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第3回 月刊地域医学2024年5月号が発刊になりました!

◆インタビュー

月刊地域医学2024年5月号の巻頭インタビューでは、青森県の深浦町国民健康保険深浦診療所の吉岡秀樹先生(深浦診療所 所長)を山田編集委員長が訪ねました。吉岡秀樹先生は自治医大15期卒業で、海外の日本国大使館の医務官を歴任しました。クリミア半島の強制併合で内戦が起きていたウクライナにも3年間滞在していました。海外から帰国後は深浦町に赴任。深浦町は日本海に面し、世界自然遺産白神山地に抱かれた町です。町は南北に長く80kmあり、訪問診療も一日がかりです。
そんな厳しい環境の中、地域医療を楽しくやっている吉岡先生のインタビュー、ぜひご一読ください!

*吉岡秀樹先生のインタビューをちょっと見る


◆特集

5月号の特集「青森県の地域医療の現状と将来」は、六ヶ所村医療センターの松岡史彦先生が企画しました。

特集内容
●エディトリアル/松岡史彦(六ヶ所村地域家庭医療センター センター長)
●総説:青森県の地域医療の現状と将来/松岡史彦(六ヶ所村地域家庭医療センター センター長)
●青森県立中央病院地域医療支援部の立場から/丸山博行(青森県立中央病院地域医療支援部 部長)
●八戸市立市民病院が担う地域の救急医療/今 明秀(八戸市立市民病院 事業管理者)
●地域病院から
  ・本州最北端にある病院「大間病院」/安齋 遥(国民健康保険大間病院 院長)
  ・三戸中央病院/葛西智徳(三戸中央病院 病院長)
●へき地診療所から
  ・東通村診療所/川原田 恒(東通地域医療センター 管理者)
  ・深浦診療所/吉岡秀樹(深浦診療所 所長)
●開業医師の立場から/森 明彦(森総合クリニック松原 院長)
●医師養成の立場から/米田博輝(弘前大学大学院医学研究科 総合地域医療推進学講座 講師)
 
松岡先生はエディトリアルの中で、下記のように綴っています。
「今回『月刊地域医学』で、青森県の地域医療の現状と将来について特集が組まれたことに感謝している。1期生から始まった自治医科大学・青森県卒業生の実直で多様性に富んだ波乱万丈な旅の成果を誌面に残し、読者にお届けできるからである。1972年に自治医科大学が設立され、1期生が1978年に出身県に戻り、全く予備知識も経験もないまま医師としてのキャリアを始めてから46年経ったが、地域医療を担う医師の育成やへき地医療をシステムとして捉えるあり方に一定の型ができたのはごく最近である。この特集は医療計画にあるへき地医療事業を縦軸とし、へき地医療のシステムを構成する医療施設とその役割を担う卒業生の立場から現状と将来について執筆いただいた。へき地を支える救急医療と医学教育についても県内卒業生に依頼した」。
 へき地も多く、厳しい環境条件の中、地域医療に取り組む青森県の事例は、他県の地域医療に従事する読者にとっても参考になるものと思います。

◆連載

石川雅彦先生(地域医療振興協会 地域医療安全推進センター)の「Let’s Try医療安全」。毎回具体的事例を提示して未然に防止する取り組みを紹介する連載の第127回は「“酸素ボンベの残量確認”に関わる事例発生を未然防止する!」です。
 
画像クイズと回答・解説が好評な「ちょっと画像でCoffee Break」は、練馬光が丘病院の牧田幸三先生と林 貴菜先生が交代で執筆。今後は林先生が担当しています。
 
義務年限で地域に赴任する自治医大卒業生が地域医療の毎日を綴る「全国の地域からリレーでつなぐ-私の地域医療」。今号は岐阜県の堀翔大先生、三重県の渡邊大和先生が登場しています。
 
5月号から連載スタートした「百聞一見 〜地域の先輩を訪ねて~」は、自治医大学生がJADECOM運営施設を訪問して、地域医療におけるキャリア形成について感じたこと、考えたこと、医学生としてこれからどう過ごしていくのかを、学生自身の視点でまとめます。今号では実習に同行した指導医の才津旭弘助教と菅野武教授が執筆を担当しています。
*菅野武教授のメッセージ

 
5月号では、山口県で開催された「第2回 へき地遠隔医療推進協議会」の内容も紹介しています。2018年にスタートした山口県遠隔医療推進協議会が2019年度から厚生労働省の厚生労働行政推進調査事業(班長:山口県立総合医療センターへき地医療支援部 原田昌範先生)となり、2023年度で終了しました。その総括的な内容となっています。
*協議会の中心となった原田昌範先生のメッセージ


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月刊地域医学は毎月10日発行。定期購読のほか、直接販売、amazonや書店でも販売しています。

制作・問い合わせ先:月刊地域医学編集室 chiiki-igaku@medcs.jp

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