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4月27日(土)メディア日記

 26日(日本時間27日)ニューヨーク外国為替市場では、円相場が一時1ドル=158円台に急落し、1990年5月以来約34年ぶりの安値水準を付けた。日銀が政策金利の据え置きを決めたことなどを背景に、円売り・ドル買いの流れが一段と加速。日本の金融当局による円買い為替介入への警戒感が高まっている。

 自民党安倍派の裏金事件を巡り、月刊誌「文藝春秋」電子版は26日、森喜朗元首相のインタビューを報じた。森喜朗お気に入りのノンフィクション作家・森功がインタビューした。森喜朗は、裏金について自身の関与は「いつ誰が始めたのか、分からない」といつものように否定。岸田首相による電話聴取で、裏金事件に関するやりとりはなかったことも明らかにした。収入のキックバック(還流)に関しては、森は「報道で初めて知った」と臆面もなく主張。岸田首相の電話による聴取については、体調などを問われたと説明。「私にやむを得ず電話をかけ、それで済んだ、という形をつくろうとしたのだと思う」と内情を暴露した。東京五輪や安倍派の裏金などすべての裏道に通じている森喜朗に「文藝春秋」はなぜこんな言い訳の場を与えているのか。

 4月15日で90歳の誕生日を迎えた田原総一朗は27日未明、自ら司会を務める「朝まで生テレビ!」に出演、元気な姿を見せた。番組内では、17日に都内で開かれた田原の卒寿を祝うパーティーの様子がVTRで紹介された。田原は「こんな年まで生きているとは思わなかった」「死ぬまで頑張る」とあらためて決意を表明。この夜のテーマは「激論!バイデンVS.トランプ!ドーする?世界と日本」。
 「朝まで生テレビ」は田原総一朗ばかりが目立つが、番組スタートした1987年から出演者のキャスティングを仕切ってきた吉成英夫(プロデユーサー)を忘れてはならない。吉成が発掘したテレビで活躍している「朝生出身者」は数えきれないほど多士済々だ。本人は「インターネットが普及していない当時は、討論のテーマについて書かれた本を探し、その著者に直接出演交渉し、他局の番組をチェックし、パネリストを探した」と述懐している。吉成は「朝生が終わればボクも終わる」と言っているが、民放局で37年間も同じ番組を担当するのは勲章ものだ。

 時事通信によると、自民党が27日に岡山市で開いた「政治刷新車座対話」の席上、岸田首相(党総裁)の退陣を求める声が上がった。集会には党岡山県連関係者らが出席。県連幹部によると、出席者の一部が自民派閥の裏金事件に触れ、「首相が辞めないといけない。中途半端な責任を取っても、国民は誰も評価しない」と訴えたという。集会後、渡海紀三朗政調会長は記者団に「率直な意見を聞かせてもらった。緊張感を持って臨まなければいけない」と語った。

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