見出し画像

これでいいのだ。 | 読書「いいひと」戦略

いいひとは武器として活用する。

2012年に書かれた内容、なのに今でも全然色褪せない論理に驚き。いいひと戦略とは超情報社会において個人が生き延びるための最適な戦略、と著者は解く。

社会人になって自分はどちらかというと「いい人は損だな」と感じていたので、いい人を戦略的に使いこなせば得となるこの考え方には惹かれてしまった。

貨幣的な価値ではなく、ネット社会ではネット上での評価の価値の方が高い。

ネットでのコミュニティに参加して評価のデータを蓄積する。

他方で低評価に対する免疫・リスクヘッジも重要。嫌な人になるための努力を無くす。この表現が上手い。

悲観的・否定的は即やめようと思った。

いい人を戦略的に活用しよう、となると思い当たるのが「影響力の武器」で紹介されている返報性の原理。
返報性のルールとは、簡単にいうと人は何かをもらうと返さなければ、という心理が働くというもの。

影響力の武器はこの他にも色々社会心理学を上手く活用して世の中賢く生きる術が述べられている。この返報性のルールを悪用してしまうのは以ての外である。が、人間の心理にはこういう傾向がある、ということを知っていると、まさに「いい人」を活用することは相手にとってもまた巡り巡って自分にもメリットが返ってくるということが違う角度からも理解することが出来た。

※残念ながら、現在書籍の方は取扱がないようなので、YouTubeの関連動画を添付します。

いい人で悩んでいた自分にとって、素でいい人をやり切るんじゃなくて、あくまでも戦略的に使えばいいんだ、と思えたことが、私にとって役に立つ本でした。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?