Iwahori Toshiki

【助かる命を救いたい】救命救急×ドローン×AI「救急医療ドローンプラットフォーム」の実…

Iwahori Toshiki

【助かる命を救いたい】救命救急×ドローン×AI「救急医療ドローンプラットフォーム」の実現を篠原希(元ドクターヘリ搭乗救急医)と共に目指す。The Emergency Medical Drone Platform with a flight plan to save lives.

マガジン

  • ドローンライトショーの世界

    エコでクリーンな「ドローンライトショー」(drone light show)は環境に有害な打上花火の代替となるエンターテインメントあるいはアートとして注目される。環境負担(環境負荷)低減に寄与する「ドローンライトショー」あるいは「ドローンアニメーション」(drone animation)または「ドローンディスプレイ」(drone display)ないし「ドローンライトインスタレーション」(drone light installation)の可能性

  • 医療物資のドローン物流

    コロナ禍で加速したドローンによる医療サプライチェーン変革。離島や僻地だけでなく人口密集地である都市の上空を飛行し、ワクチンや検体、移植用臓器など医療物資を搬送するドローンデリバリー(medical drone delivery)の可能性

  • ドローンにパイロットは不要

    自律型ドローン(autonomous drone)による自律飛行での自動運航によってドローン運用で発生するヒューマンエラー(人為的過誤)の諸問題から人類を開放する。ドローンにパイロット(「操縦士」あるいは「操縦者」)は必要ない

  • 災害時のドローン活用

    ドローン(UAV)とそのシステム(UAS)による防災・減災および災害時における活用。荒天や夜間でも飛行できるUAVを使用した被害状況把握リアルタイム情報収集による共通状況図(Common Operational Picture)作成が要諦。

  • ドローンデリバリーの世界

    エコでクリーンなドローンデリバリー(drone delivery)。ドローンデリバリーまたはドローン宅配、あるいはドローン配達、ドローン配送、ドローン輸送、ドローン運搬、ドローン搬送など環境負担(環境負荷)低減に貢献するエコでクリーンなドローン物流の可能性

最近の記事

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新型コロナ対応で倒れた医師の想い【ドクターヘリから救急医療ドローンとAIへ】

コード・ブルー「リアル『コード・ブルー』」「美人すぎるドクターヘリ搭乗医師」として知られる救急医、そして「救急医療ドローンプラットフォーム」プロジェクトのパートナーである篠原希(Shinohara Nozomi)さんが、新型コロナウイルス感染症対応の激務の中で遂に過労によって倒れた。療養に入り、体調も回復しつつあるように見えた矢先、再び吐血。復帰への逸る気持ちが精神的負担として自身にのしかかってしまったようだ。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック発生

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      【ドローンダンス】ChatGPTでドローンショー振付

      ミュンヘン工科大学(Technical University of Munich)などの研究者らは大規模言語モデル(LLM)「ChatGPT」でドローンショー(ドローンダンス)の振付ができる「Swarm-GPT」を開発した。 音楽に合わせた複数機からなる群ドローン(drone swarm)のフォーメーション飛行によるエンタテインメントは「ドローンダンス」(drone dance)と呼称される。 近年、日本ではドローンライトショー(drone light show)のことを「ドローンショー」(drone show)と言っているケースが多々見られるが、本来的にはドローンショーといえばドローンダンス系のエンタテインメントショーのことを指す。 因みに、ドローンを使用したライトショー、つまり「ドローンライトショー」は「ドローンアニメーション」(drone animation)あるいは「ドローンディスプレイ」(drone display)または「ドローンライトインスタレーション」(drone light installation)と呼称・分類される。 衝突回避の安全フィルターに外部センサーを使用してはいるものの、AIをインターフェースとして群ドローン飛行の振付を言葉で指示・指定できるようにする取り組みは興味深い。 ■『TUM professor uses ChatGPT for choreographies with flying robots』 https://www.tum.de/en/news-and-events/all-news/press-releases/details/tum-professor-uses-chatgpt-for-choreographies-with-flying-robots Prof. Angela Schoellig from the Technical University of Munich (TUM) uses ChatGPT to develop choreographies for swarms of drones to perform along to music. An additional safety filter prevents mid-air collisions. The researchers' results demonstrate for the first time that large language models (LLMs) such as ChatGPT can be used in robotics. ☑️「Swarm-GPT: Combining Large Language Models with Safe Motion Planning for Robot Choreography Design」 Aoran Jiao, Tanmay P. Patel, Sanjmi Khurana, Anna-Mariya Korol, Lukas Brunke, Vivek K. Adajania, Utku Culha, Siqi Zhou, Angela P. Schoellig NeurIPS 2023 workshop paper https://doi.org/10.48550/arXiv.2312.01059 ☑️「AMSwarm: An Alternating Minimization Approach for Safe Motion Planning of Quadrotor Swarms in Cluttered Environments」 Vivek K. Adajania; Siqi Zhou; Arun Kumar Singh; Angela P. Schoellig 2023 IEEE International Conference on Robotics and Automation (ICRA) DOI: 10.1109/ICRA48891.2023.10161063

