メディックメディア謹製オリジナルビール『病気がみエール』出来! 第1話(全2話)ラベルデザイン裏話
10月といえばオクトーバーフェスト、オクトーバーフェストといえばおいしいビールですね。というわけで、今回はビールの話をします。
株式会社メディックメディアは“医学知識をわかりやすく提供する”ために医学書やスマートフォンアプリを作る会社ですが、実はオリジナルビールも造っています(※)。
ビールの名前は、弊社書籍『病気がみえる』にちなんで『病気がみエール』といいます。
※社内向けのノベルティであり、一般販売はしていません。
『病気がみエール』とは
毎年末の最終出勤日の夕方、納会でちょっとした食事や飲み物を楽しみつつ、社員がお互いに1年の労をねぎらいます。そこで乾杯するためのビールを自分たちで造ろう!となったのが『病気がみエール』の発祥です。
ビールを造るといってももちろん、社内で醸造や瓶詰めを行うわけではありません。
茨城県那珂市にある、木内酒造様の「手造りビール工房」に社員有志が伺い、モルト(麦芽)やホップの選定・計量から麦汁の糖化作業までを体験させていただきます。
体験の様子は次回の記事で紹介予定です。病気がみえる公式X(Twitter)に動画もあるので、見てみてください。
完成したビールが会社に届いたら自分たちでラベルを貼り、社員やアルバイトさんの希望者に配布したのち、納会で振る舞います。
第1版。ラベルを作ろう
時は2018年、まだ名も無きオリジナルビールの第一弾を造りに行きました。テイストは、ホップの効いた「インディアンペールエール(IPA)」と、柑橘の香りが爽やかな「ホワイトエール」の2種類です。
帰社後、当時のメンバーで唯一のイラストレーターだったエイリアンがラベルデザインを考えることになりました。
「何か、メディックメディアのコンテンツ名に引っかけた名前のビールにしたいな〜。病気がみえる…エールビール…病気がみエール(真顔)」と、突然の天啓を受け、
『病気がみえる』のカバーをオマージュしてラベルデザインに起こしたものが、思いのほか好評で。
そのままIPAのラベルとして採用されました。
記念すべき第1版はこちら。
『病気がみえる』のキャッチコピーは「みて理解する!」ですが、『病気がみエール』は「飲んで理解する!」です。ユーザーの皆様には、IPAのようにすっきりクリアな医学知識をお届けしたいと思っています!
なお、写真右側に写っている瓶はホワイトエールの「イヤーノート グッドデザイン賞2018受賞記念ラベル」です。
2〜4年目。毎年改訂!
2年目の2019年はIPAの改訂第2版と、コーヒー豆のほろ苦さを効かせた黒ビール「ラテ・スタウト」の2テイスト。黒ビールなので、ラベルも黒くしてみました。
3年目の2020年は旧版をさらにブラッシュアップ。
IPA第3版はよりフルーティーなMOSAICというホップを大量に使用し、オレンジピールを入れて爽やかさを強調しました。
黒ビールは「モカ・スタウト」と銘打って、コーヒーフレーバーに甘いスパイスを追加しました。
全世界がパンデミックに見舞われ、メディックメディアの納会も中止となりましたが、「今年はアルコール消毒したりして感染対策に気を遣ったよね、はやくみんなで乾杯できる世界になってほしいね」という労いの気持ちと願いを込めて、病原体にビールを注ぐイラストを入れて景気の良いラベルデザインにしました。
※納会の代わりに社員サンタが頒布しました。
4年目の2021年は引き続きパンデミックのために「手造りビール工房」様が受け入れ休止となったので、神奈川県川崎市のブルーパブ「Moon Light」様に依頼し、看板銘柄の「スピカ」と「多摩の流れ」にオリジナルラベルを貼って納品していただきました。おかげさまで、毎年改訂が無事継続できました!
さて、ここまでラベルのメインカラーが毎年違うことにお気づきでしょうか?
実は、その年度に書店さんに並んでいる『イヤーノート』や『クエスチョン・バンク』シリーズの「帯」カラーと合わせてデザインしているんです。
年次改訂書籍の帯カラーは4色(緑、水色、赤、青)あり、『病気がみエール(第4版)』で晴れてコンプリートしたのでした。
2022年冬、改訂第5版!
5年目は「手造りビール工房」様が受け入れを再開されたので、香りが華やかで度数低めの「柑橘ペールエール」と、スパイスとカカオの香りたっぷりの黒ビール「クリスマス・スタウト」を造りに行きました。
このうち「柑橘ペールエール」を『病気がみエール(第5版)』としてラベルを作成しました。
帯カラーを踏襲するなら「緑」の年だけど、あんまり“柑橘”っぽくないね、ということで「みかん色」で試作し、社内のビール関係者に多数決をとりました。
完成はこちら。無事に納会で社員に振る舞うことができました。
写真左の「クリスマス・スタウト」については同僚のぼのぼさんにデザインを依頼したところ、
『year note(イヤーノート)』をオマージュした『beer note(ビヤーノート)』にしてくれました。羨ましい才能です。
第6版に向けて?
『病気がみエール』を造り始めて5年が経過し、入社したときにはすでに『みエール』があった…という社員も増えてきました。社内外の認知度が上がったのは喜ばしいことですが、一方でマンネリ化も懸念されます。
アルコール飲料という性質上、必ずしも全社員が楽しめるわけではないところも悩ましいポイントです。
社員やアルバイトの皆さんがクスッと笑えつつ、アルコールを飲まない人にも楽しんでもらえて、かつちょっとしたSNS投稿のネタにもなるノベルティやそのデザインを考えていけたらな、と思っています。
第2話に続きます。
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