は、「ああ、はやく仕事を辞めたい。FIREしたい。この人たちは、何を真面目にクソつまんない話をしているのだろう」とか考え始めてしまった。それは自己効力感が削がれ、自己肯定感まで削られてしまった結果なのだと思われる。

朝、一時間アウトプット作業をしただけで、やりたいことをできている人になれる。メンタルに与える効果は激烈甚大なのだ。されど、この一時間を作り出すには、前日の時間割がある程度、固定されていないと難しい。前日のわたしいかんによって、明日のわたしが作業できるかどうかが決まる。

今の職場は残業代は払ってくれるので、残業自体はそれほど苦痛には感じないのだが、残業して給与が割り増されてもそれほどお得には感じなくなってきた。それはやはり、わたし自身の「時間」の相対的価値が高まっているのだと思われる。傍から見れば、駄文を書き連ねるより、残業をして職場の売り上げに貢献しろよ、という話になると思うが、このnoteなどの駄文はわたし自身のためにやっていることで、だからこそ、「わたしはやればできる子!」と思えるのだろう。

残業しないためには、とにかく作業効率をあげること。Excelで関数を組んでおけば、省力化できそうなものもある。やってみるか。

作業効率を上げて残業をしない。そうすれば、わたしの自由時間も増えるし、会社も残業代を払わなくていいので経営にとってもプラス。一挙両得ではないか。ただ、そういう仕組みづくりって時間がかかるんだよな。

おっと、残業の香りがする。(これは藤井風オマージュ。語呂があっていないのはご愛嬌)

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