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40代サラリーマンが為になった本マガジン

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40代・サラリーマン・子育て世代の私。私も含めてこの世代が為になった本ってなんだろう。そこに興味があってそんな本を紹介し合い、そしてそれがアーカイブとなっていくようなスペースを設… もっと読む
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記事一覧

読書感想 |『まとまらない言葉を生きる』

読書感想 |『まとまらない言葉を生きる』

先日私のお気に入りのラジオ『武田鉄矢今朝の三枚おろし』にて紹介された、著書『まとまらない言葉を生きる』を読んだ。

とっても気づきの多い、はっとさせられる内容でタメになった。自分の中でぼんやりながら持っている価値観というか疑問に対して

「こういう考え方は間違いではないんだ」

と自信をもらえた。

と先に言っておかないと、感想だけ書いていくとなんだかネガティブな印象になりかねない、と感じたから。

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後悔は糧になる | 読書感想文『流星ワゴン』

後悔は糧になる | 読書感想文『流星ワゴン』

お先真っ暗、という言葉がこれほどまでにしっくりくる序盤。仕事、家庭何もかも失い絶望感に覆われる。

人生やり直しはできないけど、生きてりゃなんとかなる、そんなことをストーリーに触れて考えるきっかけになるし、そう思えてくる。

人生、結局のところ今を生きるしかない。
気づいた時からやり直す。
今日も前向いて生きていこう。
この瞬間を後悔ないように生きようと思った。

だって未来がどうなるなんて分から

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アハ体験 | Biz書「具体⇄抽象」トレーニング

アハ体験 | Biz書「具体⇄抽象」トレーニング

考える力をどうしたら身につけられるのか、そんなことを悩んでいた私に突破口を与えてくれた本。まさにアハ体験とはこのことか、というほどにしっくりきた内容だった。

私にとって考えることが上手くできなかったのは、この具体と抽象の概念が足りてなかった、ということに気付くことが出来た。気付いたら、そっからはすーっと絡まった糸を解くように物事を捉えられるようになった。
当時ハマっていたマコなり社長の動画には本

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頑張る過程に福、来る| 読書『幸福の「資本」論』

頑張る過程に福、来る| 読書『幸福の「資本」論』

「幸福は理想の人生の組み合わせの中にあるのではなく、それを目指して頑張っている過程が幸福なのかも知れない」という最後の一文が言い得て妙。

とはいえ、じゃあどこに対して頑張ったらいいのかという著者なりの助言もとても興味深かった。特に社会資本=共同体について愛情空間は最小化してあとは金で繋がる関係で賄おうなんてのは思い切りがいい。

またエビデンスとして紹介されているストーリーも面白かった。欧米のジ

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時は花なり | 読書日記『モモ』

時は花なり | 読書日記『モモ』

時は金なりは聞いたことがあるが、時は花なりは聞いたことがない。でもどうやらヨーロッパでは時間を花に例えるようだ、ということを知る。

ミヒャエル・エンデ『モモ』は言わずと知れた不屈の名作、恥ずかしながら私は子供の頃には手も出さず大人になってから出会った。それでもこの世界観に魅了され、感動し、時間を大切にする気持ちが一層強くなった。

自分の子供にも読んでもらいたいなぁと思う。時代が変わっても時間泥

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子どももつらいよ | 読書『逆ソクラテス』

子どももつらいよ | 読書『逆ソクラテス』

「日進月歩、コツコツと」

小学校を卒業して間も無くの中学一年生の時、当時通っていた学習塾の先生からお別れの言葉としてもらったメッセージ。今でも教訓として大事にしている。またそのお別れも突然で、その塾の経営不振で急遽閉鎖が決まった、というものだった。先生たちにとっても寝耳に水だったようだ。

学生の頃の先生との出会いって大きい。やはり子どもにとって大人の影響力は大きいと思う。ましてや先生という立場

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 熱意は磁石 | 読書日記『不毛地帯』

熱意は磁石 | 読書日記『不毛地帯』

「戦後」の日本。この「戦後」の復興劇を1人の帰還した軍人を軸に描いた山﨑豊子『不毛地帯』。私はこの物語から日本の戦後の近代史を学び、壮大なスケールで展開されるストーリーに浪漫を感じた。

話のあらすじは終戦から始まる。元軍人の主人公である壱岐正がシベリア抑留、帰還し繊維問屋に就職、会社が発展して戦闘機の入札へ参入、そしていよいよ石油の獲得へ立ち向かうという長編小説。

第一章のシベリア抑留の場面で

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