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カラスが白いと言われたら?同調圧力に屈しないチカラをつける。

まだまだ真夏日の奄美で、昨日は入口の柵に白いペンキを塗りました。
近くではずっとカラスが鳴いていて、その声を聞きながら、こんな話を考えていました。

日本の伝統的な師弟関係を表す言葉で、師と仰ぐ人が「カラスは白い」と言ったら、黒いカラスも白くなる。と、言うのがあります。
これは、古典の中に出てくるお話し。
少し難しい内容ではありますが、日本人の同調圧力の原点のような気がして、調べてみました。

私がイエナプランを知り、学んでいく中で、イエナプランの日本での普及に尽力されている、リヒテルズ直子さんに聞いた、日本でのエピソードがとても衝撃的だったのでシェアしたいと思います。

初対面の人に同調できる日本人

それは、リヒテルズさんが、オランダから視察にこられた先生達を東京で案内している時のお話し。

タクシーで次の目的地に向かう間、リヒテルズさんはタクシーの運転手さんと、世間話をしていたのだそう。

その中でリヒテルズさんが「そう!そう!」と、言いながら話が盛り上がったらしいのです。

タクシーを降りて、オランダから来られた先生から「日本人はどうして初めて会った人にすぐに同調できるのか?」と言った事を聞かれたのだそう。

彼女はその時に、日本語での対話の時は知らず知らずのうちに「同調的な対話になっていた」と言う事に気付いたのだそうです。

私はそうは思わないな

オランダ人だと、自分と違う意見を相手が言ってきた時にどうなるのか?

それは、決して同調するのではなく、批判するのでもなく、ハッキリと「私はそうは思わない」と、言えるのだそうです。

違うことに価値がある

講座の中で教えてもらったのは「人間は違う脳を欲している」と言う言葉。

自分の脳内の思考とは違う思考の人との出会いが、自分の脳の進化につながるのだそう。

親とか先生から「答え」を教えてもらう教育を受けた私達日本人は、「カラスは白い」とまでいかなくても、上司とか、立場が上の人が違う意見だった場合。

「長い物には巻かれろ」的に
「臭いものには蓋をしろ」的に

揉めたらめんどくさいので、その場は同調圧力に屈するのが賢い選択!の様な空気感で切り上げる事がよくあります。

違うことに価値があるとは?

これは、「クリティカル思考」と呼ばれ、イエナプランでは
「相手の言葉を鵜呑みにしないで、自分の頭で考えて、自分の脳内を言語化できる力をつける」事を大切にしているのです。

まずは、家庭の中で夫婦が日常的に
「あなたはどう思うの?」と、対話することが大事。

そして、
「あなたはそう思うのね?私はそうは思わないわ」
と、言える。

そして、「お互いの脳で考えていることは違っていい」と言う事を相手の顔を見ながら、相手を尊重し、
「意見が違うよね」が言える夫婦の対話がある事が大事なのだそうです。

仮面夫婦
同調圧力

日本にはない習慣だけど、未来を生きる子ども達には必要かもしれないな?と、感じたお話しでした。

目から鱗のイエナ式がわかる!
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