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カトリーヌ・ドヌープもリスペクトした名女優

5月1日は、フランスの大女優で歌手、ダニエル・ダリューが生まれた日。

(1917年5月1日 - 2017年10月17日)生涯110以上の映画に出演し、99歳まで現役で演じた女優。美貌と美声に恵まれ、長命だった。ダニエル・ダリューは貴婦人を演じたら天下一品といわれた。1930年代初頭から21世紀の現在に至るまでの、その80年間に及ぶ長いキャリアは、カトリーヌ・ドヌープからも尊敬された女優だった。

1962年、レジオンドヌール勲章を受勲。1985年度の第10回セザール賞で名誉賞を受賞。

皆様、いつもありがとうございます✨
グリーンビューティ®研究家の青木恵と申します。

ここでは、貴族、王族、名を残した方々の生涯、成し得たことをアップしています。
聖書にある「すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、さらに多く要求される」(『ルカによる福音書』12章48節)をベースにしています。

先人がどのような環境で生まれ、何を学び、どんなことを残したか、そんなことを書いていけたらいいなと思っています。

生い立ち

医者の娘としてフランス南西部ボルドーで生まれる。父は彼女が7歳の時亡くなる。ダリューはその後パリで育って、コンセール.バトワール(パリ国立高等音楽院)に入学、16歳でバイオリンを習い、チェロも学んだ。あまりの美しさゆえに14歳で映画に抜擢され1931年の「Le Bal(ル・バル)」でデビュー。

14歳の時、『ル・バル』 (1931) の主役で映画デビュー。1936年、シャルル・ボワイエと共演した『うたかたの恋』で悲恋の令嬢マリーを演じ、一躍国際的なスターとなる。

第二次世界対戦後は、『輪舞』 (1950)、『赤と黒』 (1954)、『チャタレイ夫人の恋人』 (1955) のような文芸作品で人気を博した。

1960年代には歌手としてコンサート活動を行い、レコードも出している。1970年にはブロードウェイ・ミュージカル『Coco』にキャサリン・ヘプバーンの代役として主演。1980年代にはパリの劇場でミュージカル『ジジ』を演じている。

2002年には、新鋭フランソワ・オゾン監督の映画『8人の女たち』に85歳で出演。歌と踊りも披露して、80代でもフランス映画界の現役女優であることを全世界に示した。この作品でカトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアールら他の7人の共演女優たちと共にベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した。その後も映画出演を続けた。

結婚生活

プライベートでは1935年に映画監督・脚本家のアンリ・ドコワンと結婚するが1941年に離婚。

100万ドルと引き換えに

ナチ占領下の1942年に、ドミニカ共和国外交官でプレイボーイのポルフィリオ・ルビロサと結婚するが、ルビロサは彼の反ナチ的な意見のためドイツへ強制移住させられた。ダリューは夫の解放と引きかえに、女優としてベルリンでプロモーション旅行をした。戦争の終わりまでスイスに住んでいたが、1947年にアメリカ人女性富豪のドリス・デュークがルビロサと結婚したいが為に、ダリューに100万ドルの手切金を差し出したことで、全く揉めることもなく二人の離婚が成立した。

1948年に結婚した脚本家のジョルジュ・ミトキシデスとは、彼が亡くなる1991年まで連れ添った。

2017年、パリ郊外ボワ=ル=ロワにある自宅で死去した。あっぱれな享年100歳。


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