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大人になる練習をする子ども達

昨日の夕方のこと。
あまみのもりのほいくえんでは、プレオープン期間という事で、来年3月までは基本的に16時のお迎えをお願いしています。帰りのサークル対話をスタートした時に、ときさんとてんちゃんが保育園の入り口に置いてある大きなソファーを使って、運転手ごっこをやり出した。

「サークル対話始まるよ!」と、言っても全く耳に入ってない様子。
そんな時には、本人達が入ってくるまで、GLや他の子だけで対話を始めます。ゆっきーは1番今いる園児の中では、1番年上5歳になるお兄さんだから、「サークル対話だよ」と言うと、ちゃんと参加してくれます。

大声で怒る!でも遊びたい

ゆっきーはサークル対話に入ったのだけど、ときちゃんとテンちゃんの運転手ごっこが気になって仕方ない。サークル対話で2、3意見を言った後に、運転手ごっこに混ぜてもらうべく、2人のところに走って行った。

ゆっきー「僕も入れて!」

ときちゃん「ダメだよ2人しか入れないから」

その時、ゆっきーが身体中から絞り出していると思われるぐらい大きな声で「ぎゃー!」と、泣きながら、「僕も入れてー!」叫んだのだ。


ときちゃん「ダメだよ2人しか入れない」

ゆっきー「ぎゃー!入れてー!」

この攻防が10分以上続いただろうか?

ゆっきーは力が強いし体も大きい、1番年上だし、ときちゃんとテンちゃんが作った仮想のクルマを壊すこともできたはず、でも、大声でぎゃー!と泣きながら「僕も入れて!」を繰り返す。

ときちゃんは、気が優しくて泣き虫、今までならとっくに泣いてママのところに行っていた。

ゆっきーのママは、下の子を連れてお迎えに来た時にこの惨状?を目の当たりにして、それでも黙って見守ってくれていた。

どうしたら良いかわからない 

大人の正義を押し付けてはせっかくの「大人になる練習」が台無しになる

大人が口を出してやめさせるのは簡単だ。でも、どちらも、本当は仲良くしたいのだ。だから、暴力や泣き落としという手を使ってない。


振りかざしたこぶしを下ろせない
大人だってそんな経験あるよね?

子どもだからこそできる事

だから子ども自治を大切にしなければならないのだ。どうなるかなんてわからなかったけど、

遊びたい!悔しい!でも遊びたいは伝わった。

そこで、私の方から老婆心ながら、ちょっと間に入って第三案を提示してみた。

車ではなくバスに!
スペースを広げて空いてる場所を運転席に見立てた。

ゆっきーはすぐに笑顔になって飛びついた。
トキさんも何事もなかったようにゆっきーの後ろの席の乗客になった。

2人ともある意味解決策を欲しがっていたのかも知れない。

本当に子どもってすごい!

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