      • 【ドローン】全方位視覚自律航法マルチコプター

        香港科技大学Aerial Robotics Groupの研究者らはオープンソースの全方位視覚空中ロボットプラットフォーム「OmniNxt」および高性能フライトコントローラー「NxtPX4」とマルチ魚眼カメラセットを開発。 ドローン(Quadcopter)に全方位視野(omnidirectional Field of View)センサーを採用するにはハードウェア設計やアルゴリズムなどシステムが複雑となることからハードルが高かったが、今回の「OmniNxt」登場によって全方位視

        • 【ドローン】欧州委員会エアモビリティ規制法案を決定: VTOL運航とエアタクシーにゴーサイン

          欧州委員会(European Commission)はドローン(UAS)およびVTOL(垂直離着陸)機能を備えたエアモビリティ(manned VTOL-capable aircraft)に関する二次法案パッケージを決定。VTOL運航とエアタクシーにゴーサインを出した。 本法案パッケージは欧州航空安全庁(EASA)が2023年8月に欧州委員会へ提出した「ドローン(UAS)およびVTOL(垂直離着陸)機能を備えたエアモビリティ(manned VTOL-capable aircr

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        新型コロナ対応で倒れた医師の想い【ドクターヘリから救急医療ドローンとAIへ】

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        • ドローンライトショーの世界
          5本
        • 災害時のドローン活用
          5本
        • ドローンにパイロットは不要
          9本
        • 医療物資のドローン物流
          10本
        • ドローンデリバリーの世界
          19本
        • ドローンが挑む環境問題
          14本

        記事

          【ドローン】新しい国際航空標準・勧告方式(SARPs)

          日本をはじめ世界193箇国が加盟する国際民間航空条約(通称シカゴ条約)に基付き設置された国連専門機関である国際民間航空機関(ICAO)は第231回理事会において19の条約附属書のうち15の附属書を修正(Amendment)、情報管理(Information Management)に関する新たな「航空業務方式」(Procedure for Air Navigation Services)が採択された。これらの修正には「Remotely Piloted Aircraft Syst

          【ドローン】新しい国際航空標準・勧告方式(SARPs)

          【災害時のドローン活用】ツリーでshadowbanされているポスト

          『【災害時のドローン活用】ドローンで地震被害状況把握リアルタイム情報収集』についての一連のX/Twitter「災害時のドローン活用」スレッド(ツリー)においてX/Twitterにshadowbanされているポストを『note』に避難転載することにします。 以下において、まず「災害時のドローン活用」スレッド(ツリー)の要点ポストに触れた後、shadowbanされているポストを掲載します。 「災害時のドローン活用」スレッド(ツリー)「災害時のドローン活用」ツリー要点ツリーでs

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          【災害時のドローン活用】ドローンで地震被害状況把握リアルタイム情報収集

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          【空飛ぶクルマ】大阪・関西万博の目玉なのに韓国からも2年遅れ!

