【2023年ライブレポ】amazarashiと、羊文学。
今回は、2023年の冬に参戦した、ふたつのライブの感想について。
2023年、Mr.Childrenのホールツアー「2023/24 miss you」に悉く落選した私は、やけっぱちになり、ふたつのライブにエントリした。
ひとつがamazarashi「Live Tour 2023 永遠市」、もうひとつが羊文学「まほうがつかえる 2023」。どちらも最近好きになったアーティストで、ライブに参戦したことはなかった。
そして、なんと両方のライブに当選してしまった私は、思わぬ幸運に驚きつつ参加してきた。それぞれのアーティストらしい良さがあったので、忘れないように書き留めておきたい。
※以下、「amazarashi Live Tour 2023 永遠市」及び「羊文学 まほうがつかえる 2023」に関するネタバレを含みます
amazarashi Live Tour 2023 永遠市
amazarashiのボーカルである秋田ひろむさんは、顔出しをしていない。では、どのようにライブを行うのか?
amazarashiのライブは、演奏者と観客席の間に、巨大なスクリーンが下される。また、照明も絶妙な塩梅で演奏者を照らすよう設計されているため、顔の部分が影になり、見えないようになっている。
そして、巨大スクリーン上に演奏曲に合わせた映像や歌詞が大きく映し出され、他のアーティストにはない、ミステリアスかつ大迫力の演出になっている。
秋田さんをはじめとする演奏者は、スクリーンに投影される映像や歌詞と舞台上で時に混ざり合い、時に切り裂くようにしながら、曲を奏でる。プロジェクションマッピングとライブが一体化しているようなイメージだ。
特に、秋田さんの歌唱に合わせて、歌詞が映し出されるのがポイント。amazarashi特有の文学的な言葉が、心の臓までダイレクトに届く感じがする。
そして音響も素晴らしかった。秋田さんの声量が圧倒的で、心臓をダイレクトに揺らされる感覚だった。映像と溶け合い、没入感がすごかった。
さて、東京ガーデンシアター公演の感想。個人的に、私がamazarashiにハマるきっかけになった2曲、「無題」と「美しき思い出」を演奏してくれたのが嬉しすぎた。
特に「美しき思い出」は呼吸を忘れるほどに歌声が重厚で、どうしてそこまで魂を込めて歌えるんだと、畏怖を覚えるほどだった。ラストのサビは鳥肌もの。
新アルバム「永遠市」からは、「スワイプ」と「君はまだ夏を知らない」が良かった。スワイプはライブだと化ける楽曲だと思った。
今回のライブ参戦により、完全にamazarashiのファンになった。いつかライブで「ひろ」を聴く日が来るまで、追いかけ続けようと思う。
私にamazarashiを教えてくれた高校時代の親友、今は疎遠になってしまった彼に、改めて感謝を伝えたい——。
羊文学 まほうがつかえる 2023
アニメ「平家物語」のOP曲「光るとき」をきっかけに、好きになった羊文学。LINE CUBE SHIBUYAで開催された東京公演に参戦してきた。
「まほうがつかえる」は昨年も開催されており、羊文学恒例のクリスマスライブとのこと。シャンデリアや照明など、舞台演出もクリスマス仕様になっていた。
中規模くらいのコンサートホールだったので、2階席からでもお三方の表情がよく見えて、距離の近さを感じられるライブでとても良かった。
今回、事前に演奏してほしいと思っていた曲を全部やってくれて、感無量だった。
特に本編ラストの「パーティーはすぐそこ」はイントロで鳥肌が立った。「光るとき」は言わずもがなの名曲。アンコールラストの「ワンダー」は全ての雑念を洗い流してくれる浄化曲だった。
ただ、ドラムの音が大きくて、モエカさんの歌声が若干聞こえづらいように感じた。羊文学のライブでは、これがスタンダードなのかな?
それにしても、お三方のMCがゆるゆるで思わず笑ってしまった。
これまで羊文学に対して、謎のベールに包まれた神秘的なイメージを持っていたけれど、すごく親しみを感じたライブだった。
まるで、お三方のクリスマスホームパーティーに招いてもらったような雰囲気。アットホームで温かみがあって、とても良かった。
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