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イラストレーター3人に聞いた「仕事をする上で影響を受けた本」

eメディックメディア メディカルイラストレーターグループ(MIG)
公式キャラクターのミグです!

新年度になりました。メディックメディア編集部にも5人の新卒社員が来てくれて、会社がフレッシュな雰囲気に満ちています。
我々MIGも、初心に立ち返って新たなスタートを切ろう! ということで、今回は3人のMIに「仕事をする上で影響を受けた本」を聞いてみました。


ロボの1冊!

KON'S TONE 「千年女優」への道

人生のバイブル。「絵を描くことを仕事にするということは、こういうことである」が全て詰まっており、人生を変えるほど多大なる影響を受けました。
著者の今敏さんは漫画家でありアニメーション映画監督。私が本に出会ったのは大学1年生の時です。それ以降、関わることはできませんでしたが人生の師として勝手に仰いでおります。
今さんは絵がとても上手く、映画の演出も素晴らしいのですが、それらに匹敵するぐらい文章が面白い。
この本では一本の映画が生まれるまでのアイデアの出し方や時々のトラブル、仕事に対する取り組み方が日記形式でまとまっています。
今さんのすごいところは自分の仕事を俯瞰的にみて、文章で後世に残していること。実はMIGのnoteを立ち上げたいと思ったのも、この考え方に影響をうけたものになります。
今でも私自身が道に迷った際には必ずこの本や今さんのウェブブログを見返すようにしています。自分の原点を思い出してモチベーションが上がるのです。


おにくの一冊!

3日で腕が上がった(ように見える)グラフィックデザインの技とコツ

入社してしばらくしてから買ったMdN社のムック。販促物などを本格的に作らないといけないようになってようやく「何かいい本ないかな〜」と本屋さんをウロついて目に留まった1冊です。
内容は「デザインの基礎」から「安全なデータ作り」「素材加工の具体的な手法」まで幅広く実例付きで掲載されていて、デザインもDTPもよく知らなかった私にはとても役立ちました。
この本がすごいのは、細かい内容というよりも「3日で腕が上がった(ように見える)」というコンセプトにあります。
そのタイトルの通り、よさげに「見せる」ためのポイントも、加工の仕方も、それぞれ1項目あたりが0.5〜1p以内に端的にまとまっており、パッと読んですぐに試せるというスピード感が、面倒くさがりな私にフィットしました。
実際に知識や技術が身につくにはそれなりの時間がかかりますが、「ように見える」を繰り返していくことで、重要なポイントを見極める力も身につくのかもな〜……と過去を振り返って思うのでした。


エイリアンの一冊!

エリートの倒し方 天才じゃなくても世界一になれた僕の思考術50

野球WBC世界一キャッチャー・里崎智也さん執筆のビジネス書です。
エイリアンがメディックメディアに入社したのは、フリーランスからの中途採用という経緯でした。野球に例えるなら「テスト入団した育成選手」でしょうか。私の目には4月入社の新卒社員、いわばドラフト入団組のみなさんが極めてエリートにみえて、「この会社で、どうしたら生き残っていけるだろうか…」と思い悩んでいたタイミングで発行された本です。
著者は元プロ野球選手であり、もちろんエリート中のエリートなわけですが、それでも凡人の私に刺さったのは「小さいこだわりが無限の可能性を永遠に殺す」の章です。若手のデザイナー・イラストレーター“あるある”かもしれませんが、初校から100点の状態で提出しようとしたり、わからないことを自己流で解決しようとしたりして、時間がかかった上に結局そんなにいいものができない…ということってありますよね。60点くらいの段階でバンバン先輩に見せて、早く修正指示を仰いだ方がいいな、と考え方を改めました。
テンポのよい文章で書かれており、2時間くらいで読めます。通勤のお供にオススメです。

里崎さんのサイン入りです(自慢)

紹介された本から、それぞれのMIの仕事観が透けて見えますね。
新人のみなさんや、志を新たにお仕事をしたいみなさんの参考になれば幸いです!

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