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イタリアでIVF(体外受精)

先生に会うところまではとんとん拍子(夫の同僚の友達の紹介により)に行ったけど、やはりそこからは少し大変だった。
イタリアではIVFは決まった年齢(何歳までかは忘れた)までであれば、公的制度で500€(当時)でIVFが受けられるという説明であった。
でも、500€でIVFを受けるには1年ほど待たなければならない。
私の年齢的に1年待つのはかなりのリスクだから、プライベートで進めた方がいいと言われ、迷いなくプライベートで進めることにした。
金額は、確か当時のレートで100万円ほどだったと思う。

と、その前に各種検査をしなければならず、それも効率の病院で行えば安く済むとのことだったけど、私たちには時間がない。
ということで、プライベートの病院でガンガン進めて、お金も気持ちよく払った。

結果、右側卵管閉塞ということが分かった。さらに私は持病でバセドウ病を患っており、子宮筋腫で手術歴もあり、色々と不安はあった。

先生からの説明でも41歳での妊娠率の低さは何度も説明された。
そして、自己注射が始まり、初めてお腹に自分で注射をした時は、すごく怖かった。一人でできるか不安だったけど、一度してしまえばなんてことなかった。
日本のように先生がきっちり管理してくれることもなく、渡された薬が足りなかったり(日本のようにすぐに処方してくれてすぐにもらえることもない)、急に担当の先生がバカンスに出かけたり。
日本だったらありえないことがいっぱい起こった。

この頃のことを思い出すとどんより曇った景色が思い浮かぶ。
本当に辛い日々だった。

1度目の採卵で卵2個を戻す。
フライング検査でうっすら陽性。なんと初めての体外受精で妊娠!その頃は既に42歳になっていたかな。42歳で体外受精1回目で妊娠。本当に幸せで、この時もうまくいくことしか考えていなかった。


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