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チベット仏教の口伝と瞑想

 チベット仏教では、言葉は全て口伝で伝えられている。これは、言葉に形を与えることで、その意味が固定化され、誤解を招く可能性があると考えられているためである。
また、チベット仏教では、瞑想において、脳内の幻想にはまらないように指導している。これは、脳内の幻想は、真の悟りではなく、幻想に過ぎないと考えられているためである。

 独学で仏教を学ぶ場合、言葉に形を与えてしまい、その意味を誤解してしまう可能性がある。また、瞑想においても、脳内の幻想に惑わされてしまう可能性がある。
チベット仏教の口伝と瞑想の指導は、これらの問題を解決するためのものであると考えられる。

 独学で仏教を学ぶことは、仏教の理解を深める第一歩にはなるだろう。
しかし、最終的には、口伝と瞑想を伴った師弟関係の中で、仏教を学ぶことが重要である。

チベット観音瞑想の危険性


 チベット観音瞑想の危険性は、大きく分けて以下の2つが挙げられる。

  • 幻覚や錯覚を体験する

 脳内で色や形を想像するという瞑想法の性質上、幻覚や錯覚を体験する可能性がある。特に、瞑想に慣れていない人や、精神的に不安定な人は、幻覚や錯覚を体験しやすくなる。
幻覚や錯覚を体験すると、現実との境目が分からなくなり、精神的に不安定になる可能性がある。また、幻覚や錯覚の内容によっては、恐怖や不安を感じることもある。

  • 精神的に不安定になる

 チベット観音瞑想は、意識を深く集中させる瞑想法である。そのため、瞑想中に精神的に不安定になる可能性がある。
精神的に不安定になると、不安や恐怖、怒りなどの感情が抑えきれなくなり、自傷行為や暴力行為に走ることもある。
指導者の重要性
チベット観音瞑想の危険性を回避するためには、必ず指導者のもとで行うことが重要である。指導者は、瞑想者の状態を観察し、危険な兆候を察知した際には、適切な指導を行うことができる。
具体的には、以下の指導を行うことができる。

  • 瞑想の適切な方法を指導する

 瞑想の適切な方法を指導することで、幻覚や錯覚を体験するリスクを減らすことができる。

  • 瞑想中の状態を観察する

 瞑想中の状態を観察することで、危険な兆候を早期に発見し、対処することができる。

  • 危険な兆候を察知した際に、適切な指導を行う

 危険な兆候を察知した際には、瞑想を中断したり、別の瞑想法に切り替えたりするなどの適切な指導を行うことができる。
チベット観音瞑想は、正しく行うことで、精神的な成長や癒しをもたらす可能性を秘めている。しかし、その危険性も理解した上で、慎重に行う必要がある。

チベット観音瞑想の体験談
 私は、チベット僧による観音瞑想の講座を受講したことがある。
講座では、まず、観音菩薩の姿や、光や花などの光景を思い浮かべる方法を教わった。
 私は、座禅やヨガの瞑想は経験があったが、あるものを思い浮かべることはなかった。そのため、最初はイメージを浮かべることに苦労した。
しかし、何度か練習を重ねるうちに、ぼんやりとしたイメージが浮かんでくるようになった。最初は、色や形は鮮明ではなかったが、次第に形を感じるようになった。
 瞑想を続けていくうちに、観音菩薩の慈悲や智慧を感じるようになった。また、心が穏やかになり、ストレスが軽減されたように感じた。
チベット観音瞑想は、私にとってとても貴重な体験だった。この瞑想を通じて、心の奥深くに眠っていた何かを呼び覚ますことができたように思う。


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