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240301 閏、ジョジョミュ、平山、退職

ひさしぶりに日記を書こう!

一昨日あたりからすいよせられるように東京事変を聴いている。やっぱ世界一かっけえ〜。
東京事変ファンにとって、閏日は特別である。
当選したチケットが流行病のせいで紙くずになったのはもう4年前のことで、一度だけ5人の生演奏を聴いたのは12年前のことである。12年前??????

きのうは何か起こるかもと密かに期待していたけれど、何もなかった。

ジョジョのミュージカルを観た。

以下 ネタバレ!

いろいろあったので、内心クオリティ面を心配していたけれど、最初のスピードワゴンさんのラップパートで吹き飛ばされた。笑ってしまったし、スピードワゴンってそうだよね、と思った。
でっかい石仮面もダンスも大迫力で、二階席に座っていても圧倒された。序盤で、これは安心して観られるやつだ〜、とガッチリ掴まれた。

全体として良かったところをあげようとすると、
演者全員ハマりすぎ、舞台装置まわりすぎ、ジョースター卿歌のうますぎ、真っ白のねぶたかっこよすぎ、ダンスすごすぎ、殺陣すごすぎ、ツェペリさんの曲のよすぎ(メメタァ)、ワンチェンダンスうますぎ、効果音生演奏、ちょくちょくはいるROUND ABOUTのハーモニクスアツ など、キリがない。

そんな中でも、このミュージカルで一番良いと思ったのは、DIOだった。DIOの描写が本当に良かった。

私がジョジョ一部のアニメを初めてみたとき、「酒!飲まずにはいられないッ!」に対して、そんなに重たい台詞だったんか〜〜いと驚いた。
わたしにも、酒飲みであまり生きるのが上手ではないタイプの父親がいて(ダリオほどではない)、大人になってむしゃくしゃしてお酒を飲んだときに、「うわ〜父親と一緒じゃ〜ん」と思ったことも何度もあるから、とてもDIOに共感したし、ネタにするもんでもない台詞じゃん、と思った。
嫌なことがあって、何かしらに頼らなければ生きていけない自分の弱さに気がついて、なりたくなかった何かに近づいている様な気がして、また一層嫌な気分になる、なんてことは大半の人が経験していることのように思う。そういう部分でも共感を呼んで、DIOは人気キャラなんだろうなと思った。それでいて、アニメではその部分はさらっと描写されるにとどまり、台詞まわしやその演技によって、軽快な、悪役らしい悪役の魅力があった。

が、今回のミュージカルでは、DIOの人間らしい部分がありありと、丁寧に描写されていて、わたしは普通に、ちょっと泣いてしまった。ことあるごとにダリオの亡霊が現れ、母親を救えなかった無力さに苛まれ、全部ひっくるめて人間をやることが馬鹿らしくなって、彼は人間をやめてしまうのだ。
「おれは人間をやめるぞ」の言い方に全部がこめられていて、本当にこの脚本で、この人がDIO役をやってくれてよかった、ありがとう、感謝、観られてよかった、と心の底から思った。アニメのDIOももちろん好きだけれど、ミュージカルのDIOは私が見たかったDIOだった。本当に、全員にありがとう。

ジョジョに触れ始めて半年程度の私でもこの感情の重さである。
中止で観られなかったひとも本当になんとか観られるようになってほしい。こうやって観た人間が絶賛すればするほど辛くなる人がいると思うと私も辛い。せめて円盤化してくれ、たのむ。

PERFECT DAYSを観た。こんな映画は初めてだ〜〜
まんま木漏れ日みたいな映画で、雨の日に観に行ったにもかかわらず、観終わったあとは晴れた日の公園で何時間か過ごしたような気分になった。

平山さんの生きがいや楽しみは世間一般の”成功”みたいなものとは離れていて、理解してくれる人の方が少ない。でも彼はそれで納得しているし、一人でも楽しめる豊かさがある。そう、平山さんは誰よりも豊かで、雨ニモマケズみたいな人間だ。小学生のときに雨ニモマケズを暗唱させられて、こんな人間いるかよ、とひねくれていたことを思い出した。平山さんはその、こんな人間だった。
かといって超人であるわけでもなく、若い人に趣味を理解されたらほくほくしてしまうし、スナックのママに読書家であることをインテリだ、と言われたら照れてしまう。

それぞれの幸せがある!というのは、資本主義にとって都合の良い言説なのではないか、と思うけれど、平山さんをみていると別にそれでも良いんじゃないですか、何と戦う必要があるんですか、と思えてくる。納得というよりも、一種の前向きな諦観に近い。
最後の、平山さんの涙も、希望でも絶望でもなくて、諦観しつつも自分の人生を讃えるような涙だったと私は解釈した。

こんど仕事を辞める。
最終出社から次の仕事までに1ヶ月半ほどお休みがあるので、やりたいことをやらねばもったいない!と焦っている。
泊まれる本屋に行きたい。あと富山。無意に過ごさないために毎日日記でもつけようかな。
晴々とした気持ちである一方、新生活への不安も大きい。人生が良い軌道にのることを祈る、というか無理にでものせるんだよォ

日記といいつつ感想ばかりでした。
というわけで、3、4月は日記を多めにつけられたらと思う。思っている程度。

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