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          【ウクライナ軍】AIによる自律型致死兵器システム(LAWS)搭載ドローンを実戦使用

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          【ファクトチェック】日本ファクトチェックセンターによる『「(動画)ドローン配送の普及が進まないのは鳥に襲われるから」は誤り』判定を検証

          日本では新聞やテレビはもちろんドローン専門メディアにさえドローンに関する不正確あるいは不適切なミスリード記事(報道)が氾濫しています。その中の一部には風評被害に繋がるものも存在します。 ドローン専門メディアの編集長から記事に間違いがあったら教えてくださいと社交辞令の挨拶は受けていますが、現状あまりにも誤りが散見されるため極力見ないようにしているのがドローン後進国であり衰退途上国でもある日本の現状です。 もちろん、たまたま目に入ってしまった不正確あるいは不適切なドローン関連

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          【2018年ドローンショー】かもめん空中さんぽ『こうべ海の盆踊り2018』

          こうべ海の盆踊りみなとまち神戸の風物詩。冬の『神戸ルミナリエ』、春の『神戸まつり』、そして神戸の夏祭りといえばメリケンパークで開催される『こうべ海の盆踊り』です。 残念ながらコロナ禍でここ数年中止されていましたが、WHO(世界保健機関)がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)によるPHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)宣言の終了を発表し、日本における感染症法上の位置付けも5類になったことから今年は復活が予想されます。 そこで、『こうべ海の盆踊り』の復活

          【2018年ドローンショー】かもめん空中さんぽ『こうべ海の盆踊り2018』

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          【ハイブリッドドローン】最大7時間飛行、可搬重量45kg「Firefly」

          ハイブリッドマルチローター(マルチコプター)ドローンの最長連続飛行時間記録はアメリカSkyfront社が13時間4分、スペインQuaternium社が10時間14分と海外ドローンメーカーは軒並み10時間を超えてきたが、アメリカParallel Flight Technologies社のハイブリッドマルチロータードローン(UAV)「Firefly」は最大ペイロード100ポンド(45kg)ながら最大飛行時間7時間オーバー(最大ペイロード45kg積載時は2時間以上)と特異な特徴を持つヘビーリフトPHEMドローン。 山火事防止や森林火災消火活動など災害現場での活躍が期待されており、USDAから助成を受け、Grayback Forestry社などとも提携している。 以前の記事『【韓国】水素燃料電池ドローンなどゼロエミッションで世界をリード』で触れた通り、マルチコプターの推進(駆動)方式としてハイブリッドは最大飛行時間と最大航続距離が一般的にエンジン(内燃機関)、水素燃料電池、バッテリー電動ドローンより長いのが特徴である。現状のテクノロジーイメージとしては「ハイブリッド≧エンジン>水素燃料電池>バッテリー」となる。 ハイブリッドはバッテリーが使用できなくなる過酷な環境下でも作動するので、ハイブリッドマルチロータードローンは砕氷船などに搭載され、北極や南極調査で使用されることも多い。最大ペイロード10kg(5kg積載時でも2時間飛行可能)なフィンランドAvartek Drones社の「Boxer Hybrid Drone」はその代表と言える。 惜しむらくは海外ハイブリッドマルチロータードローンに対抗できる技術力を有する日本企業が存在しないこと。エンジン(マルチコプター)ドローンのアラセ・アイザワ・アエロスパシアル合同会社あたりが新たにハイブリッドを製作してくれれば国際市場でも通用するハイブリッドマルチロータードローンが日本から誕生するかもしれない。

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          【規制に挑む】Walmartドローンデリバリーを米国6州34拠点400万世帯へ拡大

          世界最大のスーパーマーケットチェーン「Walmart」でお馴染み、アメリカに本社を置く世界最大の小売業者Walmart社は、提携するドローンデリバリーのスタートアップ企業DroneUp社とオンデマンド商用ドローンデリバリーサービスを年内にアリゾナ州、アーカンソー州、フロリダ州、テキサス州、ユタ州、バージニア州のアメリカ6州34拠点400万世帯へ拡大させると今月(2022年5月)24日に発表した。 アメリカではAlphabet(Googleの持株会社)傘下Wing Aviat

