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【映画】『プライベート・ライアン』〜久しぶりの映画鑑賞〜

外に出るのは暑すぎて危険な状態なので、久しぶりにAmazonプライムビデオで映画を見ました。あまり戦争映画は好きではなかったのですが、世界史を学ぶようになってから、時々見たくなります。『プライベート・ライアン』は、第二次世界大戦中のノルマンディ上陸作戦を描いた映画です。

当たり前のことですが、日本の戦国時代と違って、弓矢や槍といった武器は一切使われていません。機関銃や地雷、それに戦車や飛行機で戦います。少しリアルすぎる部分があって、見た後は少し疲れました。ミサイルや空爆ではなく、人間同士が至近距離で殺し合うというのは、本当に嫌にシーンです。日本の時代劇だと、刀での斬り合いや切腹するシーンにしても、芝居感があって観れるのですが、第二次世界大戦となると、リアルすぎてあまり精神的によくありません。

もしかしたら今の若い人たちにとっては、第二次世界大戦といっても、歴史の中の出来事で、関ヶ原の戦いとあまり感覚が変わらないかもしれません。私は1965年生まれなので、第二次世界大戦の終戦から僅か20年しか経っていないのです。私の父は92歳で今でも健在なのですが、実際に子供の頃に戦争を経験しています。戦争の記憶のある人たちも、本当に少なくなりました。

今は現実に行われている戦争が、スマートフォンで世界中の人が見れる異常な世の中です。その映像は映画でもなく、ゲームでもないのです。最近のエンターテイメントはリアルすぎて、現実との境界線が分からなくなってきています。それは何か、とても恐ろしい事に感じるのです。

映画とは関係がありませんが、ノルマンディー上陸作戦で、連合軍は大量のペニシリンを持ち込んで、兵士の感染症による死亡を激減させました。人間にとってペニシリンは、「奇跡の薬」と呼ばれるようになりました。人間は医学や化学を進歩させて数を増やしてきた一方で、戦争でお互いの命を奪い合うという、不思議な生き物です。敵も味方も同じ人間の筈なのに、戦争は脳の仕組みをおかしくするようです。

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