2023年10月3日の文化の日、上智大学で開催された「日仏文化シンポジウム:アートと文化が歩む新たな道」に参加しました。10時30分から18時30分までの長時間でしたが、とても興味深く為になる内容でした。
以下に、気になった点や感想をまとめます。
•アートを通じての国と国、人と人との交流
アートを通じて、異なる文化や価値観を持つ人々がつながり、理解を深めることができる。1990年代以降、インターネットの普及により、世界中のアーティストが自分の作品を発表できるようになり、さらにその交流が活発化した。また、社会問題をテーマにしたアートも制作されるようになった。
•AIとアートとの関係
AIは、従来のアーティストの創作活動を支援するだけでなく、新たな表現の可能性を切り拓くツールとして注目されている。AIは、夢や現実から新しいものを創造することができ、また、ラテントスペース(潜在的な空間)を探索することで、過去の出来事を復活させたり、代替的な世界を創造したりすることもできる。
しかし、AIアートは、技術の進歩によってすぐに古くなってしまうという課題もある。長期的に残るアートを創造するためには、AIの可能性を最大限に引き出すとともに、人間の創造性との融合を模索していく必要があるだろう。
•ブラックホールとしてのアート
アートには、私たちが理解できないような奥深い意味や価値がある。古代から伝わる儀礼のように、私たちが意味を理解していないものも、アートとして捉えることができる。AIだけをブラックホールとする考えは、偏見である。
•アートメディエーション
アート鑑賞だけでなく、アートの意味や背景を理解することも重要である。アートメディエーションとは、アートをより深く理解するための教育や体験プログラムのこと。テクノロジーを活用することで、より多くの人にアートに触れる機会を提供することができる。
今回のシンポジウムを通じて、アートが社会に果たす役割や、AIとアートの可能性について、新たな気づきを得ることができました。今後も、アートの力を活かして、人々がより豊かに生きられる社会を実現していきたいと考えています。