          【規制に挑む】Walmartドローンデリバリーを米国6州34拠点400万世帯へ拡大

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          【空中・水中両用ドローン】空中を飛行し、水中を潜航する空水両用クワッドコプター

          クワッドコプター(quadcopter)タイプのドローンは一般消費者(コンシューマー)向けのUAV(およびそのシステムであるUAS)として近年一般的なものとなったが、雨や雪などの気象条件に弱く、水上着陸ができないという欠点を抱えている。(尚、「quad」は「クアッド」と表記することが一般的になってきたが、航空業界では「クワッド」が使用される傾向にあるため本稿でも「クワッドコプター」という表記を用いることとする。) そこで、北京航空航天大学の研究者らはインペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)およびスイス連邦材料試験研究所(Swiss Federal Laboratories for Materials Science and Technology)と共同で空中を飛行し、水中を潜航することが可能で、さらに吸盤で物体にくっ付くことができる空水両用クワッドロータードローンを開発。この度『Science Robotics』(18 May 2022)で発表した。 プロペラのブレードは非動力ヒンジによって水中で自動的に折り畳まれ、スクリューへと0.35秒で変形することで水中推進を可能にしている。 また、コバンザメから想を得た吸盤を搭載しており、他の物体にくっ付いてエネルギーを節約する(バッテリーの消耗を抑える)「休憩モード」(rest mode)を使用することで他の移動体にくっ付いて移動したり、その場にとどまり続けたりすることができる。 これまでも幾つか空水両用ドローンは開発されているが、水中での操作性(操縦性)が格段に向上しているのが今回の特徴と言える。気象耐性を備えた全天候型ドローンへの応用はもちろん、水難事故など災害時における遭難者の捜索、クジラやイルカ、サメ等の海洋生物の生態調査などでの活用が期待される。 ■『Science Robotics』(18 May 2022) 「Aerial-aquatic robots capable of crossing the air-water boundary and hitchhiking on surfaces」(DOI: 10.1126/scirobotics.abm6695) https://www.science.org/doi/10.1126/scirobotics.abm6695

          【空中・水中両用ドローン】空中を飛行し、水中を潜航する空水両用クワッドコプター

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          【ドローンデリバリー】Amazonが脱落し、GoogleとWalmartが飛翔

          Alphabet(Googleの持株会社)傘下Wing Aviation社は、人口760万人以上を有するアメリカ第4位の大都市圏(metropolitan statistical area)であるテキサス州のダラス・フォートワース複合都市圏(Dallas–Fort Worth metroplex)で2021年の秋からトライアル実施していたオンデマンド商用ドローンデリバリーサービス(drone delivery service)を先月(2022年4月)7日から本運用へと移行させ

          【ドローンデリバリー】Amazonが脱落し、GoogleとWalmartが飛翔

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          【ドローンにパイロットは不要】風を学習するドローン

          自律型ドローン(autonomous drone)が本当に有用なものとなるためには現実世界の天候や風の状況に適応できなければならない。 そこで、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)Division of Engineering and Applied Scienceの大学院生Michael O’Connell、Guanya Shiらはドローンが突風などの強風にも対応して飛行できるよう学習するためのディープラーニング(deep-learning)メソッド「Neural-Fly」を開発。この度『Science Robotics』(4 May 2022)に掲載された。 "This is achieved with our new meta-learning algorithm, which pre-trains the neural network so that only these key parameters need to be updated to effectively capture the changing environment," Shi says. 実験機のオンボード「Neural-Fly」は市販の「Raspberry Pi 4」に実装されており、小型・低コストを実現している。 AI(人工知能)でドローンが風を学習し、ナウシカのように風を読んで自律飛行する時代が近いのかもしれない。気象耐性だけにとどまらない、まさしく全天候型ドローンの時代が到来しつつある。 ■『Science Robotics』(4 May 2022) 「Neural-Fly enables rapid learning for agile flight in strong winds」(DOI: 10.1126/scirobotics.abm6597) https://www.science.org/doi/10.1126/scirobotics.abm6597

          【ドローンにパイロットは不要】風を学習するドローン

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